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小学生のオンライン英会話で効果的な復習を

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小学校での英語が本格的に始まり、高学年(5・6年生)には成績がつくようになりました。つまり教科として正式に英語が教えられることになったのです。

文部科学省の学習指導要領では、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能を目標としてはっきりと掲げています。小学生から英語を「書く」技能が加わり、お遊び的な授業ではなくなりました。

また、小学校のうちに学ぶべき英単語数は600~700と定められています。私たち親世代が中学生だったころは、中学校の3年間で1000語だったのでかなりの前倒しといえるでしょう。

こうなると学校の授業だけでは理解が難しくなります。そこで学校外での英語学習についても検討するお母さんが増えてきています。

英語教室・学習塾・オンライン英会話など多様なサービスがあるなかで、今回は小学生の「オンライン英会話」を利用するための注意点について解説します。

オンライン英会話で小学生が効果を上げるための注意点

主にフィリピン人講師が教えるオンライン英会話には、送迎の手間が省け、インフルエンザなどの感染症の心配がいらないなどのメリットがあります。

オンライン英会話では、外国人講師の英語によるレッスンが一般的です。

そのため、基本的な英文法や英単語を知らなければ時間とお金の無駄になる可能性が高いです。以下、オンライン英会話を始められる基準と効果的な活用法について説明します。

オンライン英会話の前に、英検4級程度の文法力と単語を学ぶ

私がお母さん方におすすめしているのは、最初に英検4級程度の文法力と単語を学ばせることです。偶然ですが英検4級の合格に必要な単語数と小学校で目標とする単語数はほとんど同じです。

青:現在の必修語数、オレンジ:従来の必修語数。大幅に増量しているのがわかる

英検4級の合格に必要な主な文法は以下のとおりです。

be動詞の肯定文・否定文・疑問文

一般動詞の肯定文・否定文・疑問文

助動詞can

現在進行形

疑問詞(Whatなど)

過去形

未来表現(will/ be going to)

不定詞to doとdoing(~すること)

ちなみに英検4級の単語や熟語は以下のとおりです。

price(値段)

stamp(切手)

wrong(誤った)

arrive(到着する)

have a cold(風邪をひく)

leave A for B(Aを出発してBへ向かう)

become friends with(~と友達になる)

take a picture(写真を撮る)

いずれも基礎・基本ばかりです。文法や単語の意味を理解するだけではなく、例文がスラスラと口から出てくるようになっているのが理想です。

英文法を知らずしてオンライン英会話は効果が薄い!

英検4級は資格としては中途半端で正直人気のない級です。

しかし、ここで目標とされる文法事項をみると、英語の基礎となる大切な学習事項が含まれていることがわかります。

これらの文法を知らずに、いきなりフィリピン人講師のオンライン英会話を始めるとどうなるでしょうか。おそらく子どもはオロオロして時間が過ぎてしまうことは容易に想像できます。

反対に、英検4級レベルを理解していると、フィリピン人講師は生徒を適切にフォローしながらレッスンをすすめることが可能となります。

小学生はオンライン英会話で基礎英文法を徹底復習

もうひとつ、オンライン英会話を始める前に英検4級の取得をすすめる理由があります。それは、「オンライン英会話を英検4級の復習に利用する」ためです。

最初に英検4級に必要な文法や単語は日本人講師から学んでおきます。それからオンライン英会話で音(聞く・話す)にフォーカスした学習を取り入れます。

その時に、あえてその先の学習をするのではなく、これまでに習った文法事項をもう一度フィリピン人講師から学びます。

子どもはすでに習ったところなので、気持ちに余裕が生まれます。そうすると、音(聞く・話す)に集中できるようになります。そしてその過程でこれまでの学習事項をもう一度復習できます。

会社にもよりますが、比較的安価な授業料で週2~3レッスン受けられるところもあります。これだけ高頻度で復習すれば、基礎の定着には理想的です。

おそらく小学5年生からスタートすれば、このあたりで小学校を卒業するタイミングになるはずです。これなら中学校入学前の準備としては万全です。

英語嫌いにさせないための英語文法の学び方

英文法と聞くだけで、

「子どもが英語を嫌いになるのでは」

と心配するお母さんも多いかもしれません。

「3人称が主語で現在形のときには動詞にsをつける。それにはルールがあり、子音+yで終わる単語の場合は…」

確かに、英語の先生がこんな説明をしていたら、子どもは英語が嫌いになってしまうでしょう。

私ならそれを使った例文を何度も発話させることによって慣れさせる指導法をとります。

先ほどの例なら次のような例文を繰り返し音読練習させます。

I study English every day.

He studies English every day.

このような例文を何度も口に出して音読することにより、

「主語が私とあなた以外で単数のときは、動詞にsをつけるんだな」

「studyにsをつけるとstudiesになるんだな」

「every dayみたいに時間を表す言葉は最後につけるのか」

という知識が「使える状態」で学べます。このようにして文法の知識を使える状態で学ぶことにより、従来日本人が苦手だったとされる発信型の英語が身につくようになります。

もし、最初に文法の知識を学ばずにいきなりフィリピン人講師との英語のやりとりで英語を覚えようとすると、膨大な時間を無駄にしてしまいます。

「3人称が主語で現在形のときに動詞にsをつける」というたった一つのルールに気づくだけでも半年以上かかることは間違いありません。

文法は目的地までの時間を一気に短縮してくれる最高のツールであると覚えておきましょう。

オンライン英会話を始める前に、英検4級までの文法を誰からどのように学ぶか

英語の文法を理解するためには、国語で習う「主語」「述語」「形容詞」などの概念が理解できていることが前提となります。

小学校から返却されるテストを見て、これらのことが理解できていないようでしたら、問題集などできちんと攻略しておきましょう。

最後に英検4級までの文法を誰からどのように学べばいいのかについて説明します。

一番いいのはリアルな教室で、子どもの英語指導に慣れた日本人講師から学ぶことです。学習初期では英語の語順を学ぶのが最優先になります。このとき日本語と英語の両方を知り尽くしている先生から学ぶのが良いからです。

リアルな教室なら、子どもの反応が伝わりやすく、よりきめ細かい指導が可能となります。特にノートに英語を書いたときに先生がすぐにチェックできたり、目の前で発音の例を見せられたりすることは大きなメリットです。

もし、何らかの理由で通学が難しい場合はオンラインで指導が受けれるサービスを探してみるといいでしょう。オンライン英会話でも日本人講師がいて指導してくれるところがあります(人数が少ないので予約が取りづらかったり追加料金が発生したりする欠点があります)。

いずれにしてもテストの穴埋めや知識ばかりを詰め込むような古いやり方の指導者は避けるようにしてください。

私も小学校高学年(5・6年生)向けに「オンライン英語塾」を開催しています。興味のある方はお問合せいただければ、無料相談や体験授業を受けられます。

まとめ

英語ゼロの状態からフィリピン人講師が教えるオンライン英会話を始めても、小学生の子どもには難しすぎます。まずは、英検4級の合格に必要とされる文法と単語を身につけるようにしましょう。

英検4級は資格としてはあまり人気がありません。しかし、ここで学ぶことは英語の最重要項目が多数含まれていて、今後の英語の得意・不得意を左右するといっても過言ではありません。

初期の文法を学ぶには、リアルな教室またはオンラインで日本人講師から学ぶのが理想的です。知識として詰め込みテスト対策ばかりするようなスタイルではなく、文法を使える形で指導するタイプの教師が望ましいです。

オンライン英会話のサービスは、英検4級取得までに学んだ文法や単語の復習ツールとして活用すると、非常に効果的です。内容をある程度わかっているので小学生の子どもたちは「英語ができる・わかる」という感覚がつかめます。

また、フィリピン人講師が教えるオンライン英会話は比較的料金が安く、高頻度(週数回)のレッスンを受けることも可能です。そうすると英語の基礎の定着は格段に良くなり、中学入学前の準備が万全となります。

小学校での英語教育が本格化しています。家庭での取り組みが英語を伸ばせるかどうかの鍵になりますので、長期的な計画を立てて取り組むようにしましょう。.

外国人講師vs.日本人講師:子どもが英語を習うならどっち?

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私の近所に英語で保育をするインターナショナルプリスクールがあります。自宅前の道路は子ども達の散歩コースになっていて、ネイティブの先生と歌を歌いながら歩いていきます。

蝶やトンボを見つけるとIt’s a butterfly! と叫んでいる様子や英語の歌を上手に歌うのを見ていると、この年代の子どもにはネイティブ講師が向いているんだろうなと感じます。

一方、小学校高学年の子どもを教えるときは、日本人講師が文法を説明したり単語の使い方を解説したりしたほうが、英語が伸びるケースが多いです。

子どもに英語を習わせるとき、外国人講師から学ぶのがよいのかそれとも日本人講師から学ぶのがよいのか迷うことがあります。

結論からいえば、どちらも長所と短所があり、子どもの年齢や目的に合わせて上手に使い分けるのがベストです。

そして英語の講師を選ぶとき、外国人か日本人かということ以上に大切なポイントがあります。これらのことをしっかりと理解して、お子さんの英語スクールや先生選びに役立てましょう。

