子どもと洋画やディズニーアニメのDVDを見ているとき、あなたはどれくらい英語を聴き取れるでしょうか? 半分以上わかるお母さんはかなりの上級者です。普通は子ども向けの内容でも、リスニングはとても難しく感じるものです。
試しに英語字幕を画面に出すと、ほとんどのセリフは簡単な英語であることがわかります。なぜ、文字にすれば読めるのに、リスニングでは聴き取れないのでしょうか? “I love you.”はどんなに速く読まれても聴き取れますので、スピードの問題ではなさそうです。
リスニングは英語4技能のうちのひとつですが、唯一、相手のレベルに合わせなければいけないスキルです。「リーディング」「スピーキング」「ライティング」は自分のレベルやペースでよいのと対照的です。
「リスニングができない」原因は一つではありません。子どものレベルを見ながら適切なアドバイスをあげられるように、リスニングについてお母さんは勉強しましょう。
ちなみに従来「ヒアリング」という言葉が主流でしたが、現在は「リスニング」に置き換えられています。もとになっている英語hearは「音・声を聞く」ことを意味します。英語を聴くときは「傾聴している」ので、listenの方がより適切だからです。
大学受験では実用的な英語力を試されるのがトレンドです。そのため、リスニングテストは将来もなくならないでしょう。子どもの頃から英語のリスニング力を上げておくと、会話はもちろん受験にも役立ちます。
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英語のリスニング力はなぜ必要か
「英会話をできるようになること」を目標に挙げる子どもは多いです。そのため「英語4技能のうちスピーキングを重視する」とお母さんが考えるのも無理はありません。しかし、それだけでは英会話は成立しません。
・英会話で必要なのは、スピーキング力とリスニング力
英会話を成立させるには、「スピーキング力」と「リスニング力」の両方が必要です。会話は言葉のキャッチボールです。AさんとBさんで会話をするなら、Aさんが話したら、その内容をBさんは聴き取って、それに反応(話す)することを繰り返します。
話す(スピーキング)だけでなく、相手の話すことを聴く(リスニング)ことも同じく大切なのです。ですから英会話をできるようになりたければ、リスニング力は必須の技能です。
リスニングのつらいところ
以前、息子がインターナショナルスクールに通っていたとき、学期末に先生と親で2者面談がありました。割り当ては一人15分程度でした。最初の5分で先生からの説明はひと通り終了します。残りの10分間は会話をしなければなりません。
私が話す(スピーキング)するときはそれほど流暢である必要はありません。ゆっくり簡単な表現で話していても、先生はじっと聴いてくれます。
ところが聴き取り(リスニング)は、相手のレベルに合わせなければいけません。先生の発音(英国出身)、スピード(やや早口)、語彙(普通の社会人同士)+教育用語についていかないと、先生の質問に正しく反応できません。ある年の担任の先生はかなりの早口で、理解するのに必死だった記憶があります。
リスニングのつらいところは、相手の能力に自分が合わせなければいけないことです。のんびりと自分のペースですすめてはダメです。最終目標は世界中のどんな人が話す英語でも意味がわかる実用レベルに到達することです。
英語が聴き取れない原因を探ろう
リスニングができない原因は一つではありません。複数の要因が重なって「わからない」状態となっています。これらの原因のうち、一つが極端に劣っているとリスニング力は低いままです。
まずは聴き取れない5つの原因を把握しましょう。そして、年齢やレベルに即した対応を考えてあげましょう。
・リスニング力は独立した技能ではない
「リスニング」は単独で成立する技能ではありません。わかりやすくするために図で示しました。
まず、ボキャブラリー(語彙力)と文法力は「リーディング」を支えています。子どもの場合、文法だけを取り上げる学習はふさわしくありません。「英語の語順に慣れていること=文法力」程度に理解してください。
リスニング力は、リーディング力が基礎になっていることに注目してください。その上に「情報処理」と「音の学習」を積み上げると、しっかりとしたリスニング力をマスターできるようになります。
このようにリスニングだけをトレーニングしても、これらの基礎が弱いとリスニング力は向上しません。以下、聴き取れない原因となっている5つの要因について具体的に解説します。
リスニングができない原因1:ボキャブラリーと知識不足
あなたが小学校低学年の頃を思い出してください。テレビのニュース番組を見ていたとき、その内容を理解できましたか?
