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    小学生からの英会話:教室×自宅でできるおすすめ学習法

    私が小学生に英語を指導していると、お母さんからよく受ける質問があります。

    「英語をもっと書かせなくて大丈夫ですか」

    「ドリルや問題集に取り組んだほうがいいですか」

    私の答えはいつも決まっています。

    「子どもが英語を書くスピードはとても遅いです。そのため学習効率が落ちます。それよりも英語を声に出したほうが効果的ですよ」

    このように答えても、お母さん方の表情はあまりスッキリしないことが多いです。

    気持ちはとても理解できます。本当に理解しているかどうか、多くの問題をこなして間違えないようになるまで完成度を上げるべきなのでは、と考えているのでしょう。

    または、中学生以降の英語のテストを意識して、正しいスペリングで「書ける」ことを大切に考えているのかもしれません。

    それでも私は子どもに英語を教えるときは「話す」ことを中心に据えて指導をするように心がけています。なぜなら、会話を意識して学習することが最も英語を効率的に上達させてくれると信じているからです。

    今回の記事では、なぜ小学生の英語学習で「会話」を中心に進めたほうがいいのか、について詳しく説明します。

    小学生の英語学習はスピーキングを中心に置こう

    小学生から英語を始めるとき、一般的には教室に通って教えてもらうことになります。大体は一週間に1レッスンで1時間程度の勉強時間です。

    もちろんこれだけで英語力が伸びるはずがありません。家庭学習の質と時間がとても大切になります。

    このときに家で子どもが黙々とドリルや問題集に取り組んでいたとしたら、それは要注意です。ドリルをすること自体が問題なのではありません。取り組んでいるときに、声を出さずに英語を勉強していることが問題なのです

    小学生の英会話でも文法と単語学習が基本です

    小学生から英語を学ぶなら、母国語を覚えたときのように自然と身につけるのは不可能です。大人が学習するときと同じように、文法と英単語の学習が基本となります。

    論理的習得能力グラフ

    「文法を勉強するから英会話ができない」

    という意見を耳にしますが、完全に間違いです。文法は効率よく語学を学習するためには欠かせないものです。図のように10歳くらいを境に、論理的に言語を習得する能力が伸びるため、文法の学習から入るのは理にかなったアプローチです。

    いくら単語を覚えても、文法を学ばないとどのような順番で単語を並べればいいのかがわからないため、会話ができるわけがありません。

    まずは、教室に通ったりしながら、英文法の基本と英単語の学習に力をいれましょう。

    話せるようになりたいなら、話しなさい

    日本の学校教育では、英文法指導に重点が置かれています。効率よく英語を学ぶためのツールである文法を学ぶこと自体は正しいです。しかし、会話をするスキルにつながっていないのは問題です。

    私はこの結果は当然だと考えています。なぜならほとんどの日本人学習者は「話す」練習をしていないからです。泳げるようになるためには、プールに入らないとダメです。プールサイドで教科書を読むだけで泳げるようにはなりません。

    このようなことは以前から指摘されていますが、まったく修正されません。おそらく生徒も先生も「具体的にどうすればよいのか」を理解して実行しないからです。

    お母さんのアドバイスは先生や教材よりも大切

    そこで大切になるのが、家庭での英語学習です。

    話せるようになるための正しい英語学習をしているかどうか、について子どもの様子を観察し、お母さんから正しくアドバイスしていただきたいと思います。

    子どもは「勉強」とは他教科と同様「黙って机に向かって問題集に取り組むこと」と思い込んでいます。これを英語にも当てはめてしまうため、英会話を意識した音読を取り入れさせることは容易ではありません。

    中学生になると「英語を口に出すことが恥ずかしい」と考えるようになるため、どんなに親や先生が音読するようにアドバイスをしても、聞く耳を持ちません。小学生のうちに英語を正しく学習する方法を身につけるのがとても大切です。

    英会話を学習の軸に据えよう:具体的方法

    家庭でできる英会話の具体的な方法について説明します。

    特別な教材やプログラムは必要ありません。英語教室で使用しているテキストで充分です。テキストには文法や語法の説明と例文が必ず載っているはずです。

    これらの例文をその使用場面を具体的に想像しながら、何度も音読するだけです。単語を学んだら、その例文を音読します。そして、簡単な文でよいので、その単語を使って口頭英作文をするだけです。

     

    文法にしろ単語にしろ、英語を学んでいるときには常に「英会話するために何とか使ってみよう」という気持ちと行動が肝心です。

    以下、英会話を学習の軸に据えなければいけない理由について詳しく説明します。

    英文法は例文音読で暗記から解放される

    例えば動名詞(動詞-ingにして名詞のように使えるもの)を習っているとします。enjoyの後ろにはto do (不定詞)ではなく-ing(動名詞)を使用しなければいけません。

    正)I enjoyed playing the guitar.

    誤)I enjoyed to play the guitar.

    enjoyの他にも、give up, finishなどは同じ使い方をする動詞です。このような文法事項を学ぶとき、ほとんどの子どもはルールの「解説」を覚えようとします。

    これはとても効率の悪い勉強法です。それよりも、例文を何度も音読したほうが話が早いはずです。enjoy-ingと言わないと気持ちが悪い、という感覚が芽生えるまで繰り返します。

    このように言うと、「文を暗記しているだけ」に感じるかもしれません。しかし、暗記するのと、何度も繰り返した結果として「覚えている」のではまったく努力の方向と結果が異なります。

    さらに、自分が楽しんだ経験をオリジナル英作文してみます。ゲームをしたなら次のようになります。

    I enjoyed playing the video game.(私はテレビゲームを楽しんだ)

    theを落としたりするくらいの間違いは、ここでは問題ありません。今回はenjoy-ingがテーマなので、これを使って自分の体験を表現できればOKです。

    さらに5W1H(What, Who, Where, When, Why, How)を意識して、情報を足せるなら最高です。

    I enjoyed playing the video game with Ken yesterday.(昨日ケンとテレビゲームを楽しんだ)

    小学生でここまで作れたら素晴らしいレベルです。

    このような練習をあらゆる機会に取り入れていきます。これを継続することで英会話は上達します。

    単語学習では必ず口頭英作文をしてみる

    単語学習においても、同様の英会話の訓練が有効です。例えば、名詞のdictionaryを覚えるときには、最初に正しい発音で読めるようにします。次に簡単な英文でいいので使ってみることが必要です。

    This dictionary is heavy.(この辞書は重い)

    This dictionary has a lot of words.(この辞書はたくさんの単語が載っている)

    最初は1文を考えるだけでも大変です。また、それが正しいかどうか確かめられないため、モヤモヤする気持ちもわかります。

    しかし、この場合は正確性よりもとにかく使ってみるという経験が大切です。このステップを大切にすると、単語の数が増えるにしたがって表現が豊かになっていきます。

    英単語とそれに対応する日本語訳だけを暗記しても、読めるようになっても話せるようにはなりません。使えるようになるためには、使わないといけないからです。

    馬鹿馬鹿しいほど簡単な理屈ですが、ほとんどの人はこの過程を飛ばしてしまいます。

    小学生はライティングよりも英会話を優先すべき理由

    英語4技能のうち、スピーキングとライティングはどちらもアウトプット型の能力です。この二つの能力には強い相関関係があります。また、高校入試にはライティングが必須となるため、スピーキングではなくライティングのほうが重視される傾向があります。

