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子どもの英語学習を洋画DVDで! オススメ活用法

子どもの英語学習を洋画DVDで! オススメ活用法

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あなたの子どもが大好きなDVDは何ですか? スタジオジブリの作品やディズニー作品は子どもに人気です。好きな映画にハマると子どもは繰り返し何度も見ます。「あの情熱を活用して英語学習に役立てられないか」とお母さんが考えるのはとてもいいアイデアです。

英語学習に不可欠なのは「反復練習」ですが、それは退屈との戦いでもあります。つまらない教材で反復練習を長時間繰り返すのは子どもにとっては苦痛でしかありません。

そこで効果的なのが、洋画DVDを活用した英語学習です。「大好きな作品なら何度でも見られる」子どもの情熱を利用して、主にリスニング力を伸ばします。英語字幕を読むのでリーディングもできますし、上級者ならスピーキングに応用することもできます。

DVDを利用した英語学習は一見楽しく学習できそうですが、実は活用法を誤るとすぐに挫折します。なぜなら、これらはネイティブの娯楽用に作られているので、容赦ないネイティブ仕様の英語だからです。子ども向けの英語でさえも、リスニングは相当難しいです。

しかしながら、無理のない教材を使って学ぶのも一つの方法ですが、「実践レベルの英語」にも定期的に触れないと英語力を伸ばすことはできません。筋トレと同様に、自分のレベルを超えた刺激を与えないと成長しないのです。

今回は、子どもが大好きな洋画DVDをどのように活用したら、リスニングやスピーキングを伸ばせるかを説明します。英語の難易度は高いので、子どもへの与え方を間違えると英語嫌いになるので注意しましょう。

Contents

  • 1 英語学習に適した洋画DVDの選び方
    • 1.1 子どもの英語学習に効くDVDの選び方(実写orアニメ)
    • 1.2 子どもの英語学習に適したDVDの選び方(内容)
    • 1.3 英語学習に使用するDVDの選び方(仕様)
  • 2 子どものための洋画DVDを利用した英語学習法
    • 2.1 全レベル共通
    • 2.2 初級編
    • 2.3 中級編
    • 2.4 上級編
    • 2.5 映画音楽を中心に学習する
    • 2.6 子どもにオススメ:映画のタイトル・俳優名から英語を学ぶ
  • 3 子どもが洋画DVDで英語を勉強するときの注意点
    • 3.1 口語表現の基礎
    • 3.2 完璧を求めない
    • 3.3 強弱に逆らわない
    • 3.4 日常生活で使ってみる
  • 4 まとめ

英語学習に適した洋画DVDの選び方

英語のDVDといってもいろいろありますが、今回取り上げるのはDVD教材ではありません。娯楽用に作られた映画・アニメ・ドラマのDVDで英語ネイティブ向けのものです。「リアルな英語に気軽に触れられる」点で洋画DVDは非常に優れています。

英語学習者向けの教材ではないので難易度は高いです。何の準備もしないまま突然英語でDVDを観ても、すぐに飽きるのがオチです。

しかし、柔らかいものばかりを食べていると顎が発達しないように、加工された英語だけでは実践では歯が立ちません。ときどき「容赦ない英語」と「自分の実力」との差を感じることによって「いつかわかるようになりたい」と奮起することも大切です。

まずは、子どもの英語学習のために適した洋画DVDをどのように選んだらよいのかを具体的に説明します。

子どもの英語学習に効くDVDの選び方(実写orアニメ)

「子ども・洋画・英語」といえば「ディズニー映画(アニメ)」を連想する人も多いと思います。内容的にも暴力シーンやスラング(俗語)の使用はないため、お母さんは子どもに安心して見せられます。

ディズニー作品の中で同じタイトルでもアニメと実写の両方あるものがあります。例えば、『ジャングルブック』『美女と野獣』などが該当します。このような場合、実写映画とアニメ作品のどちらが子どもの英語学習に向いているか迷ってしまいます。

子どもがハマってしまうくらい内容が楽しければどちらでもかまいません。ただし、英語初心者の場合は実写のほうがいいです。

理由は、英語を話しているときの俳優の口の形がはっきりと確認できるからです。アニメでも実写に近い形で表現していますが、細かいところまでは表現できません。

私は中学生の頃『オズの魔法使(The Wizard of Oz)』を観たときに、「f」の口の形を覚えました。有名な挿入歌であるOver the rainbow(虹の彼方に)をドロシー役のJudy Garlandが歌っていたときです。