外国人講師の長所と短所

外国人講師といっても、英語圏のネイティブとフィリピン人など(主にオンライン英会話の講師)のノンネイティブに分かれます。

今回の記事では両者を分けずに、英語を話す外国人講師として話したいと思います。

外国人講師の長所

  • 英語表現が豊かで自然であること

英語表現が豊富で自然であることは強みです。簡単な英単語を使うときでも、日本人はそのニュアンスに迷うことが多いです。

例えば、watch/see/look atの使い分けです。これくらいなら日本人講師でも説明できますが、英語にはこのような紛らわしい単語や表現がたくさんあります。

英単語が持つニュアンスを感覚的に理解できない日本人講師が苦手な分野です。

・発音やイントネーションがネイティブ

当然ながら、発音やイントネーションが英語ネイティブレベルのため、それをまねして声を出していけば、当然彼らの発音に近くなります。スピーキングやリスニング能力に良い影響を与えるでしょう。

・文化的な違いを教えてくれる

外国語を学ぶときはその国の文化についても深く学ぶことになります。留学や移住経験がない日本人講師の場合、外国の文化について学習者に伝えるのが難しいです。

海外ドラマを見ていた時のことです。クリスマスに主人公の男がヤドリギの下で好きな女性にキスをして次の瞬間「バシッ」と平手打ちされたシーンがありました。

クリスマスのときは、mistletoe(ヤドリギ)の下にいる少女にキスをしていいという習慣を知らなければ、なぜ彼が突然キスしたのか、何がおもしろいのかがわかりません。

外国文化の理解は英語への興味関心を高めてくれるきっかけになります。外国人講師が得意とする分野です。

・子どもが外国人慣れする

何かを鍛えようとするなら、そのものをやるのが一番です。英語でスピーキングを強化したいのに、リーディングばかりしていては成長が見込めません。

海外未経験の子ども達に外国人と話すことに慣れさせたければ、実際にさせるのが手っ取り早いのは間違いありません。

小学校での英語必修化にともない外国人講師が教えることは珍しくなくなりました。私の印象では以前より外国人慣れしている子どもが増えたと感じます。

外国人講師の短所

圧倒的に有利に見える外国人講師にも短所はあります。子どもの先生やスクールを選ぶ際には短所もしっかりと把握しておかないと、過剰な期待をしてトラブルの元となります。

・日本語がわからず親の細かい要望が伝わらない

英会話スクールに子どもを通わせると、講師と親のコミュニケーションは大事です。子どもの性格やレッスンの様子の情報を交換することで、よりきめ細やかな指導ができます。

ところがまったく日本語ができない外国人講師の場合、親が英語を話せない限り子どもについての情報交換をすることができません。

スクールによっては日本人講師が間に入ってサポートしてくれるところがありますが、必ずしもうまくいくとは限りません。

・英文法を上手に説明できない

外国人講師が最も苦手とする分野です。考えてみれば当然ですが、母国語は文法を意識して学んだわけではないので、特別な勉強をしなければ人に教えることはできません。

日本語で例を挙げてみます。「公園に遊びに行く」と「公園でサッカーをする」の「に」と「で」の使い分けを論理的に説明するのは、普通の日本人には難問です。

英文法に関しては日本の学校教育が最も力を入れている分野なので、教えるレベルの差が目立ってしまいます。

・日本人講師ほど細かい配慮をしない

マレーシアに住んでいるときに、息子が通うインターナショナルスクールの担任の先生を見ていて、先生の役割の違いを感じました。

授業が終わりランチタイムになると先生は職員室に移動して、そこでお昼ごはんを食べます。お昼の時間は先生は完全に休み時間です。このときに起きる生徒同士のトラブルは基本的に両者の間で解決します。

このような環境で育った外国人講師と日本の先生しか知らない親の間で何かトラブルが生じると、「なんて薄情なんだ」とか「責任感がなさすぎる」と感じることもあるでしょう。

外国人講師は英語のレッスンについてだけ責任がある、と理解しています。レッスン以外のことについてはノータッチです。

このように英語がペラペラの外国人講師にも長所と短所があります。子どもが5歳くらいまでの幼児には文法から入るアプローチはNGなので、指導に慣れた外国人講師のほうが良い結果が得られることが多いかもしれません。

日本人講師の長所と短所

では、日本人講師の長所と短所について説明します。ここでの日本人講師とは、英語が得意な「日本で生まれ育った人」という意味です。例えば日系アメリカ人はネイティブと同じなので日本人講師ではありません。

日本人講師の長所

・生徒からの細かい質問に対応できる

当然日本語ネイティブなので、生徒からの細かい相談や質問にきめ細かい対応ができます。例えば、「辞書はどれを買ったらいいですか」という質問には、日本人講師でないと適切な回答はできません。

「本領発揮って英語でどのように表現したらいいでしょうか」という質問も、「本領発揮」という日本語を理解していないと正しい答えを返せません。

このように生徒からの英語に関する質問に細かく対処できるのが日本人講師の強みの一つです。

・英文法は得意なので、教え方もうまい

「英文法」に関しては日本の英語教育は成功しています。英文法は語彙とともに英語学習の核となるものです。

小学4年生以上が外国語を学ぶときは、幼児が母国語を学ぶように自然と習得することができなくなります。その代わり、論理的に言語を学ぶ能力が高くなるので、文法を学ぶアプローチは大変有効です。

文法偏重であってはいけませんが、わかりやすく英語の文法、特に語順を子どもたちに教えられる日本人講師は貴重な存在です。

・英語学習者の苦労がわかる

日本語と英語は構造的に対極にある言語で、習得が難しいといわれています。日本人が英語をマスターするまでに約2~3千時間を必要とします。日本人講師はそれだけの時間を英語に費やしてきたので、学習者の悩みや苦労を理解してくれます。

海外に留学しなくても英語をマスターできる、という見本になるため、子ども達にとってはいい刺激になるかもしれません。

日本人講師の短所

・英語表現が不自然

かなりの英語上級者であっても、ネイティブには英語表現の豊かさやスピーキングにおける流暢性はかないません。いわゆるネイティブ表現などは教科書などでは登場しないため、長期間留学した人以外は知らないのが普通です。

発音もコミュニケーションには充分でも、ネイティブ並みとまではいかないことが多いです。日本人講師の英語を何時間聞いても、リスニング力の向上にはあまりつながらないと考えたほうがいいです。

・生徒がなんとか英語で伝えようとしなくなる

日本人講師が相手だと、生徒は日本語が使えるため、必死になって英語を話そうとしなくなります。つい日本語に逃げてしまいます。

苦しみながら英語をつないで何とか相手に伝えるのも大切なトレーニングですが、日本人相手にそこまでする生徒はほとんどいません。

日本人講師は、文法を中心に教える能力は高いです。特に9歳以上の子どもには論理的な英語学習が有効になるため、文法を効率よく教えられる日本人講師のほうが向いているといえます。

先生選びの究極のポイント:〇〇を伝える指導者であるか

ここまで外国人講師と日本人講師の長所と短所をそれぞれ詳しく見てきました。私も両者を比べる機会が多々ありましたが、外国人講師でも英文法を熟知している人も多く、例外はあることをご承知おきください。

最後に、私が考える英語の「先生選びで最も大切な究極のポイント」があります。それは、

「声を出すことの大切さを子どもたちに伝えられるかどうか」

ということです。お母さん達に強調しておきたいのは、「声を出す」重要性を伝えないような先生には絶対に子どもを預けてはいけません。

極端な言い方をすると、その先生がどれくらいの英語力があるかなどはそれほど重要ではありません。それよりも、英語を音読しないと英語は上達しない、というただ一つのメッセージをきちんと伝えられるかどうか、のほうがはるかに大切です。

私はこれまでたくさんの中学生に英語を指導してきました。もちろん私は音読の重要性を事あるごとに強調していますし、授業中も何度もいろいろな角度から音読させます。

しかし、残念なことにこれくらいの年齢になると、なぜか皆声を出しません。残念なことです。

中学入学前までに英語学習は「声を出す」ことが基本ということを身につけるだけで、英語が得意になります。

残念ながら中学になってからだと、ほとんどの場合手遅れです。外国人講師でも日本人講師でも構わないので、子どものうちに英語を口から出すことを上手に促してくれる先生を探すようにすることが、英語を話せる子どもを育てるポイントです。

まとめ

外国人講師にも日本人講師にも長所と短所があります。外国人講師は英語表現が豊かで自然であり、この点については日本人講師はかないません。また、母国の文化に精通しているため、子どもは言語以外のことについても学ぶことができます。

しかし、英語力が未熟な生徒からの質問や親とのコミュニケーションは苦手です。また、英文法については特別な訓練を受けていない限り、日本人講師に軍配が上がります。

日本人講師の良さは、日本人学習者の気持ちを理解し、きめ細かい指導ができるところです。9歳以上の子どもには英文法からのアプローチが効果的ですが、日本人講師が得意とする分野です。

一方、発音や英語表現の豊かさにおいてはネイティブにはかないません。また、生徒は英語を使ってなんとか伝えようとするかわりに、日本語を使って逃げるようになります。

このように外国人講師と日本人講師それぞれに一長一短があり、子どもの成長段階や英語力に合わせて使い分けるのがベストです。

さらに、最も大切なことは英語学習において「声を出す」ことの大切さを子どもたちに伝えられているかどうかです。音読は語学の基本ですが、中学生以降になると生徒は音読をしなくなります。

中学入学前に「英語学習=音読」くらいの習慣を身につけられれば、その後英語が得意になる可能性はかなり高くなります。

講師が外国人か日本人かだけでなく、この点をしっかりと伝えられる先生に子どもを預けることが重要です。.

小学生に英語文法を教える秘訣とは?