「国会で〇〇関連法案が可決し…」「国連安保理では…」「〇〇組合の理事が収賄の容疑で…」など、子どもにはチンプンカンプンな状態だったはずです。しかし、小学校高学年~中学生になった頃にはほとんどのニュースを理解できるようになったと思います。
難しいニュースを聴き取れるようになったのは、ボキャブラリーがこの期間に飛躍的に向上したからです。どんなに音を聴き分けられても、語彙力が不足していると何をいっているのかまったくわかりません。
リスニング力を向上させるには、正しい音(発音)を学び、意味を理解できる単語の数を増やすことは必須です。背景知識についても同様のことがいえます。英語・日本語に関わらず、幅広いことに興味を持ち知識を深めることはリスニングにとても役立ちます。
リスニングができない原因2:文法力不足
リスニングには文法力も絶対に必要です。理由は二つあります。一つ目は、ある程度基本となる語順を知らないと意味がわからないからです。
例えば、次のような英語を誰かが話したとき、すべての音と単語を理解できたとします。“Opening my bag, he asked me a lot of questions.”(私のバッグを開けながら、彼は私にたくさんの質問をした)
この文章のポイントは、分詞構文を知っているかどうかです。もし分詞構文を知らないと、突然Openingから始まることに戸惑ったり、バッグを開けたのは彼なのか私なのか混乱したりします。
このように文法を知らないと、瞬時に意味を把握できません。文法をマスターすると、英語を聴いたときの理解を助けてくれます。子どもの場合は、「分詞構文」の用語を知らなくてもこのパターンに慣れていればいいのです。
二つ目は、文法を知っていると次に話される言葉をある程度予想できるようになります。
例えば、“I wish…” を聴いたら「could やwouldが続くだろう」と言葉を絞りながらリスニングをするので、高い精度で聞きとれるようになります。
これは“I wish I could fly.”(飛べたらいいのにな)のように、事実とは反する内容を伝えるときに使われる「仮定法過去」の文法を知っているからです。
もちろん子どもは「仮定法過去」という用語を使って学ぶわけにはいきません。代わりに “I wish I could…” のパターンを暗唱したり、自分に当てはめて使用したりすることで身につけます。
このように、文法を知っていると聞こえてきた文章を正しく理解できるようなります。また、文法の知識を使うと次に続く英語をある程度予想できるようになります。これはリスニング力アップにとって大きな利点です。
リスニングができない原因3:リーディング力不足
当然ですが、英語は左から右へ英語の語順に従って発話されます。音は文字と異なり、一瞬一瞬で消えていきます。このことから、英語を英語の語順で理解できないとリスニングはできないことがわかります。
英語の語順で理解するトレーニングは、リーディングで養います。ポイントは返り読みをしないことです。返り読みとは、英語の語順に逆らって目線が右から左に移る読み方のことです。
例えば、“He is the man who wants to be a millionaire.”を読むときは、He is the man(彼は人だ)who wants to be a millionaire(どんな人かというと億万長者になりたい)というように、英語の語順で頭に情報を入れていくのが普通です。
しかし、日本語訳ばかりしていると、日本語の語順で英語を理解しようとします。すると、who wants to be a millionaire(億万長者になりたい)→the man(男)のように目線が反対に移動します。これが返り読みです。
返り読みをやめないと、テンポ良く長文を読めません。そしてリスニングをしたときに、意味を把握できません。返り読みをしているとリスニングは永遠にできるようになりません。
まずはリーディングを通して「英語の語順で理解すること」から始めましょう。そして、音でも英語の語順で理解できるようにしていくのが王道です。
リスニングができない原因4:情報処理方法
不思議なことに私は学校の先生から一度も教わらなかったのですが、英語をリスニングしているときの「情報処理の仕方」はとても大切です。リスニングが苦手な人は、英語を聴きながら頭の中で訳語(日本語)が「文字で」浮かんでいます。
