「ヒエッ! こんなにかかるのか…(ため息)」
高1の娘がそろそろ大学入試に向けて説明会やらで資料を持ち帰ることが多くなりました。親として気になるのは、やはり学費です。覚悟はしていましたが、本当に高くてびっくりです。
そこで下の息子の教育費もいろいろと見直すことにしました。まずは、現在利用中のオンライン英会話からもう少し月謝の安いところへ変更できないか検討することになりました。
レッスンのレベルは維持しながら、もう少しコストを抑えられそうなところを探した結果、ハッチリンクジュニアが目にとまりました。さっそく冬休みで暇そうな子どもを説得して、無料体験レッスンを受けさせることにしました。
今回は、その感想についてシェアしたいと思います。
ハッチリンクジュニア無料体験レッスンを申込み
無料体験レッスンへの申込みは、公式ページ上部の赤い部分「無料新規会員登録」をクリックすると入力フォームが出てきます。ほとんどの項目は普通に入力できますが、1つだけ先に準備が必要なものがあります。それは「スカイプ名」です。
スカイプ名とはスカイプ上で使用するIDのことです。設定→スカイプ名の欄を見れば、自分のスカイプ名を確認することができます。
これらの入力が終わったら、「利用規約に同意する」にチェックを入れて登録は終了です。
登録後、すぐに会員ページを閲覧できるようになります。会員ページは洗練されていて使いやすい印象です。
ハッチリンクジュニアの無料体験レッスンを受けようと思ったきっかけ
海外のインターナショナルスクールで Year5 の Term2(日本の小学3年生)まで学び、日本に帰国した息子の英語力維持が目的です。
海外にいるうちからオンライン英会話を利用していて、現在はインタナショナルスクールの内容を教えてくれるオンライン英会話の会社を利用中です。内容には何の不満もないのですが、もう少し教育費を節約したいのが本音です。
ハッチリンクジュニアのおすすめ教材を確認すると、初心者から帰国子女向けの教材も用意されていて、乗り換えを検討するために無料体験レッスンに申し込みました。
月12回(週3回ペース)のレッスンで、月謝が5,800円なのは魅力的です。ポイントは、レッスンのレベルが落ちないかどうかです。
フィリピン人講師の予約について
会員ページは大変わかりやすく「レッスンを予約する」のボタンを押すと、レッスン予約画面が現れます。
初めに希望する日にちをカレンダーから選びます。次に、講師検索のところからメニューで選択したりチェックを入れたりすると希望の講師が見つかります。
条件にヒットした講師のスケジュールが見られるので、緑色「open」をクリックすると簡単にレッスンの予約が取れます。間違えたり都合が悪くなった場合もキャンセルは簡単です。講師のほとんどはフィリピン人講師です。
今回は子どもの希望で男性講師を選びました(インター校で厳しい女性教師が担任だったときのトラウマが残っています!)。女性講師と比べると圧倒的に少ないので、意外と予約を取るのに苦戦しましたが、5日後のレッスンを受けるとことにしました。
レッスンを予約するときに、細かいレッスンリクエストができるようになっています。体験レッスンで最も確認したかったのが、この機能でした。
レッスンリクエストには2種類あります。1つ目は会員ページの中の「レッスンリクエスト」の中から選ぶものです。項目は5つあります。
- 日本語を使用してほしい
- うたをいれてほしい
- ゲームをとりいれてほしい
- はつおんしどうをしてほしい
- センテンスをただしてほしい
