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子どもにピッタリ! 「チャンツ」を活用した英語学習法

子どもにピッタリ! 「チャンツ」を活用した英語学習法

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先日テレビを観ていたら、3歳の女の子が買い物をしながら「月が出た出た 月が出た(ヨイヨイ)…」と炭坑節を最後まで歌っていました。私は続きの歌詞を忘れていたのですが、驚くことにその子は最後まで完璧に歌えたのです。

盆踊りで聞こえた陽気な曲につられて何度も歌っているうちに、いつの間にか覚えたのでしょう。もしかしたら、誰かと一緒に盆踊りに参加して踊っていたのかもしれません。

このように、リズムや体の動きは記憶に好影響を与えます。もし、歌詞カードだけを見せて暗記するように3歳の子どもに命令しても、決して覚えられなかったはずです。

英語教授法のひとつにチャンツ(chants)と呼ばれるものがあります。リズムに合わせて英単語やセンテンスを繰り返すことで、英語独特のイントネーション(抑揚)や読まれるときのかたまり(chunk)を体得することができます。

英語教師の間では割とポピュラーな教授法ですが、普通の家庭でもお母さんが子どもに英語を教えるときに使えるテクニックです。言葉を覚えたての幼児には特に相性がよいので、ぜひコツを覚えて活用してみましょう。

Contents

  • 1 外国語活動における「チャンツ」とは
    • 1.1 チャンツと英語学習における効果とは
    • 1.2 チャンツと歌との違いは
    • 1.3 英語教育におけるチャンツが最も有効な対象年齢は
  • 2 「チャンツ」を使った英語の指導例
    • 2.1 単語チャンツは元祖に聞け!
    • 2.2 Three Word Vocabulary Chantsチャンツの作り方
    • 2.3 英語のチャンツに動作もつけよう
  • 3 文法のチャンツ
    • 3.1 PPAPのカラオケ音源を使う
    • 3.2 文法チャンツ作例:三単現のs
  • 4 既成品の購入
  • 5 まとめ

外国語活動における「チャンツ」とは

英語教育の関係者なら「チャンツ」を利用した教授法についてしばしば目にします。しかし、深く理解して子どもの英語教育に応用している人は意外と少ないです。

もともと「チャンツ(chants)」には、「単調な歌」とか「(連呼する)語句」という意味があります。これが英語教育の中で使われるようになったのは、1971年にニューヨーク大学のCarolyn Grahamさんによって書かれた『Jazz Chants for Children』がきっかけでした。

この本をきっかけに世界中にチャンツを利用した英語教授法が一気に広まり、現在でも英語の授業(小学校や中学校の外国語活動)に利用されています。それでは、英語教育におけるチャンツとはいったいどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。

チャンツと英語学習における効果とは

日本語は平坦に一本調子に読まれる(話される)のが標準とされています。あまり抑揚をつけません。一方、英語圏の人たちは、抑揚をつけてかたまりごとに発話するのが基本です。

外国人が日本語を話す時、やたらと抑揚のある日本語を話すことがあります。あれは英語なら普通の話し方です。反対に、日本人が話す英語をネイティブが聞くと、一本調子に聞こえて違和感を覚えるはずです。

英語は重要な部分ほど強調されて読まれます。また、音のかたまり(チャンク)ごとに一気に読むのが正しい読み方です。例を見てみましょう。

日本語と英語のイントネーション

日本語では一語一語出来るだけ平坦に(抑揚をつけずに)読むと自然に聞こえます。一方、英語の場合は赤い*の部分を強く読みます。相手に最も伝えたい部分を強調するためです。

もう一つの英語の特徴は、一語ずつではなくかたまりごとに発話されることです。上の例では、Is itは別々に読まれずに、「イズイッ」と一気に読まれます。

「英語独特の抑揚のつけ方」と「かたまりごとに読む」練習をリズムに合わせて繰り返し練習することで、英語音声の基本を身につけていくというのがチャンツの正体です。もちろん、それに付随して、単語の意味や文法などを学習することもできます。

チャンツと歌との違いは

「それなら英語の歌でもいいのでは?」と考えるお母さんもいると思います。歌もチャンツも一定の拍子に合わせて、歌詞をはめ込んでいる点では同じです。しかし、決定的な相違点もいくつかあります。

