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小学生のリーディングに「スラッシュリーディング」は必要?

小学生のリーディングに「スラッシュリーディング」は必要?

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あなたの子どもは英語を読むとき「左から右へ」読めているでしょうか? 日本語と英語では語順はまったく異なるので、英語を読んでもつい思考は日本語になってしまいます。そして、日本語で意味を取ろうとして、目線は右から左へ逆方向に何度も戻ってしまいます。

このような読み方を続けていると、速読はいつまでたってもできるようになりません。速読できないと多読も難しいので、英語力は向上しません。

小学校低学年までの子どもは素直に左から右に読めます。なぜなら、日本語(国語)が頭に完全に定着していないので、英語を読むときは英語の語順で読もうとするからです。

一方、小学校中学年は日本語の完成期です。自然な日本語の語順に沿って英語を読もうとするので、目線は何度も逆方向に戻ってしまいます。

今回はそのような症状を改善するのに有効な「スラッシュリーディング」について解説します。

Contents

  • 1 スラッシュリーディングって何?
    • 1.1 実例を見てみよう
    • 1.2 目的
    • 1.3 細かく切るか、長めに切るか
    • 1.4 読むときのコツ
  • 2 スラッシュリーディングの効果とは?
    • 2.1 効果1:英文を日本語の語順で読んでしまう「返り読み」を防ぐ
    • 2.2 効果2:読むスピードを上げる
    • 2.3 リスニング力の基礎になる
  • 3 スラッシュを入れる場所
    • 3.1 スラッシュを入れる場所の目安とは?
    • 3.2 実際のすすめかた
  • 4 スラッシュリーディングの欠点
    • 4.1 適切な位置にスラッシュを入れられる人はすでに構造を理解している
    • 4.2 スラッシュを入れることだけに意識を向けすぎて、かえって効率が悪くなる人がいる
  • 5 万能策ではないが、スラッシュリーディングが効果的な場面3つ
    • 5.1 経験者が初心者を指導するときに有効
    • 5.2 初心者がどのくらい文の構造を理解しているかを確認するとき
    • 5.3 長く複雑な英文のときだけスラッシュを入れてみるのもよい
  • 6 まとめ

スラッシュリーディングって何?

お母さんに大学受験の経験があれば、一度くらいはスラッシュリーディングについて聞いたことがあるかもしれません。名前を聞いたことがなくても、参考書で英文にスラッシュをいれて解説しているのは「スラッシュリーディングの応用」です。

スラッシュ

それでもよくわからないお母さんのために、あらためて「スラッシュリーディング」について例を挙げて説明します。

実例を見てみよう

まずはスラッシュ(/)なしの英文を読んでみましょう。英文のあとに和訳を掲載します。

The fireplace keeps me warm like a blanket on the chilly nights.  My cat likes to sleep on my lap when I sit near the fire.
(寒い夜には毛布のように暖炉は私を温めてくれます。私のネコは私が火のそばに座っているときにひざの上で寝るのが好きです)

英語に慣れている人なら難なく左から右へ読める文章です。しかし、英語初心者の場合、日本語の語順で読んでしまいがちです。初心者の思考を追ってみましょう。

(最初の文を最後まで読んで)「寒い夜に…(like a blanketを読みながら)毛布のように…(先頭に戻って)暖炉は私を温めます」

このように初心者は長い文章に出会うと、英語の自然な順番(左→右)へと目線が一定に動きません。日本語の順番にしたがって英文を理解しようとして、逆方向(右→左)に戻りながら読んでしまいます。これを「返り読み」といいます。

「返り読み」をするといつまでたっても英文を速く読めません。そのためいわゆる「長文」を読めないので、受験でも困ったことになります。

次に、英文を意味のかたまりごとにスラッシュを入れてわかりやすくしてみます。これを読むときは、かたまりごとに意味を捉えるようにしてください(参考までに日本語訳をつけました)。