5つのうち複数を選択することも可能です。子どもの様子をみて、発音を改善したいと思えば、発音指導をレッスンに取り入れてもらえます。子どもの年齢・性格・英語の課題に合わせてカスタマイズできる仕組みです。
もう一つのリクエストは、「レッスンの予約状況」から選べるものです。これは講師に直接要望を書き込めるフォーム(日本語・英語どちらも可)と添付ファイルを送れる機能があります。
例えば、「最近読んだ本のこの部分がわからない」で困っているとき、そのページの画像を添付して、具体的に質問をフォームに記入します。そうするとレッスンの中で、この質問に対して具体的に教えてもらえるシステムです。
最近、息子は英検2級に合格しましたが、語法の問題でいくつかわからないところがありました。もう少し文法学習を強化する必要があると感じていたので、試しに「英検2級の文法問題を希望」とリクエスト欄に入れてみました。
ハッチリンクジュニア無料体験レッスン1回目
レッスン開始時間10分前にスタンバイ完了した息子はスカイプの呼び出し音を待ちます。時間ピッタリに予約した男性講師とのレッスンが開始しました。
はじめはお決まりの挨拶から入り、冬休みのプランなどについて質疑応答しています。“What do you plan to do for your winter holiday?”(冬休みに何する予定ですか?)と講師から質問され、“Nothing special.”(別に)という極めてぶっきらぼうな返答でした。
この手の質問はあらかじめわかっているので、ある程度話題が膨らむような話をしないと講師もやりにくいはずです。「これはレッスン後に注意しなければ」と感じました。
リクエスト欄を活用しての英検対策
さて、あいさつとフリートークが終わると本題に入りました。ここからスムーズに、英検2級の問題に移行しました。こちらからは教材を指定しなかったので、向こう側が用意したPDFを使用して、レッスンが進められています。
息子は5問中1問は間違えていたので、初回にしてはちょうどいい難易度だったようです。間違えたところについて、フィリピン人講師の説明を聞き“Okay, I got it.”(あぁ、わかりました)と納得している様子でした。
今回予約した男性講師は説明が上手だったようで、正解を選ぶポイントを丁寧に説明してくれました。扱った単語の派生語の説明はスカイプのチャット機能を利用してタイピングしていました。後で辞書で調べたりスペリングをチェックするときに役立ちます。
レッスン時間は25分と短いので、扱えた英検の問題は10問だけでした。今回は文法問題をリクエストしましたが、面接の模擬試験も多数用意されているようなのでそちらのほうがオンライン英会話の本領を発揮できると感じました。
子どもの反応も上々で、オンライン英会話慣れしている息子が「今日の先生は説明がわかりやすかった」と評価していました。相性の悪い先生のときはハッキリ言う子なので、本当にわかりやすかったのだと思います。
ハッチリンクジュニア無料体験レッスン2回目
2回目の無料体験レッスンでは、息子が苦手な女性講師をあえて選びました。ハッチリンクジュニアでは圧倒的に女性講師が多いので、好き嫌いばかり言っていると予約をスムーズに取れなくなるからです。
また、リクエスト機能の添付ファイルを活用して、息子が使っていたテキストの一部を送りそれについてレッスンしてくれるかどうかも確認することにしました。
講師がフィリピン人なので英語のテキストが良いと思いました。そこで、文法の入門書で定評のある『Essential Grammar in Use』の一部をスキャンしたものを添付し、この範囲について教えて欲しいとリクエストを入れました。
リクエスト通りにレッスンをしてくれた!