    しかし、私はスピーキングを重視するべきだと考えます。なぜなら、スピーキングとは「一瞬で行うライティング(英作文)」だからです。

    瞬間的に英作文をしてそれを口から音で出すのがスピーキングです。これができるなら、ゆっくり考えられる英作文は余裕をもって取り組めるはずです。

    もちろん正しいスペリングを書けなければいけませんが、正しく読める子どもはスペリングにも反映されるため、スペリングミスが少ない傾向があります。

    このように、小学生の英語学習において英会話のための特別なテキストは必要ありません。普段使っているテキストの利用の仕方を音声中心にするだけです。また、書くことよりも話すことに主眼を置くと効率よく英語を学べます。

    この部分をきちんとできているかどうかについて、お母さんにチェックしてもらえたら、小学生の英語力は必ず伸びるはずです。

    お母さんがやってはいけない英語指導とは

    反対に、家庭学習でお母さんが子どもに対してやらせてはいけない指導について述べます。

    親は、自分の英語学習体験に基づいて「子どものためを思って」指導するため、なかなか自分では気がつきにくいのが特徴です。

    以下、具体例を挙げて説明します。

    ドリルや問題集にひたすら取り組ませる

    ドリルや問題集をすること自体には何も問題ありません。問題なのは、子どもが静かに問題をこなす様子を見て満足してしまうことです。

    先述したとおり、これでは受け身の学習(インプット)だけなので、英語を話せるようにはなりません。

    例えば穴埋め問題をひとつやったら、その解答文を何度も声に出して読んでみることが必要です。さらに、一部を自分の体験と置き換えて、オリジナルの英作文をしてみるのも英会話練習には非常に効果的です。

    静かに勉強しているのは英語に関しては「ほとんど学んでいない」ということです。

    単語を紙に書いて覚えさせる

    「単語は紙に書いて覚えなさい」と指導する英語の先生は少なくありません。

    私も書くことは全否定はしません。学習初期の場合は、英語の発音とスペリングのすり合わせをするために、ぶつぶつつぶやきがなら単語を書くのも良い勉強法だと思います。

    しかし大量の単語を覚えて、使えるようになりたいなら、これでは効率が悪すぎます。試しに小学生に英単語を書かせてみればわかりますが、internationalという一単語を書くだけで30秒以上かかることも珍しくありません。

    声に出して読めば、2秒で終わります。しかもこの単語は、音とスペリングが一致しているので、正確に読めればスペリングも正確に書けるようになります。

    声に出しながら紙に書けばまだマシですが、子どもが一人で学習するとつい無言でひたすら紙に書くようになってしまいがちです。

    平凡な英文を馬鹿にしない

    教科書には平凡な英文が多いです。また英語の教科書が批判されるとき、「使用されている英文が不自然である」と指摘する人がいます。

    例えば、This is a pen.(これはペンです)です。このような英文は使う機会がないので、覚える意味がない、という批判です。

    しかし、私はそうは思いません。この文を音読して学ぶべきなのは、意味の丸暗記ではなく、近くにあるものを説明するときに使える「文の構造」です。

    a penのところはa CD, a flash light(懐中電灯)などさまざまなものに置き換えられます。複数形にするなら、最初のthis は these にしてThese are pens.にします。

    さらに物だけではなく、近くにいる人にもThis is は使えます。This is Mike.といえば、「こちらはマイクです」という意味になります。

    このように一見つまらない英文も、構造を学ぶ意識で取り組むと万能な文であることがわかります。一方、ネイティブも使用するイケてるフレーズはぴったりくる場面がやってこないと、なかなか口にすることはありません。

    一見平凡そうな英文ばかりに見えても、大切な文の構造を学んでいます。ネイティブフレーズも覚えたほうがいいのは確かですが、そればかりに固執するのはやめましょう。

    英会話の練習は自習がはかどる

    ここまでの説明で、英会話の練習は特別なメニューが必要なわけではありません。普段の英語学習の中に音読や簡単な口頭英作文を取り入れるだけです。

    週1回のスクールで会話が上達するのではなく、訓練の場は過程学習であるといえます。ここでは、先生がいる英会話教室と家庭での英語学習の関係について、深く考えてみます。

    相手がいる英会話は試合

    かなりの英語上級者であっても、ネイティブとの会話には苦労するものです。理由はさまざまですが、教科書に載っていないような表現や話題を気にせずに使用するからです。

    まさに何でもありの世界のため、基本を忠実に学んできた学習者は戸惑ってしまいます。

    自分の英語がどこまで通じるのかを試す機会はモチベーションの維持のために重要です。これはスポーツに例えると試合のようなものです。

    部活で練習を一生懸命するのは試合で勝ちたいからです。もし、そのスポーツに試合がなければ、多くの場合モチベーションを維持するのは困難です。

    相手を立てて英語を話す機会はできればあったほうがいいです。英会話教室でもいいしオンライン英会話を利用してもかまいません。日頃の自分の勉強の成果を試すための機会を持たせるようにしましょう。

    英会話の自習は練習

    先述の通り、試合は大切です。しかし、練習のない部活はありません。レベルアップのためには練習が不可欠です。

    家で学ぶときは、英語で話しかける相手はいません。仮想の場面を描きながらひとり言のように英語を話すことになります。

    例えば過去形を習ったら、昨日やったことを英語で表現してみればいいのです。I got up at six. I brushed my teeth. I washed my face. I ate breakfast. I left for school. I arrived at school at 8:00. という感じです。

    過去形がわからなければ辞書を調べましょう。相手を待たせているわけではないので、落ち着いて何度でも言い直せるのが家庭学習のよいところです。

    このように家庭でも英語を使ってみることが会話練習の中心となります。どうしてもうまく言えなかったら、次のレッスンのときに先生に聞けば前向きな姿勢でレッスンを受けられます。

    試合と練習をバランスよく続けよう

    これまで見てきたように、スポーツのレベルアップのためには、試合と練習の両方が必要です。同様に、英語学習においても実践で使う場とレベルアップのための自習の時間がバランスよくあることが大切です。

    お母さんは、子どもの英語学習を英会話スクールに丸投げするのではなく、普段の学習が英語を話すことを軸に行われているかどうかをチェックする必要があります。簡単にいえば、音読しているかどうかを観察するだけでよいのです。

    このような取り組みが実を結ぶまでには時間がかかります。目に見える成果が表れるまでに年単位が必要な場合もあります。それでも正しい努力をしていれば必ず結果はついてくるので、辛抱強く取り組ませることが大切です。