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子どもを英語教室に通わせていて「なぜ、もっと英語の文法を教えてくれないのかしら」と不満に思ったことはありますか? お母さんが中学校のときは文法中心に英語を学び、テストでも問われたのは文法理解が中心でした。

まだまだ時間はあるとはいえ、将来の受験のことを考えると「文法を教えて欲しい」と思う気持ちもわからなくはありません。

小学生に文法を教えない理由のひとつは、文法を教えるには小学4年生までは幼過ぎるからです。文法学習とは抽象的な概念を理解することです。一般的に小学5年生以上でないと、文法学習はうまくいきません。

もうひとつの理由は、子どもが通っている英語教室でも実は「文法をきちんと教えている」のかもしれません。でも、お母さんが中学校で習った方法とは異なるので、文法を教えているように感じないだけです。

小学5年生くらいからは少しずつ文法を教えられます。ただし、小学生に教えるときにはコツがあります。これは英語教師の仕事の範疇です。でも、お母さんが大まかにそのコツを理解しておくことはとても有意義です。

小学生に英語の文法を教えるときは、帰納法が基本

お母さんが中学校や高校のときに受けた英語の授業を思い出してください。おおまかにいえば「最初に文法の説明→練習問題・読解→答え合わせ」の順番だったはずです。このような授業展開は「演繹法(えんえきほう)」と呼ばれています。

演繹法で、小学生に英語文法を教えても「英語嫌い」を量産するだけです。ここでは「小学生に適した英語文法の指導法」について詳しく説明します。

帰納法と演繹法

初めに「帰納法(きのうほう)」と「演繹法(えんえきほう)」について説明します。この際厳密な定義は無視して、車の運転に例えることにします。

「帰納法」で車の運転を覚える場合、実際に運転をするところから始めます。エンジンをかけてドライブにシフトすると車はスルスルと動き始めます。慌てた初心者ドライバーはブレーキと思い、右側のペダルを踏むと急発進。正面の壁にぶつかって止まります。

ここでドライバーは、ドライブに入れるとスルスルと動くこと(クリープ現象)と右側のペダルがどうやらアクセルであることを理解します。このようにして、実践を重ねながら車の仕組みや交通ルールを覚えていくのが「帰納法」です。

「演繹法」では、最初に車の仕組みと交通ルールをきっちりと教わります。そのあと実際に車に乗って、覚えた知識に従って車の運転をします。これが「演繹法」です。

車の運転は命にかかわります。だから教習所では、演繹法と帰納法のバランスをうまくとりながら教習が進められます。でも、小学生が英語文法を学ぶときは、「帰納法」で教えたほうが圧倒的に理解は早いです。

英語で何度間違えても、命の危険はありません。では、英語文法の学習における実技教習に相当するものとはいったい何でしょうか?

音読を繰り返すと、自然と法則を見出してボンヤリと理解し始める

小学生にとって英語の音読練習は「教習所内の技能教習」です。いきなり「英語を話しましょう」といわれてもポカンとして何をすればいいのかわかりません。

そこで、シンプルで正しい英語をいくつも与えて大きな声で音読させます。このとき、意味もわからずお経のように唱えていても効果はありません。きちんと意味を理解している状態で、何度も音読させます。

このような訓練を繰り返すと、子どもなりにボンヤリと英文の「法則」や「ルール」を理解し始めます。

音読から文法を学ぶ例

ピコ太郎さんの「PPAP」は一時期大流行しました。おそらく小学生も何十回と知らず知らずのうちに「I have a pen.」と歌いながら「英語を音読」したはずです。

映像から「私はペンを持っている」という意味は明らかです。それを何度も口頭練習します。そのうち勘のいい小学生は、英語では「私は/持っている/ペンを(主語+動詞+目的語)」の順番になることを覚えてしまいます。

ここまで口頭練習を積み上げた段階で、お母さんや先生が英語の基本的な語順について少しだけ説明してあげれば、小学生でも無理なく文法を理解できます。これが帰納法のメリットです。

初めに口頭練習したあとに、文法をあたえよう

このように小学生に英語文法を教えるときは、初めに口頭練習をたっぷり与えてから、最後に「ざっくりとした」文法を教えます。これが最も効果的な指導法です。

英語が得意なお母さんはつい、初めに文法を教えてからワークブックに取り組ませようとします。これはお母さんがかつて受けた演繹法による授業の影響です。

実はプロの英語教師もついやってしまいがちな失敗です。自分が受けてきた英語教育の呪縛からなかなか抜け出せず、同じ指導を繰り返してしまうのです。

長年、子どもに英語を指導してきた先生を観察していると、この「帰納法」の原則を忠実に守っています。

細かいところにどこまで目をつぶるか

ではなぜ、中学や高校では帰納法による英語文法の指導が主流でないのかという疑問が残ります。それは、多くの情報を伝えるときは「帰納法」は効率が悪すぎるからです。

たとえば名詞に複数形のsをつけるときに、演繹法ならこのように指導できます。

  1. sだけ最後につける
  2. 語尾がs, x, sh, ch, oのときはesをつける
  3. 語尾がf, feのときは、f, feをvに変えてesをつける
  4. 子音字+yで終わるときは、yをiにかえてesをつける

このあと問題に取り組みながら、複数形の作り方を覚えていきます。

帰納法で教える場合、“I don’t have a watch, but my dad has a lot of watches.”のような文に繰り返し触れることにより、何となく「watchはwatchesだったような…」という感覚を覚えるところまで進めます。そして最後に、先ほどのルール2を与えます。

一つひとつのルールにたいして大量の文を与えて音読をするとなると、膨大な時間を必要とします。これが、中学高校の授業ではあまり採用されない最大の理由です。

「効率的に英語文法を学べるなら小学生にも演繹法で教えるべきでは?」と思うかもしれません。でも、それは実際には難しいのです。なぜなら多くの文法事項を初めに教えると、小学生では英語嫌いになったり、そもそも理解できなかったりするからです。

今の段階で何を優先させるかを見極める

小学生には帰納法中心の指導が優れているのは間違いありません。なぜなら、細かい文法の知識は不要だからです。教えるべき大切な部分にだけ絞り、帰納法で扱うのが良いのです。

正しくない英語でも、「目をつぶれる部分と目をつぶれない部分」があります。この見極めができるのがプロ教師の腕の見せどころです。

「目をつぶれる間違い」とは、たとえば“I have a lot of watchs.”(正しくはwatches)のような間違いです。「目をつぶれない」のは、“I a lot of watches have.”のような語順に関する間違いです。

文法は「英語理解のためにどうしても必要な部分」に絞り、帰納法で教えていくのが大切なポイントです。

小学生での英語の文法は、彫刻でいえば「面取り」の段階で充分です。

彫刻(面取り)

これを中学・高校の英語の授業で細かいところを整えていき完成させるイメージです。

彫刻仕上げ

初めから細部にこだわり過ぎる文法指導は小学生には禁物です。

やっかいな三単現

「三単現(三人称・単数・現在形)のs」は教えるのが難しい項目のひとつです。私だったらまず、簡単な英語の本を音読しながら動詞にsがついた文とsがつかない文を大量に音読させます。

しばらくすると、子どもは「あれ?」と気がつきます。「動詞の部分にsがつくことがあるけれど、なぜだろう?」と不思議に思うのです。

自分から質問してきたときが、最初に教えるタイミングです。

何となく理解している子ども

ネイティブの子どもでも、三単現のsは「何となく使い分け」している状態です。きちんと根拠を説明できるわけではありません。

インター校の教室に掲示されていた作文を読むと、Year 3(日本の小2くらい)のネイティブの生徒でも、s を書き落としているミスを見つけたことがありました。

おそらく彼らの頭の中では「過去形にはsはつけない。いつものことを説明するときに、その場にいない人でひとりのときはsをつける。ひとつのものにもつける」程度の理解です。

小学生ならこれで充分ですし、まったく間違っていません。

私の失敗談

インター校に通っていた息子が小学2年生のころでした。宿題で書いた作文に先生が三単現のsを赤ペンで書き足していました。息子はこのとき初めて「なんでこうなるの?」と質問してきました。

これ以前に、すでに“Does he ~?”とか“He doesn’t ~.”などの表現は話していたので、理解していると私は思っていました。

そこで試しに中学生に教えるように、理屈をこねて説明してみました。するとすぐに大きなあくびをし始めて飽きてしまいました。完全にやってはいけない指導法です。

今の私なら次のように指導します。

T: Talk about yourself. What do you have?
S: I have some books.
T: Ok. How about your sister?
S: She has some books, too.
T: Why did you say “has” instead of “have”?TはTeacher(先生)、SはStudent(生徒)

このように導けば、どういう場合に動詞にsをつけるのかをぼんやりと理解しはじめます。こうして、何回か口頭練習したあと、最後にまとめとして簡単な文法の説明をします。

もちろん、すぐにスッキリとは理解できません。何度も何度も間違えを繰り返して、ようやく少しずつ理解します。根気よく待つしかありません。ちなみに息子が「三単現のs」をほぼ間違えなくなったのは、小学4年生になってからでした。

口頭練習による対比が理解のポイント

子どもの指導に有効な帰納法を用いる場合は「対比させる」のがポイントです。このことを理解するために、「現在完了形」を例に挙げて説明します。

  • 現在完了形を例に
T: What is your birthday?
S: My birthday is May 5th, 2010.
T: Where were you born?
S: I was born in this town.
T: You lived in this town 10 years ago, right? (黒板に書く)Where do you live now?
S: I live in this town.(黒板に書く)
T: Oh, you have lived in this town for 10 years! (黒板に書く)TはTeacher(先生)、SはStudent(生徒)

10years ago

I lived in this town 10 years ago.

now

I live in this town.

→I have lived in this town for 10 years.