今回の女性講師は冒頭からテンションが高めで、息子はやや戸惑っている様子でした。この講師は会話を引き出したりほめるのが上手で、前回のときよりも息子も長めの回答をしていました。子どもが話しやすい話題を心得ている印象です。
さて、最初の自由会話が終わると最初になぜこのリクエストをしたのかを息子に確認している様子でした。たしかに小学生が文法問題など自分でリクエストをするのは不自然です。
息子は “My dad told me to improve English grammar.” (お父さんが英文法をもっとやりなさいと言ったから)と馬鹿正直に回答しました。「リクエストに応えてくれないのでは…」と冷や汗をかいていると、講師は納得した様子で問題を扱い始めました。
正解したときには大いにほめ、間違えたときはヒントを小出しにしながら自分で考えさせています。息子も自分なりの考えを言いながら、何とか正答までたどり着きました。
私も英語教師の経験がありますが、なかなか教え方がうまいと感じました。息子もほめられると気分が良くなるタイプなので、嬉しそうな表情を浮かべています。このような感じであっという間に2回目のレッスンは終了しました。
細かいリクエストにもきっちりと応えてくれ、息子が苦手だった女性講師でも問題ないことが確認できたのが収穫です。
ハッチリンクジュニアの無料体験レッスンを受けた感想
息子が現在使っているオンライン英会話の内容には何の不満もありません。しかし、費用的な負担がやや大きいので、代わりの会社としてハッチリンクジュニアの無料体験レッスンを受けてみました。
息子は英語の基本は理解しており、英語で小学生が受けるような授業ができるのが理想です。私の印象では、使用するテキストやリクエスト機能を活用すればハッチリンクジュニアでも大丈夫だと感じました。
学習内容の関係で学期末までは現在のところを継続し、その後はハッチリンクジュニアに移行しようと思います。今回、ハッチリンクジュニアを体験してみて感じたことをまとめたので参考にしてください。
ハッチリンクジュニア会員ページはとても使いやすくサポートが充実
最初の登録からレッスンの予約に至るまで、ほとんど悩まずに操作できました。これは会員ページの構成がよく考えられているからで、慣れれば小学4年生以上なら自分で予約を取ることも可能です。
サポート体制も充実していて、電話(月~土11:00-21:00)のほか、メールやスカイプでの問い合わせに対応しています。メールでいくつか質問をしたら、その日のうちに的確な返答があり好感が持てました。
外国に住んでいる子どもがレッスンを受けるとき、スカイプなどで質問に対応してもらえるサービスがあるのは心強いです(フリーコールは海外からだと利用できないため)。
対応するおすすめ英語教材が充実している
ハッチリンクジュニアではおすすめ教材として、メジャーな英語教材をカバーしています。
対象は幼児~中学生までで、中には帰国子女向けの上級者用教材もあります。海外の学校で英語を学んで帰国して、英語力保持に悩んでいるならこのような教材を指定してレッスンを受ければ高度な英語力を保持できるはずです。
私が紙の教材を重視するのは、電子データ(PDFファイルなど)では子どもの復習に不向きだからです。余白にメモを取ったり、直接鉛筆で書き込める紙の教材は小学生にとって不可欠だと考えています。
ハッチリンクジュニアではオリジナル教材(無料)も用意しているので、必要に応じてダウンロードとプリントアウトをして用意しておくほうがよいです。
レッスンリクエストをフル活用できる
私が最も印象的だったのは、レッスンリクエストの機能です。他のオンライン英会話よりも充実していて、子どもに合わせてレッスンをカスタマイズできます。日本語でも英語でも対応してもらえるので、どんどん活用したほうがいいです。
例えば小学校の英語の時間で、英単語を上手に読めないという課題があったとします。この場合、しばらくの間は「フォニックス(音とつづりの関係)」に特化したレッスンを受けたほうがいいです。
主な要望はチェックを入れるだけで大丈夫なので、お任せにしないでお母さんが細かくリクエストをしたほうが時間を無駄にせずに済みます。教える講師の立場からも、目的意識がはっきりしている子どものほうが教えやすいので遠慮しないようにしましょう。
兄弟・家族で1つのアカウントを共有できるありがたさ