例えば、“I wonder what he is like.”と聞こえたら、頭の中には「私は~かしらと思う。彼はどんなふうなのか」という字幕を脳裏に浮かべます。短い文章ならこれでも処理できますが、数分続くような文章ではとても処理しきれません。
リスニングができる人は、聞いた内容を頭の中で映像化しています。“I wonder what he is like.” と聴いたら、下の写真のように「人が首をかしげて吹き出しの中に誰かの様子を思い浮かべている」映像が思い浮かびます。
リスニングのときは、その内容に即した動画を頭の中で再生するように癖をつけましょう。字幕よりも短時間に処理できるので読まれるスピードに対応できるようになります。
リスニングができない原因5:音の問題
リスニングができない原因の最後は、音の問題です。これを克服するには、英語を聴くトレーニングが必要です。音の問題を細かく見ていくと3つに分類できます。
・自分が覚えた発音と実際の英語が一致していない
間違えて単語の発音を覚えていたら、本来の正しい発音で聴いたときにその言葉を認識できません。例えば入試によく出てるallow「アラウ」ですが、「アロー」と覚えていたら絶対に聴き取れません。
反対に映画を見ていて“I love you.”がほぼ完璧に聴き取れるのは、身につけた発音と実際に読まれる発音が一致しているからです。この場合、どんなに早く読まれていても聴き取れないことはありません。
対策は一つしかありません。英単語を覚えるときは、「音(発音・アクセント)を最初に正しく身につけること」です。意味よりも先に発音を確認する習慣をつけないと、使える英語を身につけることはできません。
・日本語にない音が聞き分けられない
日本人が苦手な音として有名なのはL/Rです。一説によると幼児期にお母さんが英語で語りかけていると、絶対音感のように脳の中にL/Rの音を聞き分けられる回路ができるそうです。
ある程度の年齢まで日本語だけの環境で育つとその回路がないので、同じ音として認識されます。なぜなら、日本語では「れんこん」を「lenkon」と発音しても「renkon」と発音しても意味に違いは生じないからです。聴き分ける必要がないのです。
ちなみに私は一時期リスニングを2年間ほど意識して練習しましたが、この2音の識別はあまり自信がありません。しかし、文脈から判断すればどちらが使われているかはたいてい予想がつくので、あまり困ったことはありません。
・英語特有の音の現象に慣れていない
英語の音には特有の現象が3つあります。「音の消失」「音の連結」「音の変化」です。これを身体で覚えていないとリスニングは難しいです。
「音の消失」とは、例えば “Good night!” は「グッド ナイト!」とは発音されず、「グッナイ!」と読まれます。このとき、赤い文字のdとtはほぼ発音されませんん。このような現象を音の消失といいます。
次の「音の連結」とは、“Stand up.” を「スタンダップ」とつなげて発音されることを指します。おもしろいことにネイティブにゆっくり読んでもらっても、「スタンド アップ」と別々には読まず「スタンダップ」とつなげてゆっくり読みます。
最後の「音の変化」は“I need your help.” の赤字部分が「ニーヂュア」と読まれる現象です。2つの音が合わさって別の音になるのが特徴です。
これらの3つの英語特有の音の現象に対応するには、音読トレーニングによるオーバーラッピング(音声と同時に音読する)とシャドウイング(音声から少し遅れて音読する)が有効な練習です。
仕上げにディクテーション(聴きとった英語を文字に書く)を加えながら、自分が聴き取れない音を一つひとつ潰していくしかありません。音の問題は、時間をかけて取り組むと成果が出やすいので、ある時期に集中してやると効果的です。
子どものリスニングに効果的な教材
リスニング力を向上させるのに適した教材について考えてみます。音声教材として考えられるものを取り上げ、子どものリスニング教材として妥当かどうか検討してみます。
・英語の聞き流し教材は効果なし
英語教材として一世を風靡した「聞き流し教材」があります。「勉強しなくても英語を聞き流すだけで英語が話せる」キャッチフレーズで有名になりました。しかし世に広まってからだいぶ経ちますが、英語が話せる人が増えた話は一向に聞きません。