    そのためには押し付けでは禁物です。英語の楽しさや達成感を少しずつ感じさせたり、ちょっとした向上をほめてあげることが子どものやる気を高めることになります。

    まとめ

    小学生が英語を学ぶときは、英会話を中心に据えましょう。しかし、「相手がいないと英会話を練習できない」と考えるのは間違いです。

    文法を学んでいるときに例文を音読したり、一部を自分の事例に置き換えて口頭英作文をすることで英会話の練習ができます。

    単語を覚えるときも、その単語を使って簡単な口頭英作文をすることが英会話の基礎トレーニングになります。

    子どもに英語を書かせないことに不安を覚える人も多いかもしれません。書くこと自体は問題ありませんが、やはり学習の中心には「会話」をもってくるべきです。英会話は瞬時に行う英作文なので、英会話が得意ならライティングにも好影響を与えます。

    家庭での英語学習はスポーツの練習に相当します。週一回のスクールに丸投げするのではなく、家庭学習の充実のため、お母さんからアドバイスをしていただきたいと思います。

    子どもの英語リスニングは精聴で伸ばそう(実践編)

    「子どもの英語リスニングは精聴で伸ばそう(準備編)」でお伝えしたとおり、入試におけるリスニング力の重要性は高まっています。また、就職や昇進で参考にされる英語試験TOEIC のスコアは、リーディングとリスニングそれぞれの比率が1対1になっています。

    これから英語を学ぶ子ども達は、早めにリスニング力を意識して伸ばすことが大切です。

    しかし、リスニングは音声機器を使用しながらの個別学習が基本です。そのため、学校で教えてもらえると期待しないほうがいいです。また、自然と身につく能力ではなく、意識して伸ばす必要があることも大切なポイントです。

    そこで、今回は家庭でもできるリスニング力を伸ばすための精聴(せいちょう)トレーニングの方法について、具体的に説明します。

    子どものリスニング学習に使用するお話をLittle Foxから選ぼう

    まずは子どもにLittle Foxのストーリー一覧を見せて、興味のありそうなものを自由に選ばせましょう。英検4級程度ならレベル2が適切です。レベル2から話が面白くなるので、高学年の子どもが見てもそれほど幼稚には感じません。

    「Little Fox 英語童話ライブラリー」のサイトはこちらをクリック!

    我が家の息子は海外にいた小学1年生の頃、レベル2の「Bird and Kip」 から始めました。リスニング学習法を説明するために、今回はレベル2の「Magic Marker」を取り上げます。

    Magic Markerはエピソード1~8までが無料で楽しめるので、最初にチャレンジするにはもってこいです。

    ・子どもが集中できる長さを設定しよう

    各エピソードは50秒未満になっています。集中力が続くなら、1エピソード丸ごとをリスニング素材にしましょう。初心者の場合、50秒でも長く感じるかもしれません。その場合は、前半か後半の30秒くらいに学習範囲を設定しましょう。

    ・用意するもの

    用意するものは、A4の紙1枚と青と赤のボールペンです。黒のボールペンでも問題ありませんが、青は人間の集中力を高める効果があるらしいので私は青を使うようにしています。

    これから動画を再生しながら、青ペンで英文を紙に書いていきます。鉛筆を使わないのは、スペリングの間違いも含めて記録に残すためです。

    書き直したければ、二重線を引いて下またはとなりに英文を書いていきます。行間は指1本分くらい空けておき、あとで訂正や正解を書き込めるようにしておきます。

    子どものリスニング:ディクテーションによる精聴トレーニング

    リスニングの精聴トレーニングでは、ディクテーション(書き取り)が中心です。聴き取った英語を文字にして、紙に英文を書いていきます。紙に書くときは、英語のルールに従って書くように伝えます。

    ・大文字で書き始めること

    ・最後にピリオドを打つ

    ・セリフは“”で囲む

    ・短縮形はアポストロフィー(’)を使用する

    最初から完ぺきにできる子どもはいないので、最初は大文字から始めることと最後にピリオドを打つことだけ意識させるようにしましょう。

    ・英語字幕なしで、エピソードを2回再生する

    説明のために、Magic Marker 3: New Friendsを素材として扱います。

    まずは、英語字幕が表示されないようにして2回エピソードを子どもに見せます。このときは、英文を書きません。エピソードを見ながら、およその内容を想像させることが目的です。

    一文ごとに区切りながら英語を書き取る

    次に、一文ずつ動画を再生します。1文ずつ再生するには、画面左下に表示される番号をクリックするだけです。これだけで何度でも再生できます。これがLittle Foxの学習機能が優れたところです。

    普通の音声教材ではA-B間再生といって、開始位置と終わりの位置を設定しなければいけません。デジタルオーディオプレーヤーには3秒間戻る機能が備わっているものもありますが、必ずしもターゲット文の頭から始まるわけではありません。

    一文を聴いてから、1センテンスを書きます。このとき注意するのは、聴いている途中から書き始めないことです。必ず1センテンスを聴いてから、書き始めてください。

    これはできるだけ長い英語を頭の中に一時的にストックしておく力を養うためです。リテンション(保持力)と呼ばれていますが、リスニングの上達には欠かせない能力です。ちなみに同時通訳の人はこの能力が桁外れに高いです。

    余談ですが、学校では先生が黒板に英語を書いてそれを生徒がノートに写します。リテンション能力が高い生徒は、一度英文を見ただけで書き写すことができます。私が教員をしていたとき、そのような生徒は例外なく英語力が高かったです。

    ・単語が書けない場合の対処法

    小学生の場合、英単語を書けるレベルまで到達していないことも多いでしょう。その場合は、聴き取った単語を正確に発音して意味がわかるなら、書けた(聴けた)こととして見なしてもかまいません。

    スペリングの正しさまでを追及すると、白紙になってしまいます。お母さんが、聴けた単語を代わりに書いてあげれば大丈夫です。

    何十回も繰り返し再生して、本当の限界までリスニングをする

    あとはこの作業を繰り返して、何とか聴き取れなかった部分を埋めていきます。簡単にあきらめてはいけません。少なくとも30回は集中して聴きましょう。

    動画を見ながら意味を類推したり、文法面から読まれた単語を予想したりします。本当にわからなくても、聴こえた音をカタカナでもいいので記録します。こうして本当の限界までリスニングを繰り返してできるだけ空白部分を埋めます。

    リスニング学習の最もきついパートですが、集中力を切らさずに取り組みましょう。

    子どものリスニング:字幕付きで再生して、答え合わせをする

    ディクテーションが終了したら、今度は英語字幕を表示して答え合わせをします。字幕を出すには、画面下の字幕のアイコンをクリックするだけです。

    このときは赤ボールペンを使用します。チェックすべき箇所を列挙します。

    大文字・小文字の使い分け、ピリオドなど。

    スペリングが正しいかどうか

    聴こえなかった空白部分の英語

    チェックした紙は、一見グチャグチャな状態ですがこれが最高の教材になります。

    参考までに息子が実際にディクテーションをした紙を掲載します。CNN ENGLISH EXPRESSという中上級者向けの英語学習雑誌の音声を利用しました。「僧衣で運転していたお坊さんに警察が罰金を課したことに反発した僧侶達のニュース」です。

    最初のBuddhist(仏教の)は単語を知らないために聴き取れなかった場所です。中央のcampaignのスペリングに悪戦苦闘した様子や、fined(~に罰金を課した)をfind(を見つける)と勘違いしている様子がよくわかります。