Somewhere, over the rainbow way up high

このときドロシーの顔が映し出されますが、overを発音するときの口の形が非常に印象に残りました。v(f)の発音についてはそれまで学校の先生から「下唇を上の歯に当てる」と教わりましたが違和感を覚えていました。

映画の中でドロシーは「下唇の裏側の下の方と上の歯を合わせて」vの音を出しています。顎のところに皺ができるイメージです。私はマネして練習しているうちに、自然とvの音を出せるようになりました。

アニメ版である「トムとジェリーの『オズの魔法使』」にも同じシーンがあるので、見比べてください。

アニメでは口の形まではわかりません。実写だと発音の仕方を映像で繰り返し学べます。発音に自信がないレベルなら、実写のほうをおすすめします。

子どもの英語学習に適したDVDの選び方(内容)

子どもにとって(おそらく大人にとっても)理想の教材は「ハマってしまうくらいおもしろいもの」です。英語学習には反復練習は欠かせませんが、つまらないDVDではこれに耐えられなくなるからです。

できるだけ平易な英語が使われているのが理想です。新作でも旧作でもかまいませんが、昔に制作されたものは言葉が平易なものが多く子ども向きです。

子どもの心をつかみやすい特徴のひとつは、「口ずさみたくなる歌が入っているからどうか」です。例えば、『ジャングルブック』(1967年アニメ)に挿入されているThe Bare Necessitiesは有名な歌で、クマのバルーと人間の少年モーグリが楽しく踊りながら歌います。

一部分だけでも歌えると、子どもは達成感を味わえます。

まとめると、「子どもが楽しめるストーリー」「平易な英語(旧作に多い)」「有名な主題歌」の3つの要素が揃うと、高確率で子どもの食いつきはよくなります。

「これらの条件が揃ったDVDを探すのは面倒」と思ったら、リトルフォックスを使った英語学習がオススメです。

英語学習に使用するDVDの選び方(仕様)

DVDを選ぶときは必ずパッケージの表示をチェックしましょう。ポイントは「音声」と「字幕」の仕様です。

DVDの仕様

まず、音声は英語と日本語吹替の両方必要です。子どもの場合は漢字を読めないことが多いので、字幕よりも吹替のほうが内容理解に役立つからです。また、字幕は字数の関係でかなり意訳されていることが多く、英語の理解を助けるには不足です。

字幕の仕様も大切です。日本語字幕と英語字幕の両方とも必要です。すべてのDVDで英語字幕を表示できるわけではないので注意しましょう。

「音声は英語と日本語」「字幕は英語と日本語」の2点を確認できれば、仕様については大丈夫です。

子どものための洋画DVDを利用した英語学習法

洋画DVDを観て子どもの反応が良ければ、さっそく英語学習に活用しましょう。子どものレベルを無視した与え方では英語嫌いになってしまいます。以下、子どもの英語レベルに即した与え方を紹介します。

全レベル共通

まずは映画全体を通して楽しみましょう。「勉強のため」などと肩ひじを張るとつまらなくなるので、この段階ではただ楽しめばオーケーです。子どもは日本語字幕を読むのは苦手なので、「日本語音声・字幕なし」にして再生しましょう。

この段階では「大好きなDVDを見つける」のが目標です。反応が今一つなら無理に引っ張らずに、次のDVDに移ったほうが賢明です。

子どもがハマったかどうかを見分けるのは簡単です。子どもが自分からもう一度見たがったら「気に入った」証拠です。子どもが繰り返し見る大好きなシーンをお母さんは覚えておきましょう。

初級編

お母さんはDVDのメニューから「英語音声・英語字幕」にセットしてあげましょう。大好きなシーンのチャプターに合わせて再生します。最初から最後まで英語で観るのは負担が大きいので、大好きな一場面だけで充分です。

このレベルの子どもには、「自分が知っている表現(英語)を映画のキャラクターはどのように話しているか」を確認するだけで充分です。

例えば、「オズの魔法使」でドロシーが黄色のレンガをたどるシーンがあります。“People come and go so quickly here.  Follow the yellow brick road.” とドロシーは言います。