我が家で利用するときは、とりあえず1か月12回(週3回)の「しっかり学習コース」を選ぶ予定です。日常の中に英語を定着させるには、これくらいの頻度が必要と考えるからです。
ただし、息子も学年が上がるごとに忙しくなってきて、ときどきレッスンを消化できないことも考えられます。ハッチリンクジュニアでは、兄弟・家族で1つのアカウントを共有できるシステムがあり、これは大変助かります。
例えば、高校生の娘が月に2回程度レッスンを受ければ、レッスン料を無駄にすることはありません。
子どもの場合は、お母さんやお父さんがライバルになるとやる気を出すことがあります。英検を親子で受験する目標を設定して、ときどきお母さんがレッスンを受けることもハッチリンクジュニアでは可能です。
他のオンライン英会話ではなかなかアカウントの共有が認められていないので、非常に貴重だといえます。
中学1年生程度の英文法を理解しておくとレッスンを楽しめる
息子は英会話に慣れているので、日本語ができない講師でもまったく問題ありません。しかし、ほとんどの子どもの場合、いきなりすべて英語の授業では何をしていいのかオロオロして何も学べないままレッスンが終了してしまうケースがときどきあります。
このような事態を避けるには、必ず日本語可能な講師を選びましょう。簡単なカタコトレベルでも何をすればいいのかがわかるだけで、レッスンはきちんと成立します。
もうひとつ、大事なポイントがあります。それは、英文法の基礎を理解することです。もし、子どもが小学4年生以上であれば、少しずつ英文法を理解できる年齢です。文法を理解してから口頭練習を積んだほうが学習効率は良くなります。
ハッチリンクジュニアではポイントを購入することで、日本人講師を予約することが可能です。追加料金は発生しますが、日本語による文法の授業を受けることで、しっかりとした英語力を身につけられます。
ハッチリンクジュニアの残念なところ
無料体験レッスンを受けた感想はおおむね良好でした。しかし、いくつかの点で残念なところがあるので、まとめてみます。
レッスンの繰り越しができない
まず、レッスンの繰り越し制度がないことです。他のオンライン英会話では、翌月に繰り越しできるシステムがあり、何らかの事情でレッスンを消化できないときにはとても助かります。
たしかに1アカウントを家族間で共有できるので、他の誰かがレッスンを受ければいいのですが、兄弟がいなかったり両親が英語に関心がなければ消化できません。ぜいたくな要望かもしれませんが、二つの制度が同時に利用できたら最高です。
日本人講師には追加料金がかかる
英文法や日本人が間違えやすいポイントを知り尽くしているのは、やはり日本人講師です。ハッチリンクジュニアには日本人講師が在籍していますが、数が少な過ぎます。また、日本人講師のレッスンには追加料金(ポイントを購入)が発生することです。
人件費を考えれば仕方ないのかもしれません。しかし、月5回日本人講師のレッスンを受けると5,000円(100ポイント)の追加料金が発生します。月謝と合わせると1万円を超えるので、これでは価格的な魅力はなくなります。
ある特定の時期に日本人講師を活用して、通常はフィリピン人講師中心にレッスンを受けるなどしながらバランスを取るしかなさそうです。
圧倒的に女性講師が多い
これはハッチリンクジュニアに限らず、子ども向けオンライン英会話では女性講師の数のほうが男性講師よりも圧倒的に多いです。女性のほうが小さい子どもの指導に向いているのかもしれませんが、息子のように男性講師のほうがいいという子どももいます。
せめて男女比が3:7くらいまでなれば、お気に入りの講師が見つけやすくなるはずですが状況は変わりそうにありません。息子には女性講師に慣れてもらうしかありません。
まとめ
これまで我が家では3つのオンライン英会話を利用してきましたが、それらと比較してもハッチリンクジュニアはバランスの取れたサービスだと感じました。大きな不満がほとんどないため、誰にでもおすすめできます。
私個人としては、リクエスト機能が充実しているため、自分の子どもに適したレッスンにカスタマイズできる部分が気に入りました。また、1つのアカウントを家族間で共有できることでレッスンを無駄にすることがないのも助かります。
いくつかの不満点はありますが、トータルでみてハッチリンクジュニアはコストパフォーマンスが高いです。子ども向けのオンライン英会話がたくさんありすぎて、どれを選んでいいのかわからない人は、とりあえずここから始めてみるといいでしょう。