    動画セミナーでは書き取りができなくてもリスニング力を向上する方法を紹介しています。

    聴き取れなかった理由を考えるのが、リスニング力向上の第一歩

    赤字が聴き取れなかった部分です。答え合わせをしてみると、あれほど聴き取れなかった英語が、案外簡単な英語であるとわかりがっかりすることがあります。これは上級者でもよくあることです。

    では、次に聴き取れなかった部分について一つひとつ原因を探りましょう。まず、「単語を知らなくて聴き取れなかった」と「単語を知っているのに聴き取れなかった」の二つに分けて説明します。

    単語を知らなくて聴き取れなかった

    「知らない単語は聴き取れない」のは当然です。これに対する唯一の対策は、単語を覚えることです。

    まず、辞書で単語を調べたら発音とアクセントを覚えます。小学生だと発音記号を知らないので、辞書の音声機能などを利用して正しい発音を覚えてください。

    発音を覚えたらその文脈に最もふさわしい意味を1つ覚えましょう。「英語→日本語」で何度かブツブツつぶやきます。

    もう一度音声を聴いて、この部分がスムーズに聞き取れたらOKです。

    単語を知っているのに聴き取れなかった

    やっかいなのは「単語を知っているのに聴き取れないケース」です。この場合は、以下の原因を一つひとつ検討してみましょう。

    ・覚えている発音が実際の音と異なっていたから(間違って覚えていた)

    たとえば、favorite「フェイヴァリット」と発音すべきこところを「ファヴォリット」と覚えていたら、読まれた音と知識が一致しないため聴き取れません。この場合は速やかに正しい発音を確認して、間違った記憶を訂正しなければなりません。

    新しく単語を覚えるよりも、間違って覚えた単語の発音を訂正するほうがはるかに時間がかかるし面倒です。そのため、新しく単語を覚えるときは必ず正しい発音とアクセントを覚えるように心がけましょう。意味は忘れても構いません。

    ・文中で音が変化したから

    文中では、英単語は一つひとつはっきりと発音されません。隣同士の単語の影響を受けて、音が変化します。ここでは代表的な3つの変化について取り上げます。

    音が消える場合

    good night(グッナイ)

    p,t,k,b,d,gなどの文字で終わる場合は、その音はほとんど発音されないことがあります

    音がつながる場合

    an apple(アナップル), stand up(スタンダップ)

    子音で終わる後のあとに母音で始まる語が続くとき、二つの音がつながります。これはゆっくり読むときもつながります。

    音が変わる場合

    meet you(ミーチュー), hold your hand(ホウルヂュア ハンド)

    tやdなどの文字で終わる語のあとにyの文字で始まる語が続くと、2つの音が影響しあって別の音になることがあります。

    1つの単語としての正しい発音やアクセントを覚えていても、これらの音の変化に対応できないと聴き取れないことがしばしば起こります。対処法は自分が音読するときにこれらの法則に従って読むことです。

    自分がネイティブと同じような音の変化に従って読んでいれば、対応できるようになります。

    ・速く読まれて聴き取れなかった

    英語は強弱や緩急をつけながら話されるのが一般的です。「弱」の部分や「急」の部分はほとんど音が出ていないことも多いので、聴き取るのが難しくなります。

    たとえば、助動詞のwouldなどは音読されるときは「ッドゥ」とわずかに音が出るだけです。実際、何度も音声を聴いてもそもそも音が出されていないこともあります。

    このようなときに役に立つのが文法の知識です。助動詞のうしろには動詞の原形が来るため、動詞の部分が聞き取れれば聴き取れなかった助動詞を頭の中で補えます。

    I thought that they would come soon.(彼らはすぐに来ると思っていました)なら、過去の文脈の中でcameではなくcomeが使われていることにより、「おそらく助動詞のwouldが読まれたに違いない」と推測ができます。

    文法の知識はリスニング力を向上させるためにも必須なので、しっかりと勉強しましょう。

    ・自分が知っている意味ではなく、予想外の意味で使用された

    どんなに知っている単語でも、意外な意味で使われると素直に音が聞き取れないことがあります。

    例:「book=本」の意味は知っていても、I will book a room at the hotel.(ホテルの部屋を予約します)のbookが聞き取れない。

    これは自分の単語の知識を広げるチャンスととらえて「こんな意味があったのか」と学びましょう。次回からは不思議と聴き取れるようになります。

    慣れてくると聴き取れなかった理由が手際よくわかるようになりますが、最初のうちはていねいに自分で考えることが大切です。

    添削された英文を音読練習して、もう一度英語を聴き取る

    リスニング力を伸ばすためには、原因の分析だけで終わらせてはいけません。何が自分に不足していたのかをハッキリと意識しながら、音声教材と同じように音読をします。

    このときは文字が印刷された教材を使わずに、赤字だらけの添削済みの英文を使いながら音読するようにしましょう。

    ナチュラルスピードで読まれる音声にかぶせるようにして音読を繰り返します。これはオーバーラッピングと呼ばれる音読トレーニングです。意味をきちんと理解しながら、同じように音読できるまで何度も練習しましょう。

    最後にリスニングの仕上げとして、スクリプトを見ずに音声だけを静かに聞きます。最初の頃と違ってほとんどを理解できるようになっているはずです。ここまで終わったら、次の教材に移りましょう。

    まとめ

    子どものリスニング用教材として、Little Foxは最適です。無料で楽しめる話がたくさん公開されているので、まずは子どもの反応を見ながら有料会員になるかどうかを検討しましょう。

    小学校5、6年生で英語学習歴が多少あるなら、レベル2から始めるといいです。1エピソード全体でも1分弱ですが、長すぎるなら前半の30秒だけを集中して聴きましょう。

    具体的な精聴方法はディクテーションです。何度も繰り返し再生しながら、聴こえた英語を文字におこして英文を書いていきます。スペリングが難しければ、お母さんが手伝ってあげるか適当に書いておきましょう。

    答え合わせは赤ペンで行います。聞こえなかった部分がハッキリとわかるようにするためです。そして、なぜ聴き取れなかったのかを子どもに考えさせましょう。知らない単語が聞こえないのは当然です。

    知っている単語なのに聴き取れなかった部分について、その原因をきちんと考え対策を立てるようにしましょう。仕上げにモデルの音声と同じように読めるようになるまで何度も繰り返し音読の訓練をします。

    モデルと同じように読めれば、少しずつリスニング力が向上していきます。

    子どもがハマる!楽しい動画サイトを活用した「リスニング学習法」動画セミナーはこちら

    子どもが英語スペリングを得意に!「ぶつぶつライティング」とは

    同じ能力の子どもが同じ授業を受けて同じ時間自習しても、しばらくすると英語力に明らかな差が現れ始めます。この現象は教員時代とても不思議に感じました。

    そのときに立てた仮説は、「学びの深さに差がある」ことでした。傍目には同じように学んでいても、彼らの頭の中の活動量には相当な違いがあります。

    問題は、「何をどのように考えているか」は本人以外誰にもわからないことです。思考方法は本人以外把握できないし、コントロールもできません。

    同じことは英語を書くときにも当てはまります。もしあなたの子どもがテキストの英語をノートに写すときに目線が頻繁に往復したり黙々と書いていたりしていたら、それは私がまったくわからないアラビア語をコピーしているのと変わりません。

    私の推奨する英文の写し方は「ぶつぶつライティング」です。方法はとても簡単です。英語を紙に書くとき、ぶつぶつつぶやきながら書くだけです。

    「ぶつぶつライティング」を始めるタイミングは、フォニックスの基礎を終了してからです。3文字からなる単語(bag, fatなど)がある程度読めたら、「ぶつぶつライティング」を開始します。

    まずは英語の苦手な子どもが、どのように考えて間違いを繰り返すのかを分析します。そして頭の中の活動量と質を高めるためのコツを解説します。

    Mr. SmithをMr. Sumisu と書いてしまう原因は

    あなたの子どもが何気なしに「Mr. Smith」を「Mr. Sumisu」と書いていたら、どのようなアドバイスをしますか?