10年前についての情報を過去形で、現在の情報を現在形で表現して対比させます。そして、現在形の一種として「(今では)10年間ずっとこの町に住んでいます」という現在完了形の感覚を覚えさせます。

帰納法で学ばせるときは、いかに効果的な対比を見せられるかがポイントです。

このようにしてできた自分に関する現在完了の例文を何度も口頭練習させます。すると、最初のhaveは「持つ」という意味はなく、「ずっと~してきた」の意味を添えたいときに使っているだけだと何となく理解し始めます。

もちろん、最後はかならずまとめとして情報を整理してあげます。すると子どもは「ああ、やっぱりな」と腑に落ちます。もし、自分の理解に誤りがあればここで気づくので、それはそれでいい勉強になります。

すべて理解したところで、ダメ押しの口頭練習が必要です。忘れた頃に反復して練習します。このようにして、少しずつ英語の力をつけていきます。

ガチガチの文法用語から入ると、英語の心は理解できない

もし、先ほどの「現在完了形」を演繹法で、文法用語から導入したらどうなるでしょうか? 優秀な小学5年生なら、中学生と同じく理解してしまう子どももいるかもしれません。でもそれは「理解」であり、「使える」文法にはなりません。

「現在完了形: have (has) +過去分詞形=ずっと~してきた(継続)」を最初に学んでも、空欄補充のテスト以外で役に立つことはありません。

“I have lived in this town for 10 years.”と話すときの話し手は「僕はこの町に10年住んでるよ(だから、(今)僕は君よりこの町について詳しいよ)」という心情が現れています。

この感覚をつかむためには、実例に即して口頭練習を積んでから文法を理解しないといけません。

テストで正解をもらうだけなら知識だけでもなんとかなります。しかし、「本物の英語力」を身につけるためには「なぜ、その表現(文法)は必要なのか?」まで深く理解しないと、使えるようにはなりません。

この観点でみると、haveに続く過去分詞形を少々間違えたとしても、たいした問題ではありません。

このように自分の体験に関連した英語を対比させて、口頭練習を充分に積んだ後に情報を整理してあげるのが小学生には効果的な文法の教え方です。

小学生の間に口頭練習を積むのが大切

小学生の間に口頭練習を大量に積んでおくと、中学校での英語の授業をとても有効な時間にできます。学校英語では英語を話せるようにならないと批判されますが、活用しだいではありがたい文法確認の貴重なチャンスなのです。

先ほどの現在完了形で、過去分詞形の理解が曖昧だったとします。それでも口頭練習をたくさんすると、have made, have read, have watched…のように口と耳が何となく覚えています。

もちろん、間違えて覚えているところもたくさんあります。その部分をきっちりとあぶりだして、仕上げていくのが学校での英語の授業です。すでに英語の心がわかり、使うシチュエーションを理解し、発音をできる状態なので、最後に知識を固めれば鬼に金棒です。

中学校の英語の授業をゼロから学んでも、話せるようになるまでに長時間必要です。でも、小学生までに口頭練習を積み上げていれば、英語を話せるようになるまであと一歩です。学校英語はムダではないのです。

こちらの動画セミナーでは音読トレーニングを通じて、英語4技能の向上を図る方法を紹介しています

考える割合が減る(=無意識化)は英会話への第一歩

すでに音読練習をしていて仕上げの文法を覚えれば、それほど考えなくても口をついて英語表現が出てくるようになります。ほんの一瞬頭を使うだけで文章の構文を思いつくので、難しい部分やうまく伝えるための論理展開に頭を使えます。

英語を話せる人達は、頭を使わずに英語を出せる(話す・書く)割合が多いのです。これが英会話のコツです。小学生のうちに音読訓練をしておくと、中学高校で英語力のカーブは急上昇します。

中学・高校で一気に英語力を伸ばすために

小学生の段階で、「英検〇級」というテストの結果にこだわり過ぎると、お母さんはあせって結果を求めようとしてしまいます。

音読練習をすると確実に英語力は向上しますが、必ずしもテストの点数に反映されません。テストでは「〇か×」を問われます。「70%の理解」は「×」だからです。帰納法による文法学習はテストの点にすぐには反映されません。

子どもは楽しく努力をしてせっかく英語力を蓄積しているのに、低く評価されたり怒られたりしたらたまったものではありません。中学高校にすすんで、授業で文法の完成度を上げればテストの点などあとからついてきます。

帰納法中心で学ぶ子どもに対しては、テストの点に現れない部分をお母さんに評価して欲しいと思います。そうすれば子どもも「お母さん、わかってくれているな」という感覚を持てるはずです。

まとめ

子どもの英語学習の8割は音読練習に充てられるべきです。音読練習とは、教科書を声に出して読むだけではありません。お母さんの口まねをして英語を話すのも立派な音読練習です。英語の歌を口ずさむのも音読練習のひとつです。

子どもは大量の英語に触れながら、少しずつ英語の語順などを自然と身につけていきます。このような「あいまいな理解」をしたところで、少しずつ文法の説明を受けて理解を確かな物にしていきます。

試行錯誤を繰り返しながら規則性をボンヤリと見つけさせ、最後に教師がまとめで知識を与える「帰納法」が子どもへの文法指導には有効です。

小学生までに音読練習を積み上げておくと、中高での英語の授業はあいまいな知識をチェックする時間になります。それまでの疑問点は一気に晴れますし、迷いがなくなるので「使える英語」を身につけられます。

小学生の頃に文法の知識ばかりを詰め込んでも、英語を話せるようにはなりません。上手な英語の先生なら、口頭練習を多くとりながら文法のまとめをしています。

小学生に英語の文法を教えるときは、いろいろと気をつけなければいけません。安心して英語教室に通わせるためにもこのことを理解しておくと良いです。

子どものオンライン英会話:成果・効果を上げる復習方法

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子どもの英語力向上のためにオンライン英会話を始めたけれど、思ったほど成果を感じずマンネリ化していませんか。毎回単調なレッスンで、子どもが何を習ったかすぐに忘れてしまうような状況なら対応策を考えなければいけません。

まず、英会話の向上のためにどのようなトレーニングが必要なのかをお母さんが理解する必要があります。そして、レッスン後の「復習」を充実させ、「よし、今度はもっと上手に話してみよう」という気持ちで子どもにレッスンを受けさせることが大切です。

またあまり使われていないオンライン英会話の「リクエスト機能」を最大限に活用して、より自分の子どもに合わせたレッスンを受けられるようにすることも大切です。

そこで、今回は子どものオンライン英会話の効果・成果を高めるためのコツについて具体的に解説します。

オンライン英会話が子どもの英会話に効果的な理由

英会話の上達にはインプットとアウトプットの両方が必要です。単語・文法の知識を頭にストック(=インプット)して、それらの知識を使って話してみる(=アウトプット)ことでしか英会話の上達方法はありません。

インプットとアウトプットを50:50の比率で行うと理想的な英会話のトレーニングになります。しかし、日本で暮らす大多数の人は英語を使う機会がほとんどないためアウトプットが圧倒的に不足しています。

さらに、インプットの量も充分ではありません。毎日単語や文法を学習したり、英文を何度も音読して暗唱している人は受験生以外、ほとんどいないのが現状です。

そこでオンライン英会話を活用してアウトプットの時間を確保します。そして、レッスンのない日はインプットに集中します。インプットをしておくと意識が高まり、レッスンを能動的に受けられるようになるメリットもあります。

ここではインプットとアウトプットを繰り返しながら英会話が上達する様子を詳しく説明します。

英会話上達のしくみ

「日本語を覚えたときのように、英語も苦労しないで覚えたい」という気持ちはよくわかりますが、現実には不可能です。日本語が母国語として定着した小学生以上の子どもは、日本語をベースにしながら英語を学ぶしか方法はありません。

しかし、悲観する必要はまったくありません。9歳になると少しずつ論理的な思考力が発達してくるので、「文法」を最大限に活用しながら英語を効率的に学べるようになります。

言葉は学習範囲が広くすぐには効果が表れにくいため、努力が報われないように感じますがそんなことはありません。長期間継続すれば必ず英会話は上達します。ここで、インプットとアウトプットを繰り返しながら英会話を上達させる過程を確認してみましょう。

仮に“I want to do ~.”(私は~したい)という表現をマスターする過程を確認してみます。まず、「~したい」と表現したいのに、言えずにフラストレーションが溜まる経験をします。実際に言葉は発していませんが、アウトプットしようとして気づいたのです。

次に、先生に聞いたり辞書で調べたりして“want to do ~”という表現を知ります(インプット)。そして、“I want to play tennis.”(私はテニスをしたい)とか“I want to go to Disneyland.”(私はディズニーランドに行きたい)という英文を暗唱します(インプット)。

その後、会話をする機会に覚えたフレーズを利用してみます。例えば夏休みの思い出を話しているときに「僕は釣りに行きたかったけれど、お父さんはゴルフをしたかった」と表現しようとします。

そして、“I want to go fishing, but my father want to play golf.”と言ったとします(アウトプット)。これを聞いた先生から、「過去のことだから、wantはwantedに直してみよう」とアドバイスをもらいます。

このとき初めて動詞には過去形があることを学び、-edを動詞につけることを理解します(インプット)。そして次回から「いつものことを話すときはwantで、過去のことを話すときはwantedにしよう」と覚えます。

このように、たった一つの表現でさえもインプットとアウトプットを何度も繰り返しながら少しずつ学んでいくのが普通です。だから、英会話を本気で上達させたければインプットとアウトプットを毎日繰り返すしかありません。