The fireplace keeps me warm/ like a blanket/ on the chilly nights.  My cat likes to sleep/ on my lap/ when I sit/ near the fire.
(暖炉は私を温めてくれます/ 毛布のように/ 寒い夜には。私のネコは寝るのが好きです/ 私のヒザの上で/ 私が座っているときに/ 火のそばで)

このように短いかたまりごとに英文を分けると、初心者でも英語の順番で読めるようになります。これがスラッシュリーディングの効果です。

目的

スラッシュリーディングの目的は「英文を英語の順番で(左→右)、かたまりごとに意味を理解すること」です。

小学校低学年までの子どもなら英語をそのままに受け入れることが多く、反対側から読んでいくようなことはありません。しかし日本語が確立した年齢の小学3~4年生以降では、「返り読み」をするようになります。

特に和訳をする習慣があると、この傾向は顕著になります。お母さんは子どもが理解しているかどうかを確認するときに何気なく「日本語でどういう意味?」と聞くかもしれません。きれいな日本語で答えてばかりいると、つい日本語の順番で読もうとするようになります。

そのような学習者のために短いかたまりごとに意味を捉えるように強制的に読ませる仕掛けがスラッシュリーディングです。

細かく切るか、長めに切るか

さきほどの例文を使って、短いかたまりにした場合と長いかたまりにした場合を見てみましょう。

  • 短く区切った場合
My cat likes to sleep/ on my lap/ when I sit/ near the fire.
  • 長いかたまりにした場合
My cat likes to sleep on my lap/ when I sit near the fire.

ある程度英語を読める子どもなら、「短く区切った英文」はかえって読みづらいです。また、最初は短いほうが理解しやすかったとしても、徐々に長いかたまりで読めるように学習をすすめるのが普通です。

区切る長さは子どもの英語力に応じて、能力が高ければ高いほど「長めのかたまり」で与えたほうがいいです(最終的にはスラッシュなしで読めるのが目的です)。

読むときのコツ

スラッシュリーディングをするときのコツは、「情報を付け足していく」イメージで読むことです。さきほどの例文を使うと次のようになります。

My cat likes to sleep/ on my lap/ when I sit/ near the fire.

「私のネコは寝るのが好き/(どこで?)私のヒザの上で/(いつ?)私が座っているとき/ (どこで?)火の近くで」

このように、ひとつの情報に対してツッコミ(かっこの中)を入れながら、読むとテンポよく読めるようになります。

このとき日本語でつぶやきながら読まないようにしてください。あくまでも、英語で意味を取りながら読むようにするのが理想です。頭の中で「かたまりごとに映像が再生される」感覚です。子どもにこの感覚を伝えるのは難しいのですが、とても大切です。

スラッシュリーディングの効果とは?

ここではスラッシュリーディングの効果を3つ挙げます。私も受験勉強をしていた頃、一時期スラッシュリーディングを試して効果を実感できたことがあります。

効果1:英文を日本語の語順で読んでしまう「返り読み」を防ぐ

漢文の授業を思い出してください。漢文を読むときに「レ点や一二点」のことを覚えているでしょうか?

本来の漢文(中国語)は、上から下に読むものです。しかし、それでは日本語の語順に合わないために、わざわざあのような記号を考案して日本語風に読めるようにしているのです。

英語を返り読みするのも、レ点や一二点こそないものの、同じ発想です。英語を読んでいるようで実は日本語を読んでいるようなものです。そのため目線が本来とは逆である右から左に頻繁に移動します。

スラッシュリーディングの第一の効果は「英語を英語の順番で読めるようになる」ことです。

効果2:読むスピードを上げる

目線が逆方向に戻らないので、当然長文を読む時間は短くなります。入試に長文問題は必ず出題されるので、制限時間内に読むためには「返り読みをしない」ことが第一段階です。