このように簡単なセリフは、字幕を読むと初心者でも理解できます。でも、リスニングになると聞き取れないのは、自分の音とリアルな英語の音に隔たりがあるからです。

英語初心者の子どもには、本物の英語ではどのように話されているかを聞かせることが大切です。子どもは真似が大好きなので、真似しやすいセリフや印象に残る部分を勝手に口まねします。

リアルな英語を聞き取れたり登場人物と同じように話せたりすることは、初心者にとってはうれしいです。このような体験を積み重ねるだけで学習意欲は高まります。

中級編

英検3級くらいになったら、もう少し深くDVDと関わってみましょう。まず、子どもの好きな映画のワンシーンを選びます(1チャプターは長すぎるので、1シーンだけでいいです)。もちろん「英語音声・英語字幕」にセットします。

次に英語字幕をきちっと読みます。わからない単語があるときは辞書で調べましょう。それでも意味がわからないときは、もう一度、日本語音声と日本語字幕を表示させて該当部分の内容を確認します。

日本語吹替の原稿も日本語字幕も基本的に「意訳」です。オリジナルの英語のセリフを一字一句直訳したものではありません。例えば主人公が“I like him.”と言ったら、吹替では「彼って素敵」となります。

「私は彼を好き」→「(だから意味としては)彼って素敵」になるんだな、と思えるレベルでなければ、洋画DVDによる英語の学習はできません。最初のうちはお母さんとワイワイいいながら、字幕の意味を確認しましょう。

ひと通り、1シーンのセリフの英語をすべて理解できたら、あとは繰り返しリスニングと音読です。役者になったつもりになって、同じスピードで読めるようになるまで練習します。完璧になるまでやる必要はありませんが、これ以上無理なところまではやらせてください。

翌日に同じシーンを「英語音声・字幕なし」で再生します。すると、不思議なことに速すぎて歯が立たなかった英語が少しだけ聞きとれるようになっています。数日同じことを繰り返して、飽きてきたら学習は終了します。

上級編

英検で準2級以上のレベルであれば、もう一歩踏み込んで、会話に応用しましょう。映画は言葉が使われている状況(文脈)が明白なので、会話表現を覚えるのに非常に役に立ちます。

例えば“I’m on it.”(まかせて、今やっている最中です)の表現が出てきたとします。

「まかせて」を英語に直すのは、上級者でも難しいです。でも、このような表現を暗唱しておけば、瞬時に伝えられます。会話のすべてをすぐにいえるようになるのは現実的ではありませんが、その割合を少しでも増やしておくと負担は減ります。

このような「心に引っかかる表現」に出会ったら、子どもにノートに書かせます。きれいに書く必要はありません。左側に日本語を右側に英語を書きます。

まかせて I’m on it.
あなたが八方美人だと if you try to please everybody

 

「簡単だけど意外と言えない表現」「すぐに英語に直せない日本語の慣用句」などに意識を向けると、活用できる表現を集められます。このような表現は会話をするときも詰まりやすいからです。

普通に文法や語法に従って作れる文章を覚えても仕方ないので、このように英語に直しにくい表現を中心にノートにメモを取っていきます。ある程度溜まったら、日本語を見ながら英語を口に出す音読練習を繰り返します。

一回復習したくらいではすぐに忘れてしまうので、何十回も繰り返すことが大切です。新しい表現をメモしたら、その日のうちにその表現を含む文章をブツブツつぶやく練習も効果的です。

上記のように、洋画DVDを使った英語学習法で大切なのは子どものレベルに合わせて利用することです。ほとんど英語を理解できないレベルなのに、辞書を引いたり意味を考えたりする作業を強要すれば英語嫌いになってしまうので注意しましょう。

映画音楽を中心に学習する

『ジャングルブック』のThe Bare Necessitiesや『オズの魔法使』のOver the rainbowなど、名作映画にはしばしば有名な歌があります。セリフの部分はチンプンカンプンでも、歌の一部だけでも歌えたら気持ちいいです。

その点、ミュージカル映画は歌の宝庫なのでおすすめです。『サウンド・オブ・ミュージック』のDo-Re-Mi(ドレミの歌)は子どもでもメロディーを知っているので、歌いやすいです。