アウトプットの機会確保のためにオンライン英会話が効果的

インプットは本があれば自分でもある程度はできます。アウトプット(話す)訓練も大人であれば英語でひとり言をブツブツいいながら練習することは可能です。しかし、子どもの場合はなかなかそこまで器用にできないので、会話をする相手が必要になります。

そこで活用できるのがオンライン英会話です。安い月謝で週に複数回のレッスンを受けられるので、英語でのアウトプットを習慣化するにはもってこいのシステムです。

もちろんこれまでみてきたように、頭の中のストック(英語の知識)が足りないと、口から英語はほとんど出てきません。だから、オンライン英会話でのアウトプットを増やすと同時に、レッスンのない日のインプット(単語・文法学習)がとても大切になってきます。

オンライン英会話のない日は、復習とインプットに集中

週3回のレッスン(各25分)でアウトプットの機会を確保した場合、残りの4日間はインプットに専念しましょう。このインプットの質と量で、英会話の流暢性が決定します。

復習には紙を使った学習が最適です。子ども向けのオンライン英会話では、無料の独自教材と市販の推奨教材が使えるようになっています。独自教材の場合はPDFなどをダウンロードできるようになっているので、プリントアウトしておくとよいでしょう。

レッスンを受けたら、その時に習った部分をテキストで確認します。音声と文字を結びつける学習はとても大切です。リーディング力は英語力の基本となります。また、オンライン英会話ではライティングが弱点なので、鉛筆で書きこむだけでその弱点を補えます。

では、もう少し具体的にどのような復習をすると英会話力が向上するのかを説明します。

英文法の知識を確実にする

その日に習った部分が「Is this ~?」(これは~ですか)なら、主語と動詞の順番が入れ替わっていることをテキストを見ながら確認します。

私はかつて英語教師でしたが、音声のほうが理解力が上がる生徒と文字で確認したほうが理解できる生徒の2タイプいることに気づきました。そのため、レッスンで同じことを説明されても文字や図をみながら確認したほうがより定着しやすくなるので、文字による復習はとても効果的です。

意味がわからないところがあれば、次回のレッスンで質問をしてみるとか、お母さんから教えてあげるようにしましょう。

話すときは文法を意識しすぎると流暢性が損なわれることがありますが、復習のときは英文法の細部の理解に努めます。ここをいい加減にすると、いつまでたっても英会話は上達しません。

知らなかった英単語を覚える

小学生は知っている単語数が不足しているので、知らない単語ばかりかもしれません。語彙力の向上は表現力の向上と直結しているので、積極的に覚えるようにしましょう。

単語については、まず発音が大切です。意味を調べて発音はいい加減に覚えては、英語は上達しません。意味を調べる前に発音とアクセントを調べます。

主要な単語なら、電子辞書で調べると音声が再生されるので、それを聴きながら自分の口でもマネをしてみます。特にカタカナ化されている単語は注意が必要です。日本語に引きずられてしまい誤った発音やアクセントをしてしまいがちです。

例えば、plastic(プラスチック)を覚えるとき、「ラ」の部分が【l】と【r】のどちらなのかを正確に発音するようにしないと、あとで混乱することになります。

小学生の子どもにとって大きな山となるのが、基本的な動詞です。一見簡単そうに見えますが、多用されるのでいろいろな意味や文脈に使用され、意味の範囲が広いものが多いので使いこなすのは大変です。

例えば、haveの基本の意味は「を持つ」です。しかし、“I have a dinner at 7:00.”のhaveは「食べる」という意味です。このように文脈によって意味が変化する基本動詞は英語初心者の子どもにとってやっかいな存在です。

これらの単語については多くの用例に触れながら語感を養うしかありません。

テキストの英文を暗唱する

テキストにはターゲットとなる基本文が書いてあります。ここまでの学習で、文法と単語を完全に理解していれば、基本文の内容も正確にわかるはずです。横に日本語の訳を書いておきましょう。準備ができたら、この英文を音読しながら英文を暗唱します。

  • 手順
  • 英文を集中して3回音読します。今度は、テキストから目を話して同じ英文を声に出して言ってみます。
  • 時間を空けて日本語訳を見ながら、英文を音読します。このとき、途中でわからなくなったら、もう一度最初から繰り返します。
  • スラスラ言えるまで繰り返す。

英文の暗唱は、すき間時間に取り組むと効果的です。思わずテレビをつけたくなる直前とか、風呂上がりの時間などの短時間を利用して集中して取り組むと覚えられるようになります。また、どこかに出かけるときもその部分のコピーやメモを持ち歩き暗唱するようにします。

能動的にレッスンを受けてみる

オンライン英会話で成果を上げるために最も大切なのは、「レッスンを能動的に受ける」ことです。毎回何も準備せずに何となくレッスンを受けても、英会話は上達しません。

そこでオンライン英会話でもっと効果を上げるために必要なコツをいくつか紹介します。

  • 今日の出来事を英語にしてみる

オンライン英会話の冒頭では、挨拶とちょっとしたフリーカンバセーション(自由会話)のやり取りがあります。

オンライン英会話がマンネリ化してくると、子どもは最低限の言葉だけでやり過ごしてしまい、講師が話しづらい状況を作り出してしまいます。

挨拶は毎回“How are you?”と質問されるので、“Fine, thank you.” だけで終わりにせず、“I’m good.”(調子いいです)など他の答え方も覚えておきましょう。気分に合わせて答えられるように下の表現を目の前の壁に貼っておくのもいいアイデアです。

I’m good.
I’m okay.
I’m excellent.

さらに、これだけで終わりにしないで1センテンスを追加するように心がけましょう。その場合は、but(しかし)かbecause(なぜならば)でつなぐとスムーズです。相手にできるだけ情報を伝えたほうが会話は弾むので毎回話す内容を決めておきましょう。

例えば、“I’m okay, but I have a lot of homework today.” と返事をすると、オンライン英会話の講師は必ず宿題のことについて反応するはずです。

“I’m excellent, because my father gave me a PS4.” と返事をすれば、講師は「へえ、何かゲームソフトは買ったの?」と質問を続けます。これらの質問にも答えられるように、あらかじめ準備をしてメモを取っておくと、会話はスムーズに進行します。

  • 伝えたいのに表現できない部分をメモする

オンライン英会話はパソコンやタブレットに向かってレッスンを受けています。でも、私の子どもが受けるときは必ず横にノートと鉛筆を用意させます。これはレッスン中に言えなかったことや、印象に残った先生のフレーズや注意点を書き残すためです。

レッスン後は必ずこのメモを見て、フレーズを覚えたり知らない単語を覚えたりするようにします。ノートには先述したフリーカンバセーションのネタをメモしておくのもいいです。

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オンライン英会話のレッスン予約欄にお母さんがリクエストをする

レッスンを能動的に受けるために活用したいのが、リクエスト欄です。レッスン予約をするときに細かい要望をメニューから選べたり、書き込めたりします。よくあるレッスンリクエストとしては、次のようなものです。

  • 日本語を使用して欲しい:学習初期の子どもでも戸惑わずにレッスンを受けられる
  • 発音指導をして欲しい:日本人が苦手な発音を中心に丁寧に指導してもらえる
  • センテンスを正して欲しい:自分の英語の間違いを指摘してもらい正確性を高める

またオンライン英会話によっては、もっと細かいリクエストを送ることも可能です。例えばあらかじめ英検5級の問題集をスキャンしておき、そのファイルを添付します。

コメント欄に「(1)~(10)までの問題に取り組ませてください(日本語可能)」と入れておくと、講師はそのリクエスト通りにレッスンを進めてくれます。

細かい要望をすることについて遠慮する必要はありません。教える講師の立場からすれば、細かく指定されたほうがレッスンの目標がハッキリするのでかえってやりやすくなります。子どもも明確な目的意識をもってレッスンを受けるので英会話の向上が早くなります。

このようにお母さんがひと手間かけるだけで、子どもは前向きに・能動的にオンライン英会話のレッスンを受けられるようになります。この機能を十分に活用して、ダラダラとレッスンを受けることのないようにしましょう。

まとめ

英語は積み重ね型の教科です。基礎レベルから少しずつ理解を固めて、より高度なものへと伸ばしていくことが大切です。

英会話では文法や単語などの知識をインプットして、会話の中で使ってみる(アウトプット)ことを繰り返しながら、少しずつ向上させていくのが定石です。そのためには、オンライン英会話のレッスンを受けたら復習を充実させることが大切です。

また、レッスン前に今日話すネタを決めておき、講師にうまく伝えてみようという気持ちが大切です。さらに、お母さんから子どもに必要とするレッスンの要望を細かくリクエストすると、子どもが最も必要とする内容に特化されるのでマンネリ化を避けられます。

英語学習は長期間に渡るものなので、工夫をして子どもの学習意欲を刺激しながら継続することが理想です。毎回「今度こそうまく伝えてみる!」という気持ちで子どもがレッスンを受けられるように、サポートしてあげましょう。

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小学生の英語通信講座の選び方

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突然ですが、通信講座にどのようなイメージを持っているでしょうか? 子どもの頃を思い出してください。毎月どっさり送られてくる教材に最初は意気揚々と取り組むものの、しばらくすると溜めてしまい、親に怒られながら課題を提出した…そんな経験ありませんでしょうか?