慣れてくると一回で処理できる量が増えてくるので、大きいかたまりで一度に意味を捉えられるようになります。その結果、ますます読むスピードを上げることができます。これが、スラッシュリーディングの第2の効果です。

リスニング力の基礎になる

「スラッシュリーディング」は呼び名のとおり「リーディング」訓練の一種です。しかし、効果はリーディングだけではありません。リスニングの基礎力にもなります。

音声で読まれる英語は当然英語の順番に従って読まれます。文字と違って音は聞こえるとすぐに消えてしまいます。つまり英語の順番で、一度も戻れない状態で、英語を理解しなければなりません。

勘のいいお母さんならわかると思いますが、まさに「スラッシュリーディング」で期待される効果そのものです。英語の順番で読める訓練をしておくと、リスニングのときも聞こえた順番で理解できるようになるからです。

これがスラッシュリーディングの第3の効果です。

このようにスラッシュ(/)をかたまりごとに入れることにより、英文を正しい順番で速く読めるようになるだけでなく、リスニング力の基礎を養うことができます。

リスニングのトレーニング方法についてはこちらの動画セミナーを参考にしてください。

スラッシュを入れる場所

スラッシュリーディングの効果は理解できました。しかし、「どこにスラッシュを入れたらいいのかわからない」のでは、練習できません。ここでは、スラッシュを入れるべき目安となる基準について説明します。

スラッシュを入れる場所の目安とは?

  • カンマ( , )、セミコロン(;)、コロン(:)の後
  • 前置詞句の前と後
  • that節、疑問詞節、whether/ if節の前
  • 関係代名詞、関係副詞の前
  • 不定詞、分詞、動名詞の前
  • 接続詞(when, because, ifなど)の前
  • 長い目的語や補語の前
  • 長い主語の後

なんだか文法の参考書のような用語が並んでしまいました。大切なのは「英文の構造上の節目となる部分にスラッシュを入れられるかどうか」です。不適切なところにスラッシュを入れてしまうとかえって英文を読み間違えてしまうことも起こりえます。

初心者が間違えがちな例を挙げて説明します。

The man arrested on Monday was innocent.

この文章の主語はwasです。The man~Mondayまでが長い主語です。したがって、次のように区切るのが正解です。

(正)The man arrested on Monday/ was innocent.
(月曜日に逮捕された男は/ 無実だった)

英文の文法構造を理解していないと、arrestedを動詞と思い込んで次のように区切ってしまいます。

(誤)The man arrested/ on Monday/ was innocent.
(男は逮捕した/ 月曜日に/ 無実だった?)

このようにスラッシュリーディングを自分で英語学習に取り入れようとしても、ある程度の文法構造を理解していないとトレーニングできません。

実際のすすめかた

文法用語を駆使しながら厳格にスラッシュを入れていくのを一文一文検討するのはあまりにも非効率的です。

極端なことをいえば「意味のまとまりをとらえて、読みやすいかたまりでスラッシュを入れる」のが理想です。スラッシュを入れる位置にあれこれ頭を悩ましていても、ちっとも勉強していることにはならないからです。

スラッシュリーディングの欠点

ここまでの説明を読んで「スラッシュリーディングはとっつきにくい」と感じたお母さんも多いはずです。実際、英語の先生でもスラッシュリーディングに批判的な人もいます。

ここではスラッシュリーディングの2つの欠点について詳しく述べてみます。

適切な位置にスラッシュを入れられる人はすでに構造を理解している

「英文の構造の切れ目を目安に適切にスラッシュを入れていく」ことをスムーズにできる人は、すでに英文構造を理解できている人です。その人にはスラッシュリーディングは必要ありません。