「知らない単語」「文法の疑問点」「英語特有の音の現象」などリスニングができない原因すべてをわからないままに放っておくので、リスニング力は改善されません。
教材そのものに問題があるわけではなく、「聞き流す」スタイルに問題があります。どんなによい教材でも、聞き流すだけで聴解力は向上しません。耳当たりのよいキャッチフレーズに惑わされないように気をつけましょう。
子どもに理想的なリスニング教材
では理想的な子ども向けのリスニング教材はどのように選べばいいのでしょうか? 「レベルが適切であること」と「子どもが楽しいと感じること」は、子どもが英語を学ぶときに共通する教材選定の基準です。これも含めて3つほど基準を挙げてみます。
まず、使用される語彙が限定されていることです。難しい単語が連発されると学習意欲がなくなります。
目安は30秒間のリスニングで知らない単語の数が5個以内なら適切です。子どもの英語レベルは短期間に変動するので、細かいレベル設定の中から選べるのが理想です。
次に、読まれるスピードはナチュラルなものがいいです。具体的には1分間に120語以上です。学習初期はゆっくりでもかまいませんが、ある程度慣れたなら実践的なスピードで収録された音声でトレーニングした方がいいです。
最後に、スクリプトは絶対に必要です。ディクテーションをしたときに、自分の書いた文章と正解の文章(スクリプト)を比べないと正しく聴こえたかどうか確認のしようがありません。
使用語彙が限定され読まれるスピードはナチュラル、そしてスクリプト付きのものが子どもの学習に向いています。また、内容がおもしろく子どもが飽きずに続けていけるものなら理想的です。
私が息子のために実際に利用した中にほぼ理想的な教材がありました。オンラインを利用した学習サイトの「Little Fox」は抜群に優れていました。上記3つの条件を備え、圧倒的におもしろく息子も一時期完全にハマりました。
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効果的なリスニング学習方法とは
ではお母さんが「子どものリスニング能力を向上させたい」と思ったら、どのように学習をすすめていけばいいのかを説明します。
・幼児や初心者にリスニングだけを目的としたトレーニングは不要
英語を学び始めて2年以内の子どもや幼児には、リスニングだけを目的としたトレーニングは一切不要です。先述したようにリスニングは独立した技能ではなく、語彙・文法、リーディングを基礎として成立しています。
これらの基礎を飛ばしてリスニングだけを訓練しようとしても時間の無駄です。お母さんはあせって子どもにリスニングだけを目的とした学習を始めないようにしてください。
幼児期や英語を学び始めて2年間は、英語の音に慣れたりフォニックスを学んだりすることに集中するべきです。簡単な単語やフレーズを使いながら、基本的な語彙力をつけて英語の語順(文法力)に慣れ親しんでいきます。
そして絵本の読み聞かせや音読で文字に親しみながら、簡単な本を自分で読めるようになって(リーディング力をつける)ようやくリスニング学習の段階に入ります。
スピーキングとともにリスニングは会話に欠かせない技能ですが、基礎レベルを習得するまでは特別なトレーニングは不要です。目安としては英検4級を取得して、3級に向けて準備をするころから意識すれば充分です。
音読トレーニングでリスニング力を鍛える
さて、ある程度簡単な本を読めるようになったらリスニング学習に入ります。しかし、リスニング学習として特別に時間を割く必要はありません。音読トレーニングを中心にすすめていけば、リスニングに必要なすべての要素を鍛えられるからです。
どうしてもリスニング力を意識してトレーニングをするならば、音読トレーニングの最後にディクテーション(書き取り)を習慣化するといいです。小学生にはなかなか大変ですが、自分が身につけた英語音声と実際の音の違いをハッキリと認識できるようになります。
音読トレーニングについては「」で詳しく説明していますので参考にしてください。
ときどき初見のディクテーション
音読トレーニングの最後に行うディクテーションは、読まれる内容はほとんどわかっています。たまには初見の英語を聴きとってみて、ディクテーションするのも刺激になります。