時代は変わり、今では紙の教材からタブレットやパソコンで学ぶ「デジタル教材」に移行しています。大手通信講座運営会社では小学生向けの英語にも力を入れています。従来のイメージのままでは、現在の通信講座を正しく理解することはできません。

「そろそろウチの子も英語を」と検討中のお母さんには、英語教室やオンライン英語レッスンだけでなく、通信講座も選択肢に入れることをおすすめします。自習を前提に構成されているので親が先生代わりになる必要はなく、忙しいお母さんにもぴったりです。

今回は、さまざまな観点から英語の通信講座をどのように選んだらいいのかを解説します。

小学生の英語通信講座:教材はどうなっているか

通信講座といえば毎月大量の紙教材が送られてくるイメージがありますが、実際は違います。大手の運営会社が提供する内容を調べてみると、通信講座は2つの大きな柱から構成されています。それらは「タブレット(またはパソコン)を使った学習教材」と「オンライン英会話レッスン」です。

これら2つの柱に加えて、「紙のワークブック」が必要に応じて送られてきます。デジタル教材とアナログ教材の長所と短所を抑えて、それぞれが補完しあうように考えられています。以後、これらの内容について詳しく説明します。

パソコン、タブレットを使い4技能を伸ばす英語教材

先述のように、教材の大部分はデジタル化されています。英語だけでなく他の教科も同様です。このことから大量に溜まっていく教材の保管場所に頭を悩ませる必要はなくなりました。デジタル教材の長所は写真・図・音声・動画を駆使して、わかりやすく学習内容を伝えられることです。

以前、私は英語教師として授業をしていたとき気づいたことがあります。それは、生徒には「視覚・聴覚に強く反応するタイプ」と「文字に強く反応するタイプ」の両方がいることです。黒板に色分けしたチョークで図を描いたり矢印(→)で修飾関係を示したりするのはそのためです。

デジタル教材では文字解説も含まれますから、どちらのタイプにも理解しやすく工夫されています。英語の場合は音声面の学習が不可欠なので、デジタル教材との相性は抜群です。

このことから、デジタル教材では4技能の「Reading(読む)」「Listening(聞く)」「Speaking(話す)」「Writing(書く)」をバランスよく伸ばすことができます。紙のワークブックでは、どうしてもReadingとWritingに偏りがちでしたが、この弱点はデジタル教材では解消されています。

なおデジタル教材の場合、Writingは鉛筆と消しゴムが使えないのでタブレットのタイピングで補っています。記憶の面では鉛筆で書いた方が優れていますが、ついでにタイピングを覚えてしまうのも将来的には役立ちそうです。

オンライン英語レッスン

Speakingに大切なのは、英文の暗唱(インプット)と話す訓練(アウトプット)の2つです。英文の暗唱は音読を繰り返すことによって体得しますが、アウトプットは実際に話すことによってしか訓練できません。

ひとりごとのように話し続ける訓練法もありますが、小学生には難しいです。どうしても生身の人間を相手にして話す練習が必要です。これを低コストで実現するのが「オンライン英語レッスン」です。

大手の通信講座では標準セットの中に、「オンライン英語レッスン」が月1回含まれています。好きな日時に予約を取り、その時間になったらパソコンやタブレットを使用して講師と英語で会話をします。

レッスンは15分程度です。内容は普段の学習と連動しているので、極端に会話に詰まるようなことはありません。「タブレットで学習した英語を話したら本当に通じた」喜びは、継続するためのモチベーション維持に効果的です。

紙のワークブック

従来の紙のワークブックにも良いところはあります。目は疲れにくいし、鉛筆で書き込める手軽さはデジタル教材にはない長所です。

通信講座運営会社もその点は把握していて、半年に1回ほどの頻度で紙のワークブックを届けているところがあります。たまには鉛筆を手に、黙々とワークブックに取り組むことも必要である証拠です。

このように大手の通信講座は、2つの柱「タブレット(またはパソコン)を使ったデジタル教材」「オンライン英語レッスン」と、「従来の紙のワークブック」(プラス1)で構成されています。

それぞれの長所を活かし短所はお互いに補いながら関連づけられていて、うまくできているなと感心します。では、このような通信講座は、他の学習形態と比較してどのようなメリットがあるのでしょうか?

英語通信講座のメリット

通信講座のメリットのひとつは「費用の安さ」です。大手の受講料を調べてみると、英語だけなら月々約2,000円~3,000円で設定されています。英会話教室に通う費用と比べると3分の1~5分の1程度です。

学年が上がるにつれて教育費がかさむのは頭痛のタネです。しかし、通信講座をうまく利用すると費用を抑えることができます。

さて、小学生が英語を学ぶときは、英会話教室に通うとかオンライン英会話を受講するなど、いくつか形態があります。ここからは、これらの学習スタイルと比較して通信講座で学ぶメリットについて考えてみます。

英会話教室と比較して

お勤めをされているお母さんの悩みは「習いごとの送迎」です。通信講座は自宅で受講できるので、もちろん送迎不要です。車での送迎は、車の所有コスト・駐車代・ガソリン代・事故リスクなどを伴いますが、こうした悩みからも解放されます。

また、教室に通う場合は曜日と時間は固定されていますが、通信講座は子どもの好きなときに取り組めます。宿題や習いごとで忙しい小学生でも、すき間時間を利用して取り組めるのは大きな利点です。

タブレットを利用した学習は、反復トレーニングが必要な場面で威力を発揮します。英会話教室でも分からないところは繰り返し説明してくれますが、回数には限度があります。

一方、タブレットでの学習なら反復回数は無制限です。例えば、発音のトレーニングをするとき、“th”の発音がなかなかできないとします。英会話教室の先生は根気よく教えてくれても、せいぜい10分くらいが限度でしょう。

「動画を見て、口まね、発音・録音、発音のチェック」ができるタブレット教材では、時間も回数も無制限です。機械が相手なので、先生に遠慮することは一切ありません。自分が納得するまでとことん学習することができます。

紙のワークブックと比較して

「自由な時間に学習できる」利点は紙のワークブックも同じです。しかし、デジタルでしか実現できなかったこともあります。ここではデジタル教材ならではの3つの長所を紹介します。

一つ目は、デジタル教材はカラフルな図・絵、音声、動画などを組み合わせて学習内容がわかりやすく理解できるように工夫されていることです。また、正解を選べば拍手や「Good job!」と再生され、子どものやる気を高める工夫もされています。

二つ目は、解説が至れり尽くせりなので親の指導はほとんど不要なことです。これは忙しいお母さんにとって朗報です。わからないところがあると子どもの学習は止まってしまうので、自習を継続させるために大切なポイントです。

ただし、ときには親ができたところをほめてあげたり励ましたりすることは大切です。通信講座のなかには子どもの学習履歴がネットで確認できて励ましコメントを送ることができる「見まもり機能」がついています。仕事でいそがしくても、励ましのコメントを投稿できます。

三つ目のメリットは、復習をしやすいことです。既習事項を復習したいとき、紙のワークブックでは欲しい情報を探すのにひと苦労です。何かの原因で紛失してしまえば、探し出すことができません。

一方、タブレットを利用した教材は欲しかった情報をすぐに検索できます。万が一端末を紛失したり故障させたりしても、情報は残っているので安心です。

このようにデジタル教材には、費用を抑えられるだけでなく、英会話教室や紙のワークブックよりも優れている点が多くあります。次に、通信講座のデメリットにはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

英語通信講座のデメリット

おそらく通信講座を検討しているお母さんの心配事のひとつは、「子どもが継続できるかどうか」です。いつでもどこでも勉強できるのはメリットですが、同時にデメリットでもあります。

つまり、強制力がないので自分でやる意志がないと、学習を始めないからです。この問題に対処するには、2つの方法があります。「おもしろい教材を与える」方法と「あえて学習時間を事前に決める」方法です。

おもしろい教材は、子どもに英語学習は楽しいと感じさせるためです。教材のレベルをきちんと子どもにあったものを選んだり、子どもの興味を惹くような教材の内容であるかをチェックしたりすることで、ある程度は解決できます。

この点については、運営会社も努力をしています。インターネットに接続していることを利用して、運営会社は会員のデータを大量に収集しています。これは全国の子ども達の学習パターンを分析するためです。

例えば、成績優秀な子ども達の学習パターンを集めて、効果的な使い方を紹介できます。また、子どもが飽きたりつまずいたりする学習事項も細かく特定できるので、その部分の説明をより興味を惹くように改善しています。

このようにして通信講座の運営会社は、子どもが少しでも継続できるような教材開発に力を入れています。

もう一つの「あえて学習時間を事前に決める」方法は、意志の弱い子どもに有効です。例えば、時間割を作ってしまい、自宅での学習もそれに従って淡々とこなすようにします。

オンライン英語レッスンを利用して、習慣化することも可能です。オンライン英語レッスンは事前に予約が必要です。子どもはその内容を先に学習しないと困ったことになるので、自らすすんで勉強するようになります。ちょっとした強制です。

どのような方法をとるかは、子どもの性格や各家庭の事情に合わせて考えてください。自習を前提としてうまく作られている通信講座の教材ですが、お母さんが時間のあるときに学習状況を確認するだけでも、継続率は向上します。

タブレットを使うと眼は悪くなる?