    正しい綴りを教えるだけなら簡単です。しかし、その子は似た間違いを今後も繰り返します。そうさせないためには、間違いの原因をじっくりと考える必要があります。

    カタカナを当てはめているから

    Sumisuのスペリングを見ると、カタカナとローマ字の影響を受けていることがわかります。まず、Smithの読み方を覚えるときに「スミス」とカタカナをふっています。そして、「スミス」というカタカナの音に対応させるためにローマ字でSumisuと綴ります。

    (子どもの頭の中)Smith→「スミス」→Sumisu

    カタカナで置き換えて覚えている限り、永遠に正しい綴りであるSmithにはたどり着けません。

    カタカナで単語を覚える弊害はもう一つあります。それは、本来の音節の数と違う数で音をとらえるようになり、その単語を音で聴いても認識できなくなることです。

    英語のSmithは1音節(1つの音の塊)で一気に読まれます。ところが「スミス」とカタカナ読みすると3音節として脳に記憶されます。ネイティブがSmithと発音したときに、記憶の音の数と異なるため正しく聴き取れません。

    このように英単語を覚えるときにカタカナで覚えてしまうと綴りをローマ字化してしまったり、リスニングが苦手になったりします。

    正しい英語の発音をしていないから

    英語と日本語では音の数と種類が異なります。だから英語を日本語の音で読むことは「やってはいけない」というより、不可能です。

    例えば、カタカナの「ス」に変換される英語の音には「s」「th」のふたつの音があります。しかし、これらはまったく異なる音で綴りでもはっきりと区別されています。

    【th】の音を出すときは、上下の歯のすき間に舌先を軽く挟んで、空気を出すことで音を出します。【s】は上下の歯は合わせた状態で、歯のすき間から空気を出します。

    まったく異なるふたつの音をカタカナの「ス」にまとめるのが、どれだけ馬鹿馬鹿しいことかわかっていただけたでしょうか。

    英語を書くときに「音読」していないから

    子どもが英語をノートに書くときは「お手本を写す」ことがほとんどです。例えば先生が黒板に書いた英語やテキストに書いてある英文を写すときが相当します。

    そのときに一文字ずつ確認しながら写しているとしたら、それは英語の音も意味もまったくわかっていない証拠です。

    英語のできる子どもが「He likes a hamburger very much.」という文を写すとき、まず一文を音読します。このときの音読はぶつぶつ小声でつぶやく程度か、声には出さなくても頭の中で音声化されます。もちろん内容に即した映像が頭の中で再生されています。

    そして一気にその一文をブツブツつぶやきながら紙に書いていきます。文章が長くなればときどき本文を見直すこともあるでしょう。しかし、この程度の長さなら一気に写せます。

    このとき必要な能力は総合力です。英語を英語の音で発音できて、それに対応する綴りも覚え、文法を理解していなければこのような写し方はできません。

    「正しい音読をして(インプット)、それを音声で出しながらそれに対応した英語を紙に書く(アウトプット)」ことができる子どもは英語の理解力が高いです。

    正しい「ぶつぶつライティング」を身につけよう

    初心者には一文を一気に覚えて紙に書くのはハードルが高いでしょう。その場合には、もっといい方法があります。英語初心者でも効果的な学習を可能にする「たった一つの習慣」を紹介します。

    それは英語を書くとき(写すとき)は、必ずぶつぶつとつぶやくことです。私は「ぶつぶつライティング」と呼んでいます。「ぶつぶつライティング」はとてもシンプルな習慣ですが効果は絶大です。コツがふたつあるので解説します。

    正しい発音を心がけること

    まず、「正しい発音を心がけること」がポイントです。カタカナではなく、英語の音で正しい発音をしようと努力することです。

    ネイティブ並みの発音にする必要はありません。しかし、日本語の音(カタカナに置き換えた音)ではいけません。少なくとも自分では英語独自の音をきちんと出そうと努力することが大切です。

    【θ】の他にも【f】【v】【l】【r】など特に注意しなければならない音があります。できるだけ理想の音に近づけるように子どもに意識させましょう。

    音節単位でつぶやきながら単語を書く

    つぶやきながら英語を書くときにはもう一つコツがあります。それは「音節単位」で読みながら書くことです。少々わかりにくいので「international(国際的な)」を例に挙げながら、理想的な「ぶつぶつライティング」を解説します。

    (ダメな例)

    internationalと一気に読む→internationalと無言でノートに写す

    これでは音と綴りの関係を確認しながら書くことができません。

    (良い例)

    inと読みながらinと書く。
    terと読みながらterと書く。
    naと読みながらnaと書く。
    tionと読みながらtionと書く。
    alと読みながらalと書く。

    このように音節(一気に読まれる音の単位)で区切りながら、ブツブツ読んで写すのが理想です。音節については辞書通りに厳密に分けなくても、おおまかな感覚でかまいません。

    naの箇所はアクセントの位置なので、ブツブツつぶやくときも強めに読むように心がけます。

    上記のように「正しい発音」で「音節ごとにつぶやきながら」写す習慣をつけるだけで、英語力はメキメキと向上します。

    自分の感覚と本物の英語との違いに何度も気づく

    正しい方法で「ぶつぶつライティング」を続けると、自分が思い込んでいた音と綴りの間違いに何度も気づくようになります。

    例えば、アルファベットの「u」はローマ字では「ウ」として置き換えられるため、「ウ」という音を出すと認識する初心者はとても多いです。実際はアルファベットの「u」は喉奥で出される強い「ア」として発音されることがかなりあります。

    umbrellaという単語とイラストがあったとします。子どもは傘を「アンブレラ」の音で覚えています。ぶつぶつライティングをしながら、この単語を書くとき頭の中では次のようなことを考えます。

    umと読みながらumと書く→「uはアと読むのか…、それに次はnじゃなくてmか」
    breと読みながらbreと書く→「レの部分はrか」(rの発音に気をつける)
    llaと読みながらllaと書く→「ラはlがふたつか!」(lの発音にも気をつける)

    (umbrellaの本当の音節はum・brel・laですが、感覚を優先しています)

    この「すり合わせ作業」を何度も繰り返すことによって、正しい綴りを自動的に身につけられる仕組みです。

    黒板の英文をノートに写す機会を無駄にしない

    中学や高校で英語の授業を受けるとき、ノートやワークブックに英語を書く(写す)機会はたくさんあります。そのときに「ぶつぶつライティング」を続けた子どもと無言のまま文字を書き写しているだけの子どもでは相当な英語力に差が出ます。