一つ目は、チャンツにメロディは必要ありません。そういう意味では「ラップ」に近いといえるでしょう。

二つめは、歌詞は韻を踏んでいます(韻を踏むことを英語ではrhymeといいます)。ラップも韻を踏んでいますが、チャンツに韻は不要です。

三つめは、チャンツは単語を羅列しただけでも成立します。歌詞には「失恋して私の気持ちはどうなったか」のようにストーリーが存在します。チャンツの中にセンテンスを取り入れてストーリー仕立てにもできますが、単語を並べただけでもOKなのが歌とは異なります。

このように歌よりも制限が少ないのがチャンツの特徴なので、簡単に言語学習に取り入れることができます。

英語教育におけるチャンツが最も有効な対象年齢は

チャンツでは、リズムに合わせて大きな声で発話することにより、単語や文の英語らしい読み方を身につけていきます。そのため最も効果が認められるのは幼児です。幼児は聞こえてきた音をそっくりまねるのが得意ですから吸収が早いです。

一方、小学校高学年くらいになると人前でチャンツをするのは照れ臭くなります。遊び感覚で実際に発話しないとチャンツの効果は得られませんから、指導は難しくなります。照れさえなければ何歳になっても効果的です。

「チャンツ」を使った英語の指導例

チャンツを使った英語指導には学習内容によって2種類あります。一つ目はターゲットとする「単語を羅列したもの(vocabulary chants)」です。単語だけを扱ったチャンツです。単語を楽しく覚えるために有効な教授法です。

もう一つは、センテンスを扱った「文法チャンツ(grammar chants)」です。チャンツで扱うセンテンスに反復と対照をうまく絡ませると、文法事項を子どもに無理なく教えることができます。

まずは、単語だけを扱ったチャンツについてどのように家庭で取り入れられるかを具体的に見ていきましょう。

単語チャンツは元祖に聞け!

やはりチャンツといえば『Jazz Chants for Children』著者のCarolyn Grahamさんです。動画サイトで彼女を検索すると、彼女による実際の講演動画がヒットします。その中のひとつを紹介しながら、具体的な手法を見ていきましょう。

Carolynさんの“Simple Vocabulary Chants”というのが、単語だけのチャンツです。家庭で試すなら動画で説明される“Three word vocabulary chants”はとても参考になります。

Three Word Vocabulary Chantsチャンツの作り方

・ステップ1:トピックを選ぶ

まず、学ぶ単語のトピックを決めましょう。ここでは「スポーツ」に決めます。そして5,6個の単語を紙に書き出してみましょう。そして、それぞれの単語がいくつの音節からできているかをチェックします。

音節とは「単語が読まれるときの音のかたまり」です。例えば、tennis(テニス)という単語は、ten・nisで2音節の単語です。書き出した単語について何音節の単語なのかチェックします。

音節の見分け方にはある程度のルールがありますが、ややこしいです。自分で自信がないときは、辞書の見出しをみれば「・」で分かれ目が簡単にわかります。

ほとんどの英単語は1~3音節でできています。この傾向をうまく利用して、Carolynがいうthe magic formula(魔法の公式)に当てはめていきます。音節の数が2-3-1の順番で単語を並べると不思議なことに4拍子にぴったりとはまります。

脳はリズムがあると記憶力が増す性質があるようです。ジャズの基本は4拍子なので、これに合わせてチャンツします。(動画6:14あたりから)

(One, two, three, four,)

baseball (2)
basketball (3)
golf (1)
(Clap)

baseball (2)
basketball (3)
golf (1)
(Clap)

baseball (2)
basketball (3)
baseball (2)
basketball (3)

baseball (2)
basketball (3)
golf (1)
(Clap)

*( )内の数字は音節の数
*Clapは手拍子のこと

さすが、チャンツの創始者だけあって、見事にリズムにあてはめています。3音節のbasketballは結構難しいですが、リズムに合わせて発話しているうちに英語らしく読めるようになります。これが、チャンツの効果です。

トピックを変えても、音節だけ気をつければ応用できます。例えば、文房具のトピックにして、ruler, eraser, pen(ものさし、消しゴム、ペン)でも先ほどのパターンに当てはめることができます。

英語のチャンツに動作もつけよう

子どもと一緒にチャンツをするときは、その単語に合った動作をつけてあげるとより効果的です。子どもがついマネしたくなるのがコツです(動画の7:30あたりから、baseball, basketball, golfの動作をつけてみんなの前で披露しています)。

手拍子と動作をつけるだけでも楽しく学べそうですが、ピアノが得意なお母さんなら軽く伴奏をつけることもできそうです。私は楽器を演奏できませんが、もしできるならチャンツのときに利用すると楽しそうです。