デジタル教材の良さばかりに注目してしまいがちですが、長時間近い距離からモニターを見つめていると子どもの眼に負担がかかります。一回の使用に上限を設けたり、ときどき窓の外の景色をしばらく眺めたりして、眼を休ませましょう。

専用タブレットの中には使用時間を設定できる機能が付いているものもあるので、そういったものを利用することも検討しましょう。

英語の通信講座を選ぶときのポイント

小学生向けの英語通信講座はいくつかあります。これらの中から、どのようなポイントに気をつけながら最適な通信講座を選んだらよいのかを解説します。

ネット環境は整っているか

タブレットやパソコンの使用が前提となっているので、自宅に安定したインターネットの環境があるかどうかを確かめてください。同じ家の中でも部屋によっては通信速度が遅くなる場所が発生するので、子どもが学習するエリアでの確認が必要です。

動画を再生するのに問題なければ、通信速度の心配はありません。

専用タブレットかどうか

選択する通信講座によって、既に持っているパソコンやタブレットでの受講が可能なものと、提供会社が指定する専用タブレットを使用するものの2パターンがあります。費用的には前者の方が抑えられるのはいうまでもありません。

専用タブレットの場合は、最初にタブレットの購入費用が約1万円発生します。タブレット端末としては決して高くありません。問題は短期で解約したり子どもが落として故障させたりしたときに、初期費用以上の金額を請求されることです。

例えば、6か月未満の短期で解約すると、約3万円のタブレット代金を請求されることがあります。故障の際の交換対応では、有料保障サービスをつけないと4万円近い金額を請求されます。

いずれにしても、タブレット関連で発生しうる費用に関しては、事前に慎重に調べましょう。

専用タブレットにも長所はあります。子どもの利用を主体に考えて設計されているところです。例えば、有害なホームページの閲覧をできないようになっていて、インターネットでの検索に使用しても安心です。

また、子どもの使用を考えて一般的なタブレットよりも耐久性を重視した造りになっており、壊れにくくなっています。

レベル設定・コースの選定は慎重にする

受講レベルの設定は子どもの継続意欲に大きな影響を与えるので、慎重にしましょう。変更手続きは簡単にできますが、新しい教材が配信されるのは翌月からになります。

難易度だけでなく、コース選びにも注意しましょう。普通に基礎的な英語を学ぶだけなら問題ありません。でも、「英検対策をしたい」など具体的な目標がある場合は、それに対応したコースを選びましょう。

レベルやコースの変更によって、費用が変わることがあるので確認が必要です。

英語だけでも受講できるか

小学生の通信講座は国語・算数・理科・社会が主体です。これらの教科に追加して英語を始める場合は特に問題はありません。しかし、「英語だけを受講したい場合」には、個別の受講は可能かどうか確認をしましょう。

また、これまでも他の教科を受講していて、あらたに英語を追加する場合は割引が適用されることがあるので、調べたほうがお得です。

過去の復習をできるか

デジタル教材の強みの一つは、復習が容易であることは先述したとおりです。この特性を生かすためにも、過去の教材を利用できるかどうか、きちんと確かめましょう。幸いほとんどの通信講座では、受講期間中の復習は問題なくできるようです。

小学生向け英語通信教育:肝心の効果は

英語の学習を継続する際の大きな壁は、上達を実感しにくいことが挙げられます。例えば、算数では足し算のひっ算を学習したら、その場で正解が出せるようになり達成感を得られます。

一方、英語の場合、複数形の勉強をしても英会話力が向上することはほとんどありません。すべての技能が複雑に絡み合っているので、効果を実感するまでに相当な時間がかかります。

お母さんが最も気になるのは、英語の通信講座を受講して、どのくらい英語力が向上するのかということでしょう。特に、英語教室に通った場合と比較しての効果を知りたいはずです。

しかし、実際に効果を正確に測定するのは難しいことです。子どもの能力はそれぞれ異なるので、他の子どもと比較しても通信講座の正しい評価にはなりません。

英語教室に通っている子どもより通信講座を受講している子どもの方が英語が上達した場合、それは学習形態の違いよりも学習時間や頻度に影響を受けているかもしれません。

たった週1回の英語教室だけで済ませている子どもと、毎日15分程度英語に触れている通信講座の生徒では後者の方が伸びる可能性は高いです。しかし、毎日の音読練習を取り入れれば英語教室に通っている生徒が上回る可能性もあります。

このように通信講座の正確な評価は難しく、個人の体験を一般化することは適切ではありません。しかし、これでは通信講座がいいのか悪いのか判断材料がなくなってしまいます。そこで、デジタル教材の特性を考えてどのような段階の学習者に通信講座は最適なのかを考えてみます。

初期の基礎的な学習には効果的

英語学習において基礎はとても大切です。とりわけ、フォニックス(音とつづりの関係)や英語独特の発音方法などの音声面はこの学習初期に身につけさせたいものです。

私は「基礎的な学習には通信講座はかなり効果的である」と思っています。我が家では、子ども達はすでにこのレベルを超えてしまったので検証できません。しかし、デジタル教材の特性を考えると、音声面の基礎的な学習には利用価値が高いと考えます。

例えば、thの発音の仕方を例にとってみましょう。デジタル教材では、上下の歯の間に軽く舌を挟んで空気を出す様子を動画で見られます。モデルの音声は何度でも再生できて、自分の声を録音して正しい発音ができているか確認もできます。

タブレットではその気になれば何時間でも反復訓練できます。英会話教室の先生も根気強く指導してくれるかもしれませんが、さすがに何時間もというわけにはいきません。

「英語で伝える」という点においてはネイティブのような発音を目指す必要はありません。ほどほどでいいのです。しかし、上手に読める自信をつけた子どもと、そうでない子どもでは英語に対する興味関心は確実に変わってきます。

このような理由から、英語がゼロの状態から音声面の基礎を学ぶ段階においては、デジタル教材をつかった通信講座は利用価値が高いと私は思います。

ある程度まで達成できたら、一度やめるのもアリ

では、英語の基礎を身につけた後も通信講座は効果的でしょうか? この点については、私も正直判断が難しいです。とりあえず受講して1年経ったところで、「英検」や「英検Jr.(小学校低学年・幼児向けの英検)」を受験することをおすすめします。

できれば半年後にもう一度受けて、スコアの推移を観察してみましょう。もしスコアが順調に伸びていて子どもも続けたいと言っているなら、そのまま継続で問題ありません。

もしスコアの伸びが今一つだったり、子どもがあまり乗り気でなかったりする場合は一度やめて、別の計学習形態に変更することも検討してみましょう。

基礎がある程度身についた後は、より深く幅広い学習を求められるので、タブレットだけで済ませるには無理が生じます。本をたくさん読んだり、自分のことをいろいろと書いてみたりして暗唱するような学習にはタブレットは向いていません。

子どもの英語の伸びが鈍くなったのは「成長のサイン」です。このサインを見逃さないように、学習方法や学習形態が子どもの実情に合っているかどうかを常に見極めることが大切です。

まとめ

小学生が英語を学ぶときには、英会話教室、オンライン英語レッスン、通信講座、eラーニング、音読を中心とした自習などさまざまな方法があります。子どもの性格・レベル・家庭の事情によりどれが適しているのかは一概に決められません。

どれを選んだとしても、週1回程度の頻度ではほとんど上達は見込めません。通信講座は毎日少しずつ学習するように設計されていますから、英語に触れる頻度は格段に増します。

最初に選んだ学習方法が最適なのかどうか、ときどき「英検」や「英検Jr.」を活用しながら、客観的に判断するのが望ましいです。通信講座では親が常に見守る必要はありませんが、時間があるときは学習を見てあげると子どもの成長を感じたり、つまづきに気づいたりすることができます。

これまで見てきた通り、通信講座には良い点がたくさんあります。子どもの英語を伸ばすためのひとつの方法として頭に入れておきましょう。

子どものオンライン英会話のメリットとデメリット

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2020年の新型コロナウィルスによる学校や塾の休校により、それまで以上に脚光を浴びるようになったのがオンラインによる授業です。英語業界でも、従来の英語教室に加えてオンライン英会話や動画視聴型の英語通信講座などより一層多様化が進みました。

確かにネット環境さえあれば自宅で受講できるオンライン英会話は大変便利です。

我が家でも小学生の子どもがオンライン英会話を数年間継続しています。3年半、海外のインターナショナルスクールに通っていたため、帰国後の英語力維持に大変役に立っています。コロナウィルスによる影響も皆無でした。

しかし、オンライン英会話は万能ではありません。リアルな教室には、オンライン英会話では得られない利点も多くあります。

お母さんが子どもに英語を習わせたいときは、それぞれのメリットとデメリットを正しく理解する必要があります。そして、オンライン英会話を選ぶなら、どのように利用したらより効果的なのかを知っておいたほうがいいです。

今回の記事では、オンライン英会話の長所と短所、そして最も効果的な活用法について説明します。

オンライン英会話の長所と短所を正しく理解しよう

学校外で子どもが英語を習う場合、いくつかの形態があります。主にリアルな英会話教室とオンラインの英会話の2つのグループに分かれます。

リアルな英会話教室は従来からあるように近所のスクールに生徒が通うタイプの教室です。

オンラインについては、「動画視聴型」と「ライブ授業」の2つのタイプに分かれます。

「動画視聴型」とはあらかじめ録画してある授業動画を見て、問題を解いて解説を確認するレッスン形態です。

具体的には「スタディサプリ」「スマイルゼミ」「進研ゼミ」などがあり、比較的低価格で利用できるのが特徴です。

海外にいた頃、中学生の娘が塾替わりにこれを利用していました。日本国内で塾に通うのとそれほど変わらない環境が維持できたので、とても助かりました。

しかし、生徒が勘違いをしていてもそれに気づく仕組みがなかったり、その場で質問に答えてもらえなかったりするのが短所です。

では次に、主にフィリピン人講師がライブで行うオンライン英会話の長所と短所について詳しく見ていきましょう。

オンライン英会話のメリット

・通学・送迎が不要

オンラインでは家庭でレッスンが受けられるため、通学や送迎の負担が一切ありません。パートや買い物などの合間を縫って、英語教室に送迎をする親の負担はかなりのものです。