    授業中、声に出すことがはばかられるのであれば唇が動く程度に「ぶつぶつ」つぶやけばいいのです。書く時間すべてを「音声」と結び付ける作業をするだけで、そうでないときの何倍も濃密な学習効果を得られます。

    さらに効果を高めたければ、英文を書いたあと目を離してもう一度口頭で英文をつぶやきます。そのときにその英文の意味に沿った状況をイメージしたり感情移入したりします。そしてその言葉を相手に言われたと仮定して、それに対する応答までを考えます。

    例えば、You are too young to drive.(あなたは若すぎて車を運転できません)を写したら、顔を上げて口頭でこの英文を復唱します。

    そのときに親が子どもに諭すように読みます。さらに自分が言われたときの反論まで考えます。When can I drive, then? (じゃあ、いつ車を運転できるの) という具合です。

    ここまで深く学ぶ習慣をつけると、英文を単に読みあげるだけでなく会話の練習もしていることになります。

    「ぶつぶつライティング」はただの習慣です。しかし、このたった一つの習慣が将来の英語力に大きな影響を与えます。お母さんは学習初期の段階から、この「ぶつぶつライティング」を習慣づけするように子どもにアドバイスをしましょう。

    まとめ

    ノートに英語を写す機会はたくさんあります。そのときに子どもが黙々と書いていたら要注意です。なぜならそのままでは英語の正しい綴りをいつまでも書けない可能性が高いからです。

    私のおすすめは「ぶつぶつライティング」です。単語の音節ごとに正しい発音で読み上げながら綴りを書き写すだけです。たったこれだけの習慣で、自分の間違っていた音や綴りを何度も繰り返し確認できます。

    中学校や高校に進むと英文をノートやワークブックに書く機会はとても多いです。その時間を最大限に効果的にするために、小学生の頃から「ぶつぶつライティング」の習慣をつけさせましょう。

    頭の中の思考法・思考内容をコントロールできるのは子ども本人だけです。常に意識づけをしてあげて、習慣化されるまで続ける根気が必要です。

    正しく音読していると書く練習をしなくてもスペリングを覚えてしまいます。そのための方法はこちらで紹介しています。

    フラッシュカードは子どもの英語学習に効果的?

    中学校の英語の授業で先生が英単語の書かれたカードを素早くめくりながら、生徒にリピートさせていた光景を覚えてるでしょうか? あのカードを「フラッシュカード」と呼びます。主に単語の復習として昔から人気のあった道具です。

    フラッシュカードを上手に取り入れると幼児の英語学習にとても高い効果が得られます。ところが「フラッシュカード」についてインターネットで検索すると、ネガティブな情報を目にします。

    そこで、フラッシュカードによる弊害はどのようなものなのか、それを最小限にしつつ効果を上げる学習方法はないのかについて具体的に説明します。中途半端な知識で行動するのは危険です。この記事を最後まで読めば安心して取り組めるようになります。

    フラッシュカードとは

    「フラッシュカード」の英語のスペリングはflash cardです。flashとは「瞬間的に現れるもの」の意味です。

    フラッシュカードは英語の授業でどのように利用されているのか動画を見てみましょう。

    なかなかテンポ良くカードをめくっていますね。主に単語の暗記に有効なツールとして昔から取り入れられてきました。家庭での英語教育にも上手に取り入れると、子どもの語彙を飛躍的に伸ばせます。

    ただし、注意点もありますのでフラッシュカードの長所と短所を正しく理解した上で導入しましょう。

    フラッシュカードの長所

    先ほどの動画でもわかるように、それぞれのカードを見せる時間は1秒以内です。すると生徒は瞬時に全体を把握して言葉を覚えるようになります。強制的に細かいところに目がいかないようにしているのが特徴です。

    フラッシュカードは第二次世界大戦中に敵の戦闘機を素早く見分ける力を養うための訓練として導入されたものだそうです。戦闘機のパイロットは、瞬時に敵/味方を識別したり敵の数を把握したりしなければなりません。

    敵と味方の戦闘機の写真をフラッシュカードにして戦闘機の名前を覚えました。数の把握方法については、それぞれのカードにドット(黒い点)を打ちその数を言い当てる訓練をしていたそうです。

    人間の認識能力では、4つか5つのドットまでは瞬時に数を把握できます。しかし、6以上になると端から「いち、に、さん…」と数えていかないと数を把握できません。

    ところがフラッシュカードによる訓練を重ねると、ドットが100を超えても瞬時に数を正確に言い当てられるようになったそうです。このようにフラッシュカードは視覚情報を通して大量の情報を脳にインプットするのに適しています。

    英語に応用すると、フラッシュカードに描かれた絵を見たときにそれに対応する英単語を口から瞬時に出せるようになります。さらに応用すれば、「絵-単語」だけでなく「絵-関連したセンテンス」もインプットできます。

    ある程度の年齢になってから英語を学習すると「車の映像→くるま→car」のように、一回日本語を間に挟みます。フラッシュカードで学習するとイメージとcarが直結して、瞬時に英語を口から出せるようになります。

    また、幼児で大量の語彙を身につけると周りの大人から「よく知っているね!」とほめられることが多くなります。その結果、自分に自信を持つようになり、さらなる学習意欲の向上につながるのがメリットです。

    フラッシュカードの短所

    一方、フラッシュカードによる弊害も報告されています。例えば、「思考力が育たない」「自主性がなくなった」「表情が乏しくなった」「物事に無関心になった」などです。

    フラッシュカードによる学習とこれらの症状との間にきちんとした因果関係は証明されていないようです。ただし、イメージとしては「洗脳」に近いものなので、子どもの人格に影響を及ぼす可能性もないとは言い切れません。

    これらの症状に共通する原因は、「受け身の学習を長時間行ったから」です。子どもは五感をフル活用しながら、身の回りの物と言葉を結びつけて学んでいきます。例えば、散歩の途中で出会った犬の頭をなでてふわふわした毛を触りながら「いぬ」という言葉を覚えます。

    一方、フラッシュカードでは、紙にプリントされた犬の写真を見て瞬時に「イヌ」と発音を繰り返すだけです。体験を通じて学んでいないので、犬を触ったときの感触やかわいいと思う感情が抜け落ちています。

    そのため物事に関する興味関心が育たなくなってしまう可能性は充分ありえます。

    デメリットの対処法

    フラッシュカードの弊害を恐れるあまり、「まったく取り組まない」のももったいないです。実は2つの点にさえ気をつければ、フラッシュカードの弊害を避けることは簡単です。

    一つ目は、5分くらいの短時間で終わりにすることです。「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」といいますが、何事もやり過ぎはいけません。短時間に抑えることで悪影響をほとんど受けずに済みます。

    二つ目はフラッシュカードで覚えた知識を実生活と結びつけることです。例えば、フラッシュカードで動物の英単語を覚えたとします。その後動物園に連れて行って実物を見せることで知識と体験を関連付けできます。