英文の途中にスラッシュなど入れなくても、頭から順番に読めていれば、わざわざスラッシュを入れる必要はありません。

これが第一の欠点です。

スラッシュを入れることだけに意識を向けすぎて、かえって効率が悪くなる人がいる

「スラッシュをどこに入れるか」ばかりに意識を向けすぎて、英語の学習効率を悪くしている人をたまに見かけます。

鉛筆でスラッシュを入れたけれど、正しい場所かどうかが気になり落ち着かないのです。これでは学習効率は悪くなるだけです。こんなことなら、スラッシュなしで読む訓練を積んだほうが効率はいいです。これが二つめの欠点です。

万能策ではないが、スラッシュリーディングが効果的な場面3つ

英語の指導法・学習法にはいろいろあります。しかし、「万能な指導法・学習法は存在しない」ことを覚えておくと、いろいろと役に立ちます。

私の経験ですが、「フォニックス」は英語をこれから読もうとしている子どもにはとても有効な学習法です。ただ、細かいことまで説明し始めると、かえって英語を正しく読むまでに時間を費やしてしまいます。

どんな指導法・学習法も「それだけやっていれば大丈夫」ということはありません。スラッシュリーディングにも同じことが当てはまります。リーディングをするときにいつまでもスラッシュばかり引いているようでは、ちっとも成長しません。

次に、もし私がスラッシュリーディングを活用するとしたら「どのような場面に絞るか」について説明します。

経験者が初心者を指導するときに有効

長文に挑戦する子どもに対して、英語の先生やお母さんがスラッシュを入れて読みやすくしてあげるのはとてもいいことです。

また、スラッシュの代わりに改行するのも同じ効果があります。

My cat likes to sleep
on my lap
when I sit
near the fire.

このようにすると強制的にそのかたまりしか目に入ってこないので、より「返り読み」はできないようになります。

初心者がどのくらい文の構造を理解しているかを確認するとき

お母さんが、子どもに「意味のかたまりごとにスラッシュを1つ入れてみてごらん」と子どもに鉛筆で入れさせるのも効果的です。これは子どもが英語の構造をどれくらい理解しているかを確かめるためです。

文法用語を知らなくても英語を正しく読める子どもは何となく区切りが見えるものです。「この文章は長いから、一本スラッシュを入れてみよう。どこがいいかな」と具体的に数を指定すると子どもは混乱しません。

明らかに不適切な場所にスラッシュを入れた場合は、子どもは正しく読めていないことがわかります。

私の場合は子どもに音読させると、その子がどれくらい英語を理解しているかはすぐにわかります。意味を理解して読んでいる子どもは、「息つぎ」の場所がスラッシュを入れるべき場所になっているからです。

反対にまったく意味を理解していない子どもは「切ってはいけない場所」で「息つぎ」を入れてしまいます。

長く複雑な英文のときだけスラッシュを入れてみるのもよい

子どもが自習しているとき、一文が長い英文の意味を理解しづらいときがあります。そのようなときは「スラッシュを入れてみる」ことで、グッと理解しやすくなることがあります。

ある程度英語読解能力のある子どもに限られますが、普段からお母さんがそのようなアドバイスをしておくといいです。「困ったときの対処法」としてスラッシュリーディングを活用するはずです。

まとめ

小学校中学年以降の子どもならついやってしまいがちな「返り読み」を防ぐ方法として、スラッシュリーディングは有効です。

しかし、英文構造を理解していないとスラッシュを入れる位置がわからなかったり、迷ってしまったりする欠点もあります。

反対に自分で簡単に適切なところにスラッシュを入れられるなら、すでにスラッシュリーディングのトレーニングは不要です。

子どもが長文を読むのが辛そうなときは、ところどころにお母さんがスラッシュを引いてあげると子どもの理解の助けになります。スラッシュリーディングを信奉するのではなく、場面を絞って活用したほうがいいです。

スラッシュリーディングはリスニング力の基礎としても役立ちます。上手に取り入れてあげると、子どもの英語力は飛躍的に伸びることもあります。

英語は英語の順番に読むのが正解です。もし子どもがこの段階で困っているなら、スラッシュリーディングを活用して、子どもをサポートしてあげましょう。

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