また、2020年に発生したコロナウィルスのような感染症や冬季のインフルエンザなどが流行しても、オンライン英会話では安心してレッスンを継続できます。

・比較的料金が安い

最近の子どもたちはたくさん習い事をしています。親が無理にやらせていなくても、毎日のように何かの教室に通わせている家庭は珍しくありません。

そうなると頭が痛いのが教育費です。リアルな教室では建物の賃貸料や設備の維持費などのコストがレッスン料に上乗せされています。

しかし、オンライン英会話なら比較的低料金(1回25分・月4回で3,000円前後)でレッスンを受けられます。講師もほとんどがフィリピン人講師であり、人件費も日本人講師よりも抑えられています。

英語以外の塾や習いごとをしている家庭でも経済的な負担が少ないのが、オンライン英会話のメリットです。

・講師とレッスンが自由に選べる

私が自動車免許の講習所に通っていたころ、教官が選べるシステムがありませんでした。そのため相性の悪い教官に当たると、ウンザリした記憶があります。

オンライン英会話では、講師とレッスン日時が自由に選べることがほとんどです。そのため、お気に入りの講師がいれば、その人を中心にレッスンの予定を立てることができます。

突然、他の行事と重なった場合でも、比較的直前までキャンセルできるところがほとんどです(もちろんキャンセル料なし)。

・ライブなので緊張感がある

動画視聴型のオンライン塾では、いつでも見られる反面、集中力がもたずに途中で見るのをやめたり、早送りしてしまったりすることがあります。

しかし、オンライン英会話ではフィリピン人講師(生身の人間)が画面の向こうにいるため、レッスンはインタラクティブ(双方向)なやり取りで進められます。

このような形態では、お互いに緊張感をもってレッスンを受けるため、より充実した時間を過ごせます。

このように、オンライン英会話にはリアルな教室より優れた特性が多くあります。では、オンライン英会話の短所にはどのようなものがあるのでしょうか。以下、詳しく見てみましょう。

オンライン英会話の欠点

・強制力がないのが欠点

リアルなスクールでは曜日と時間が固定されているため、多少疲れていても頑張って継続します。しかし、スケジュールを自由に組めるオンライン英会話は、そのことが長所でもあり短所でもあります。

つまり、「いつでも受けられる→なかな受けない」という状態になることも、あり得ます。

これを回避するためには、ある程度の曜日と時間帯を決めておき、レッスンが終了するごとに次のレッスン予約を入れておくことです。

・接続や機器のトラブルに子ども1人では対応できない

後述するように、インターネットとPC・タブレット・スマートフォンなどを利用するオンライン英会話では、トラブルが発生すると子ども1人では解決できないことが多いです。

特に小学4年生くらいでは、PCなどのIT機器の扱いに慣れていないことも多く、軌道に乗るまで親が隣でサポートしてあげる必要があります。

リアルな教室であれば、いったん子どもを預けてしまえば、その場を離れて買い物をしたりすることが可能です。しかし、オンラインでのレッスンの場合は、完全に子どもをフリーにするわけにもいかないのが実情です。

ただし、子どもが小学校高学年だったり機器の扱いに慣れたりすれば、親の負担は徐々に軽くなるのは確かです。

・ライティング指導にはやや不向き

私は小学校高学年の子どもたちにオンラインで英語を指導していますが、ライティングのチェックだけはやりづらさを感じます。

例えば、初めて英文をノートに書かせた時には以下のようなことを確かめたいのです。

・文頭は大文字から書き始めているか。

・文字と文字の間にきちんとスペース(空白)をとっているか。

・スペリングに間違いがないか。

・最後にピリオドを打っているか。

これらのことは、目の前に生徒がいれば簡単に確認できます。しかし、オンラインで画面越しに指導するとそうはいきません。

「(パソコンやタブレットの)カメラに向けて、ノートを見せて」

と声をかけると、生徒はノートを見せてくれます。でも、位置がちょっとズレていてそれを伝えるのがとても大変です。

私の場合は、事前に書いたノートの写真を送ってもらい、画面共有(同じ画面を生徒と講師で共有)しながら添削・解説をするなどの工夫をすることでやり繰りしています。

このようにオンライン英会話は万能ではありません。子どもの特性や家庭の事情などを総合的に考えて、上手に活用することが理想です。

ではオンライン英会話を利用するためには、どのような環境と機器が必要なのかについて説明します。

オンライン英会話に必要な環境と機器

まず、インターネット環境が必要です。光ファイバーやケーブルテレビなどの回線を契約して安定した通信が可能であることが望ましいです。

YouTubeなどの動画が途切れることなく視聴できるのであれば、特に心配しなくても大丈夫です。

次に、機材です。私のおすすめは、パソコンまたは大きめのタブレット(iPadなど)です。

スマートフォンでも受講は可能ですが、画面が小さいため非常に疲れます。また、SNSなどのメッセージが届くとレッスンに集中できなくなるため、スマートフォンは避けましょう。

ほとんどの場合これだけでも受講できますが、ヘッドセット(下の写真)を用意するとより快適に受講できます。

マイクが自分の声だけを拾うので、家族の会話や雑音が入らずにレッスンがスムーズになります。ヘッドセットは安価なものから高価なものまでさまざまですが、私は2千円程度の安価なもので充分だと感じます。

最後にアプリ(ソフトウェア)についてです。オンライン英会話の会社独自のソフトを利用したり、ZoomやSkypeなどの既存のアプリを使って行う場合の2種類があります。

いずれにしても、慣れてしまえば操作は難しくなく、小学生でもすぐに使いこなせるようになりますので心配無用です。

オンライン英会話を効果的に利用するためのプラン

これまでオンライン英会話の特性について説明しました。オンライン英会話では英語で授業が行われます。そのため英語を習ったことのない子どもにはハードルが高すぎるかもしれません。

では、実際に子どもに英語を学ばせるときに、どのようなケースでオンライン英会話を利用すると最も効果的なのかについて2つのプランを示します。

英検の面接対策

小学生には少し早すぎるかもしれませんが、英検3級以上では面接(スピーキング)試験が必須となります。

普段、人の前で大きな声で英語を話す訓練をしていないと、緊張のあまりせっかくの実力を発揮できないケースが発生します。

そこで、英検のスピーキング対策として、3~4か月前からオンライン英会話を活用してみましょう。

レッスンは最初に簡単なあいさつや雑談から入ることが多いです。これはムダな時間ではなく、英検のスピーキング試験の際、試験官から聞かれる質問とよく似ています。

“How are you?” と聞かれたときに、“I’m fine.” だけで終わらせるのではなく、少しだけ近況を話してみるような訓練をしておくと心に余裕が生まれます。

また、外国人慣れしていないのも試験で焦る原因になります。普段からフィリピン人講師との会話に慣れておくと、平常心で対応できるので有利です。

オンライン英会話のプログラムの中に「英検面接対策」が組み込まれているものがあります。体験レッスンのときにチェックするようにしましょう。

検定や英語試験ではスコアや級の合否となって結果が明確です。3~4か月の期間限定で効果測定ができるオンライン英会話と相性が良いように感じます。

文法・単語の復習として活用する

私が多くの小学生にすすめているのは、英検4級レベルの文法と単語を先に日本人講師から習うことです。

このレベルまでの基礎を身につけておくと、英語だけで行われるオンライン英会話にもなんとかついていけるからです。

そして、オンライン英会話では、それまでに習った文法や単語の復習をして欲しいのです。

日本人講師は日本人学習者がつまづきやすいポイントをよく理解しているので、教えるのが上手な傾向があります。子ども達にはまず英語を「わかる」状態にしておきます。

この「わかる」状態で終わらせてしまうと、英語を「使える」ようにはなりません。

使えるようにするためには、知識を使って実際に口から英語を話してみるトレーニングが必要です。家庭では例文を何度も音読することが必要ですし、オンライン英会話では意識的に習った文法や例文を応用して英語を話してみることが大切です。

スポーツに例えるなら、日本人講師による文法学習は「ルール説明」、家庭での音読練習は「練習」、そしてオンライン英会話は「試合」に相当します。

ルール説明や練習だけでは、スポーツは上手になりません。反対に試合ばかりで練習をおろそかにしていても実力は向上しません。

オンライン英会話を復習に充てるべき理由として、もうひとつ挙げられます。それは、子どもがすでに習ったことを英語でもう一度説明されるため、音声に集中できるからです。

知識ゼロの内容を英語で学習するのは難しすぎます。でも、復習であれば講師からの質問にもある程度答えられるため、生徒も自信がつきます。

「英検の面接対策」「すでに習ったことの復習・応用」など目標を絞ると、オンライン英会話を効果的に活用することができます。

お母さん方にはぜひ、子どもの英語教育のコーディネーターになっていただきたいと思います。そして、これらのことを念頭におきながら、子どもの英語力を伸ばしていきましょう。

まとめ

英語を習うときには、リアルな教室に通う方法とオンライン英会話を利用する方法があります。

オンライン英会話には、通学不要・低料金・講師や日時が自由に選べる・ライブなので緊張感がある、などの利点があります。

反対に、強制力が弱くついサボってしまう・機器のトラブルに子どもが対応できない・ライティング指導に不向き、などの欠点もあります。

また、最低限のネット環境や機器をそろえる必要です。これから新たにそろえるなら、かなりの出費になります。

これらの長所と短所を正しく理解することが、オンライン英会話を利用するための最初のステップになります。

英語だけでレッスンが行われるため、英検の面接対策や、すでに習った文法や単語の復習に活用すると、大変効果的です。

場合によっては、リアルな教室とオンライン英会話を上手に使い分けながら、子どもの英語力を伸ばしていきましょう。.