    そのとき感じた「大きいな」とか「おもしろい顔をしているな」のように感情が揺さぶられる体験をすることで、受け身の知識から能動的な記憶へと転換できます。

    このように長時間やり過ぎないこととできるだけ実体験を積ませることの2点を守れば、フラッシュカードによる学習の悪影響を最小限にとどめられます。

    フラッシュカードに関する注意点

    大量の情報インプットに向いているフラッシュカードですが、万能ではありません。フラッシュカードの学習に向いていないものや、より効果的な与え方をお母さんは把握するようにしましょう。

    ・学習内容によっては不向きである

    幼児向けのフラッシュカードの基本は、カードの表に絵、裏面に単語が書かれているものです。このことから名詞(物の名前)とは非常に相性がいいです。

    動詞(動作を表す言葉)には、swimとかrunなど多数あります。これらの言葉も比較的フラッシュカードと相性がいいです。絵で表現しやすいからです。

    ところが形容詞や副詞になると事情が違ってきます。例えば、「硬い」意味のhardを学習するときに適切なイラストを選ぶのが難しいです。石と豆腐の絵を見せてもピンときません。

    同様に、副詞も絵で表現するのは難しいかもしれません。「きちんと」の意味のnicelyを端的に表す絵は難しいです。

    このように、「パッと絵を見て瞬時に言葉が浮かばないもの」はフラッシュカードを使用した学習に不向きです。既製品の中でそのようなカードが混ざっていたら、思い切って使用しないほうがいいです。

    ・カテゴリーごとにまとめること

    フラッシュカードの1セットは、同じカテゴリーの言葉でまとめるのが基本です。例えば「動物」のカテゴリーを作ったら、動物以外のカードを混ぜないことです。

    初めに“Today we are learning about animals.” と子どもに伝えましょう。このように伝えれば子どもは心構えができて学習内容を受け入れやすくなります。

    ・シャッフルの効用

    同じカテゴリー内でシャッフルするのはかまいません。例えば、1~10までの数字を覚えるときに、「3、6、5、1…」のようにカードを混ぜて練習するのはとても有効です。

    フラッシュカードを使わない学習方法だと、8(eight)を思い出すときに1(one)から順番に口にしないと言葉を思い出せないことが起こりえます。ランダムなフラッシュカードで訓練すれば、どの数字を見ても瞬時に口から出てくるようになります。

    アナログフラッシュカードvs. デジタルフラッシュカード

    フラッシュカードには紙で作ったアナログのものと、デジタル機器(パソコン、タブレット、スマートフォン)で使えるアプリを利用したデジタルのものがあります。

    どちらにも一長一短あるので、特徴を理解して試してみましょう(この記事ではデジタルを推奨しています)。

    アナログ式(紙のフラッシュカード)

    Amazonなどで既製品を購入するか、プリンターを利用しながら自作して紙のフラッシュカードを用意します。それでは、紙のカードの長所と短所を考えてみましょう。

    ・紙のメリット

    紙の良さは何といっても「目に優しい」ところです。幼児にはできるだけ目に負担をかけたくありません。この点は紙は優れています。

    ・紙のデメリット

    使いこめば汚れたり曲がるのはは仕方ありません。数が増えてくれば紛失することもありますし、保管場所も考えなくてはいけません。

    お母さんがフラッシュカードを適切に扱えるようになるまでは、訓練が必要なこともデメリットです。私も経験しましたが、10枚くらいのカードの束を持って子どもに見せながらテンポよくめくっていくのは結構難しいです。

    手順は、手前のカードの裏側にある「apple」を覚えながら、そのカードを子ども側に移動させ「apple」と読み上げます(子どもにはリンゴの絵が見えている)。次の「banana」を頭にいれながら、カードを表に移動して「banana」と読みます。

    これを1秒以内でできるように次々と繰り返すので、慣れないうちは大変です。しかし、ゆっくりやってはフラッシュカードの意味がありません(考える余地を与えてしまうため)。

    デジタル式(アプリ:Quizletの紹介)

    フラッシュカード学習をデジタル化するなら、アプリケーションの「Quizlet」がおすすめです。息子が通う学校のスペリングの宿題で存在を知りましたが大変便利です。

    quizlet

    Quizletの詳しい利用方法は後述するとして、ここでは長所と短所をまとめてみます。

    ・長所

    オリジナルのカードを自由に作成できるのは、大変魅力的です。既製品の紙のフラッシュカードにも親しみやすいイラストが使用されています。しかし、子どものことを知り尽くしているお母さんが、子どもの趣味にあったイラストや写真を利用できるのは大きな利点です。

    実際に使ってみると反応の悪いイラストや写真の入替えや、カードの追加・削除も自由自在です。また、紙のように場所を取らず、欲しいカードのセットをすぐに見つけられる機能も重宝します。

    音声で英語を読み上げる(自動読みあげ)の機能があるので、英語の発音に不安を感じる人には便利です。

    ・デメリット

    デジタル機器全般にいえることですが、目に負担がかかります。5分くらいの学習時間ならそれほど気にすることはありません。

    Quizletでは他の誰かが作ってくれたフラッシュカードを利用できます。しかし、使い勝手が今一つのことが多く、結局自分で作ったほうがよいです。慣れるとそれほど手間はかかりませんが、忙しいお母さんは負担に感じるかもしれません。

    アナログでもデジタルでもフラッシュカードの学習効果に違いはありません。個人的には、パソコンで学習セットを作る方が使い勝手が良いと感じました。

    Quizletを利用した学習方法

    Quizletはフラッシュカードのアプリというよりは、暗記学習用のツールです。その中の一機能にフラッシュカードによる学習があります。実際の画面には、さまざまな学習モードが表示されています。

    綴り(スペリング)の学習もタイピングができれば可能ですが、幼児にはあまり使えない機能かもしれません。英語に限らず幅広い学習に応用できますし、大人になっても大変便利なアプリです。

    Quizletとは

    Quizlet_top

    Quizletとは、オリジナルのフラッシュカードをオンライン上で作成できて、さまざまな学習モードで暗記ができるサービスです。初心者でも直感的に操作できるようになっていて、適当にボタンを押しているうちに簡単に理解できます。

    他人の作成した「学習セット」を検索して利用することもできます。例えば、「英検4級単語」と検索するとそれに該当する学習セットがヒットするので、気に入ったものを選び学習に利用できます。

    最も効果的な対象年齢は1歳~3歳

    フラッシュカードを用いた学習(絵→音声)で最も効果が高いのは、1歳~3歳の幼児です。この年齢の子ども達は、文字からの干渉を受けずに映像をそのまま記憶する能力が高いそうです。

    もちろん、小学生でも大人でもQuizletは暗記ツールとして効果的です。その場合は絵→音声だけでなく、英単語→日本語でも大丈夫です。

    アカウントの取得

    まず、Quizletにアクセスします。画面右上の「新規作成」を押すと、アカウント取得のウィンドウが現れますので、それぞれの項目に記入します。GoogleのアカウントやFacebookのアカウントからもログインできます。

    Quizlet_account

    アカウントは、お母さん用(先生)と子ども用(生徒)の2つ取得したほうがいいです。とりあえず、お母さん用だけを取得して、操作に慣れてから子どものアカウントを取得する方法でも大丈夫です。