素材は字幕表示を消した映画DVDの一場面でもいいですし、適当なCD教材でもかまいません。ポイントはスクリプトがあることです(映画の場合は字幕表示で代用)。
・やり方
10秒くらいセリフが連続するシーン(叫び声をできるだけ含まない場面)を選び、何度も繰り返し再生します。映像をヒントに内容がだいたい理解できたら、センテンスごとに停止して、子どもに大きめの字で英文を紙に書くように伝えます。
文頭からピリオド(フルストップ)の途中で再生を止めてはいけません。英語音声のかたまりを長く頭に保持するのがトレーニングだからです。大きめの字で書くのは、赤ペンで訂正するときに記入しやすいようにするためです。
2回目以降は聴き取れなかった箇所に集中して、何度も何度も再生して空白部分の文字を埋めていきます。20回聴いてもわからなかったら、カタカナでもいいので音に近い文字を書き込みます。
最後に字幕を出して答え合わせをします。間違えた個所は消しゴムで消さずに、赤ペンで解答を書き込みます。スペリングミスやコロンなどの句読法も添削の対象です。
赤ペンで訂正だらけになった英文をお母さんと子どもで見ながら、まずは頑張ったことをほめてあげましょう。それから、「なぜその部分を聴き取れなかったのか」を2人で考えましょう。聴き取れなかった原因の究明はとても大切です。
「言葉を知らなかった」「覚えていた読み方と違った」「音がくっついていた」などいろいろとあるので、それを子どもに一つひとつ認識させることが大切です。決して責めるようなトーンではなく、淡々とすすめるといいです。こうして弱点を一つひとつ克服していきます。
このように、音読トレーニングの仕上げとしてのディクテーションと初見の英語のディクテーションを混ぜることによって、子どものリスニング力は少しずつ向上していきます。
将来のリスニングテスト対策のために
大学入試科目の英語からリスニングテストがなくなることはないでしょう。コミュニケーション能力が重視される流れの中で、会話に必須のスキルだからです。レベルとしては英検2級のリスニングテストよりもやや難しいくらいなので、時間をかけた対策が必要です。
ところが現役の高校の英語教師に確認すると、リスニングテスト対策にほとんど時間を割いていないということでした。理由は「時間が足りないから」です。ほとんどの受験生は本格的なリスニング対策をしないままテストに臨んでいるようです。
前述したようにリスニングは単独で成立している技能ではなく、語彙力・文法力・リーディング力が基礎となっています。基礎部分の学習で精一杯なのが教育現場の現状です。
それなら、英語特有の音に関して子どもの頃から慣れておくと大学入試のときに大きなアドバンテージとなります。比較的時間に余裕のある子どもの頃に苦手な音を克服しておけば、あとは授業で文法や読解に集中するだけで済みます。
英語の難易度に関わらず、英語特有の音の変化は子どもの頃から学べます。英語は何歳からでも学べますが、年齢とともに忙しくなるのが一般的です。余裕のある小学生の頃に始めておくと、大学受験のリスニングテストにも困りません。
まとめ
英語を聴き取れない原因として5つ挙げましたが、実際はこれらの原因は複数絡まって「聴いてもわからない」状態を作っています。子どもは自分ではなかなか原因に気がつかないので、どうしたらいいのかわかりません。
そのときお母さんは原因を一緒に突き止めてあげましょう。「指摘する」感じではなく、自分で気づかせてあげるほうが子どもは素直に受け入れます。そして、その弱点を補えるようなトレーニングを取り入れるようにしてください。
ネイティブ同士が会話していると容赦ないスピードと語彙で英語が飛び交うので、英語の上級者でも困ることは珍しくありません。ましてや英語の学習を始めたばかりの子ども達なら、聴き取れなくても当然です。
子ども向けのオンライン英会話などを利用すると、さまざまな講師が話す英語のリスニングに慣れます。学習初期の段階からリスニングに苦手意識を持たないようにさせるには有効な手段です。
話される英語の一部でもわかったときの感覚は格別のものがあります。どんなに翻訳ソフトが発達しても、このダイレクトに伝わる感動は絶対に味わうことはできません。ぜひ、子どもにも「英語が聴きとれた!」という喜びの体験をさせてあげましょう。