Doe, a deer, a female deer (Doeはシカ、メスのシカ)
Ray, a drop of golden sun (Ray:光線は黄金の太陽のしずく)
Me, a name I call myself (Me:自分を呼ぶときの名前)
Far, a long, long way to run (Farは走るときの長い長い道)
Sew, a needle pulling thread (Sewは糸を引く針)
La, a note to follow Sew (Laはソに続く音)
Tea, a drink with jam and bread (Teaはジャムとパンと一緒に飲むもの)
That will bring us back to Do (oh-oh-oh) (ではドに戻りますよ)

余談ですが、『シンプソンズ』のワンシーンで、ホーマーが運転していてシカの銅像をはねてしまいました。そのときのセリフが“Doh!” で、すかさず娘のリサが“A deer!” 、最後に妻のマージが“A female deer!”と叫びます。ドレミの歌の知識があれば、笑えるシーンです。

子どもにオススメ:映画のタイトル・俳優名から英語を学ぶ

もっと手軽に映画DVDを見ながら英語学習に役立てる方法があります。それは、映画のタイトルや俳優名に注目することです。ひとつずつ解説します。

・映画タイトル

これは私自身の経験に基づく学習法です。タイトルに含まれる英語や文法は、一度覚えると強烈な記憶となって長い間忘れません。これは映画のストーリーそのものが体験となり「エピソード記憶」として定着するからです。

私は中学生の頃、父の影響でクラッシック映画が好きでした。テレビで放送されていた洋画を録画しましたが、ビデオテープでは英語字幕を表示できませんでした。だから聞き取りはさっぱりできませんでした。そもそも、確かめようがなかったからです。

ところがタイトルは、毎度冒頭にしっかりと文字で出してくれるので、自然とタイトルに意識を向けるようになりました。

原題 邦題 学べることの例
SINGIN’ IN THE RAIN 雨に唄えば ingを短く読むとgは消失する
THE MAN WHO KNEW TOO MUCH 知り過ぎていた男 関係代名詞の主格
GENTLEMEN PREFER BLONDES 紳士は金髪がお好き GENTLEMENは複数だからpreferにsは不要
MONSTERS, INC. モンスターズインク 印刷関係の映画ではなく、Inc.は法人格
A RIVER RUNS THROUGH IT リバー・ランズ・スルー・イット 川が「流れる」にflowでなくrunなのが新鮮

このような感じで、すでに知っている英文法や語法を総動員して、英語のタイトルを調べるだけでもずいぶんと勉強になりました。映画のタイトルから覚えた英語は、30年以上経過した今でも忘れていません。

・俳優名や監督名からフォニックス学習につなげる

俳優の名前や監督名も英語の勉強に役立ちます。例えば、タイトルバックに流れる役者名はフォニックスの勉強になります。

私は気に入った映画のタイトルバックに登場する俳優の名前を見て、無理やり発音するのが好きでした。西部劇を観たときJohn Wayne(ジョン・ウェイン)の名前を見て、「ジョホン・ウェイネ?」と読むのです。

その後本で調べると「ジョン・ウェイン」と読むことを知り、紙に何度か書きながら声に出して読んでいるうちに英語のフォニックスが徐々に身につきます。著名な監督であるAlfred Hitchcockのtchが読めれば、catchも読めます。

Michael J. Foxのマイケルの綴りを見たときは「何でaが必要なんだ?」と不思議に思いました。少し調べると聖書に出てくるミカエルが由来であることがわかりました。中学生の雑学としてはなかなかのものです。

このように俳優や監督の名前に注意を向けるだけでも、いろいろと勉強になります。ついでにいえば、女性と男性の名前の違いや、両方に使われる名前(unisex names)などの知識も得ることができました。

子どもが洋画DVDで英語を勉強するときの注意点

洋画DVDの英語は「手加減なしの英語」です。口語表現に慣れていないとわからないことが多すぎて嫌気がさしてしまいます。

分からない部分をある程度受け入れることも必要です。映画の中の冗談ひとつとっても「何がおもしろいのかわからない」状態になることもしばしばです。これはその国で育った人だけが知る芸能人や文化などの知識がないと笑えません。完璧主義は捨てましょう。