    お母さんは「先生用のアカウント」を取得して、子どもは「生徒用アカウント」で学習をすすめましょう。子どもの進捗状況をお母さんは確かめられます。息子の学校ではこれを使って宿題を出していたので、勉強していないと先生にすぐにバレました。

    まずはあちこち開いてみて、使い勝手を確かめましょう。マニュアルを見るより、手を動かして試行錯誤するほうが早く覚えられます。

    無料メルマガ「効果的な子どもの英単語学習法」に登録すると、特典で英検5級相当の英単語が Quizlet(学習アプリ)で学べます(動画解説付)

    お母さんには有料のアップグレードがおすすめ

    幼児が英語を学ぶときにはカードの表面に「絵(写真)」を挿入します。この機能を使うためには有料のアップグレードが必要です。1年で$34.99なので、月々およそ330円の利用料です。「設定」から支払いに進めます。

    Quizlet_設定

    設定の項目にはアカウントの種類を「先生」または「生徒」のどちらかから選べるようになっていますので、最初に間違えて選んだとしても後から変更できます。

    Quizlet_設定2

    作成

    画面上の「作成する」をクリックすると、「新しい学習セットを作成する」の画面が現れます。最初にフラッシュカードのカテゴリーを決めて、タイトルを記入します。例えば動物のカテゴリーを作るなら「animals」と記入します。

    Quizlet_studyset

    後はフラッシュカードに該当する部分を作成するだけです。左側に単語、右側に画像を挿入していきます。例えば、左にdogと入れたら、右側の画像のアイコンを押すと自動的に犬の写真やイラストが出てきますので好きなものを選びクリックすると挿入されます。

    Quizlet_studyset_making

    この画像にはお母さんが撮影した写真や、インターネットの画像検索でダウンロードしたものを利用できます。例えば「family」のカテゴリーでは、「dad」に本物のお父さんの写真を使うなどの工夫もできます。

    1カテゴリーにつき、10枚の単語カードを作りましょう。幼児の学習にはこれくらいの数は集中力が切れずにちょうどいいです。

    カテゴリーは身の回りのものから始めて、職業、国旗など少しずつ世界を広げていくのがコツです。あまりにも抽象的で幼児の理解を超えるようなものは避けましょう。固有名詞は普通名詞を覚えさせたあとに取り入れるなど、順番にも配慮しましょう。

    例えば動物の中で「bird」を覚えた後に、「sparrow」「hawk」「eagle」「owl」 などを覚えていくようにすると、頭の中に知識の階層が順序立てて組み立てられます。

    学習方法

    まず、パソコンのモニターの前にお母さんと子どもが座ります。小さな子どもなら、ひざの上に座らせてもいいです。キーボードの操作はお母さんの担当です。

    “Today we are learning about animals.  Do you like animals?”などと子どもと英語で話しかけながら準備をしましょう。子どもと勉強するときは楽しくやるのが基本であることを忘れないようにしましょう。

    Quizlet_study_mode

     

    Quizlet_study_key

    再生ボタンを押すと順番に「表→裏(単語読み上げ)」→次のカード、と自動で学習をすすめていきます。便利な機能ですが、残念なことに再生スピードはおよそ2秒で遅すぎます。これではフラッシュカードとしての効果は半減してしまいます。

    仕方がないので、お母さんがキーボードを操作して素早くカードをめくりましょう。「spaceキー」で「カードをめくる」、「→キー」で「次のカード」にすすめます。紙のカードよりもずっと楽です。すぐに簡単にテンポ良くめくれます。

    ある程度「絵→単語の読み上げ」をできるようになったら、センテンスにも挑戦しましょう。先ほど使った学習セットをコピーして、左側のセンテンスだけを変更します。

    例えば、左に「I like cats.」-「猫の写真」とか、「She is sleeping on the sofa.」-「猫がソファーで寝ている写真」のように、センテンスを記入します。カテゴリーごとに同じ表現の方が混乱しません。学習セットのタイトルは「animals 現在進行形」のように設定します。

    注意点

    先述したように、長時間のフラッシュカードによる学習は危険性が指摘されています。「1回5分一日2回まで」のように時間と回数を制限しましょう。子どもの表情がぼんやりして機械的に解答しているだけの状態はよくありません。

    子どもがまだ話せない時期は、リピートや発音練習はできません。話せるようになってから無理のないようにすすめていきましょう。お兄さんお姉さんがいる場合は、いっしょに取り組ませると盛り上がります。

    受け身の学習にならないように、実生活の体験とフラッシュカードで覚えた知識をつなげるように意識しましょう。例えば、最近、乗り物カテゴリーで単語「bus」を覚えたとします。

    お出かけしたときにバスを見かけたら、すかさず “What’s that?” とたずねましょう。子どもが “A bus!” と答えたら “Do you want to get on a bus?” と質問を続けます。

    このように日常のあらゆる場面でカードの知識を体験と結びつけると、受け身の学習から能動的な学習へと変換できます。

    お母さんへのアドバイス

    Quizletには「自動読みあげ機能」があり、英語に関してはほぼ正しい発音とアクセントで再生されます。それを参考にしながら、お母さんも一緒に発音しながら子どもと一緒に勉強しましょう。

    発音に関しては、ネイティブのような完璧さは不要です。ただし、L/R、TH/Sなど日本人がつまづきがちなポイントに注意をしながら読む練習は必要です。

    フレーズやセンテンスを扱う場合はシンプルで自然な英語にしましょう。文章が正しいかどうか気になるようでしたら、英語に詳しい人に聞きましょう。

    お母さんが読み上げるときは、気持ちや感情を込めるようにしましょう。子どもの学習効果において、お母さんの肉声にかなうものはありません。

    楽しい雰囲気をつくるために、ジェスチャーや笑顔も大切です。毎回、フラッシュカードの学習を楽しみにするような雰囲気づくりができたら成功です。

    最初は10枚のカードを覚えるだけでも時間がかかります。あせらずに根気強く続けましょう。5分間集中力を切らさずに続けられたら、子どもの集中力も相当高まっています。

    まとめ

    インターネットで「フラッシュカード」と検索すると、ネガティブな意見が多くヒットします。詳細は本文で紹介した通りです。何事にも両面がありますので、このような意見にも耳を傾けることは大切です。

    しかし、過剰に恐れるあまりせっかくのプラスの面を無視してしまうのはもったいないです。日本語を介さずにイメージと英語を瞬時に結び付けて記憶できるトレーニング方法として効果は実証されています。

    言葉や表現を数多く知るようになり、現実の世界と結び付けられるようになると、子どもは学ぶことの楽しさを感じるようになります。また集中して勉強する習慣をつけると、小学校や中学校にすすんでもきっと役に立ちます。

    フラッシュカードは万能ではありませんが、要所要所で大きな威力を発揮します。正しい方法で子どもと一緒に楽しみながら取り組みましょう。

    最終的には、いろいろな文脈の中で使われる単語の意味を何度も考えることによって、豊かなボキャブラリーは得られます。こちらの動画セミナーではその方法を詳しく説明しています。

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