文法のチャンツ

チャンツには単語のチャンツの他に、文法のチャンツもあります。チャンツを上手に利用すると小難しい文法用語を使わずに、子どもに文法事項を覚えさせることができます。

先ほどのCarolyn Grahamさんのレクチャー動画の後半ではGrammar Chants(文法チャンツ)について解説しています。ここでは、ちょっと視点を変えてオリジナルの文法チャンツを作ってみます。

PPAPのカラオケ音源を使う

世界で最も成功したチャンツのひとつは、ピコ太郎さんのPPAP(Pen-Pineapple-Apple-Pen)だと思います。妙に記憶に残る独特のリズム、シンプルな英語、わかりやすくておもしろい振り付けなどが作用して、一度聞いたら忘れられない仕上がりになっています。

私はマレーシアにいた頃、息子の同級生から「僕の歌を聞いてよ」といわれたのがPPAPでした。最初聞いたときは何が何だかわからず、苦笑いするしかありませんでした。しかし、その男の子のたった1回のPPAPは妙に私の記憶に残りました。

残念なことにピコ太郎さんは、I have a pen, I have a(an) apple. とanにするべきところをaと歌ってしまいました。きちんとanだったら、aとanを使い分ける文法チャンツとして後世に名を遺したかもしれません。

せっかくのいい素材なので、PPAPをBGMにして何か一つオリジナルの文法チャンツを作ってみます。

文法チャンツ作例:三単現のs

中学で習う英文法の最初の山場は、「三人称単数現在形のs」です。これを幼児に長々と説明すれば高確率で英語嫌いになります。自然に覚えられるようにするために、このトピックで文法チャンツを作ります。PPAPのカラオケに合わせてチャンツしてみましょう。

He likes red.
She likes red.
Oh, they like red.

I like blue.
You like blue.
Oh, we like blue.

They like red.
We like blue.
Oh, what color do you like?

What color do you like?

いかがでしょう? ピコ太郎さんは、英語チャンツに特化して活動したら最大限に才能を発揮できそうな気がするのは私だけでしょうか?

文法チャンツ作成のコツは、同じ表現を繰り返しつつ、違うところをハッキリと示すような文章にすることです。作例では「主語+like+色」を基本パターンにして、三人称であるHeとSheが主語になったときは、動詞にsをつけます。

英会話練習の「パターンプラクティス」に近いものです。できるだけ、子どもが日常的に使う表現や読み方を取り入れることがポイントです。It isよりもIt’s(短縮形)のほうがチャンツ向きといえます。

JackやSuzanなど具体的な名前が主語になっても動詞にsがつくので、チャンツだけですべてを教えることはできません。最終的には体系的な文法のレッスンが必要です。しかし、文法を学ぶための最初のステップとしては非常に優れた教授法です。

既成品の購入

英語教材のサイトでは、チャンツの英語教材(CD付)がたくさん販売されています。評判が良さそうなものなら購入してもいいでしょう。そのときは単語チャンツよりも文法チャンツのものを選んだほうが、お得感があります。

先述のとおり、単語チャンツは公式に当てはめればあっという間に自作できますが、文法チャンツは文法の知識や英文のチェックなどが必要だからです。時間と労力を節約する目的で市販品を購入するなら、文法チャンツを選びましょう。

まとめ

近所の書店で人気ナンバーワンの単語集はチャンツを活用したものでした。私は実際に購入して学習してみました。単調に単語が読まれる従来の単語集と比べると、チャンツの単語集は格段に継続しやすかったです。

収録されている単語や説明・例文には大した違いはありません。違いは、付属のCDに収録された音声が、テンポのいいリズムに合わせて読まれているだけです。たったこれだけの違いなのに「脳に優しく」感じたのは事実です。

大人でもこれだけの効果を感じるのだから、幼児期の子どもならなおさらです。単語や文法学習は味気ないものになりがちですが、チャンツを取り入れることによって自然といつの間にか覚えることができます。

チャンツによって体得された英語独特の抑揚やかたまりごとの発話は、リスニングの際に力を発揮します。ネイティブに近い感覚で英語を身につけるので、ネイティブが話す英語を聴き取れる確率は断然高くなるからです。

英単語チャンツなら家庭でも簡単に取り入れることができます。使用する音源をいくつか用意しておけば、何度でも使えます。英会話教室やオンライン英会話などと平行して、お母さんと一緒に英語チャンツを取り入れると相乗効果を期待できます。

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