ここでは洋画DVDを英語学習に活用しようと意気込みすぎて失敗してしまわないように、いくつかの注意点をまとめました。

口語表現の基礎

映画は口語表現のオンパレードです。標準的な英語に慣れている子どもには、少し難しく感じるかもしれません。ここではほんの一例を挙げてみます。

・be going to do→be gonna do

定番中の定番は、gonnaです。「going to」の口語表現です。これを理解しておかないと、セリフのほとんどは理解できないです。

・want to do→wanna do

want to もwannaと発話されることが多いです。

・have(has)→have got(has got)

「持っている」意味のhave(has)は、have gotと使われることが多いです。ビートルズの曲にも「SHE’S GOT A TICKET TO RIDE」で使われています。

・will not→won’t(want)と間違えやすい

「~しません」のwon’tの下線部は【ou】と発音されます。「したいと思う」のwantとは音は違うのですが、高速で読まれると非常に紛らわしい音になります。

他にも頻出する口語表現や省略語はたくさんありますから、それらに少しずつ慣れていきましょう。

完璧を求めない

私は洋画DVDで英語を学ぶときは、細かすぎることは無視します。どんなに調べても意味がわからなかったり、冗談のオチがわからなかったりすることはよくあるからです。

子どもはスッキリしないかもしれませんが、完璧主義は捨てさせましょう。子どもが洋画DVDを使って英語を学ぶときは、「テキトー」が一番です。完璧を求めると楽しかった映画が途端に拷問のように感じて、子どもの学習意欲は減退してしまいます。

強弱に逆らわない

英語のセリフは強弱をハッキリさせて読まれます。強の部分は、日本人が聞いていても聞き取りやすいです。問題は弱の部分です。訓練によっては、ある程度聞きとれるようになりますが、英語字幕に表記されていても実際は音は出ていないこともあります。

先述した『オズの魔法使』のドロシーのセリフを思い出してください。“People come and go so quickly here.”を聞くと、andとhereは非常に弱く発音されています。andはan(d)となりdは発音されません。

「意味上大切でない部分は弱く発音される」ので、リスニングもこの原則に逆らわないのが一番です。つまり、弱いところは「あまり聞こえない」くらいに考えて、文法の知識や文脈などで補うくらいでちょうどいいのです。

「聞けるときは聞ける、聞けないときは聞けない」ものです。真面目な子どもほど悩むかもしれませんが、お母さんからこのことを伝えてあげてください。

「強」の部分をしっかり聞き逃さないようにして、そこから聞こえづらいところを類推できるようにするほうが合理的です。

日常生活で使ってみる

お母さんと子どもで映画を見て何かのセリフを覚えたら、日常生活でも使ってみましょう。ピッタリのシーンはなくても、強引に使うのがコツです。

例えば『ターミネーター』のシーンでよく出てくるセリフに“Come with me if you want to live.”「生きていたいなら(死にたくなければ)、俺についてこい」があります。私は息子と映画を見ているときに、息子がブツブツつぶやいていたのを覚えていました。

ある日、サッカーの迎えに車で行ったとき助手席のウィンドウを下げて“Come with me if you want to live.”と叫びました。すぐに冗談と分かったらしくニヤリと笑っていました(「ここにいても死なないだろ」とつぶやいていましたが)。

このような感じで映画のセリフを普段のやり取りの中にちりばめるだけで、記憶は強化されて忘れなくなります。ぜひ、試してみてください。

まとめ

洋画DVDを活用した英語学習で最も大切なことは「完璧を求めない」ことです。ネイティブの娯楽用の英語は子どもにとってはかなりの負荷です。「シーンを限定した学習」や「知っている表現を確実に聞きとれるようにする」などの工夫が必要です。

映像やストーリーと関連づけて覚えた表現や単語は、長期記憶になりやすい特徴があります。そのような単語を一つでも増やしておくと、将来、受験勉強のときに語彙数を増やすときに大いに負担を減らしてくれます。

お母さんはあまり勉強っぽい雰囲気を作らずに、子どもが楽しみながら取り組めるようにしてあげましょう。「何かにハマる好奇心」を持っている子どもは、生きる力が高いです。この力をテコにして、子どもの英語力を伸ばしてあげるのが効果的です。

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