我が家では小学6年生の息子がDMM英会話を利用中です。2年以上利用して通算のレッスン時間は3450分(1回25分なので138レッスン受講)!
週1~2回のペースで受講しているので、コストだけを見ると他のオンライン英会話のほうが安いような気がします。しかし、本人が慣れていて使い勝手が良いのと、男性講師が多い(息子は女性講師が苦手)ことを理由にDMM英会話を続けています。
- DMM英会話を利用したきっかけ
息子は6~9歳の間、マレーシアのインターナショナルスクールに通っていたので、帰国後の英語力維持のために利用しています。
英語の読書は好きなのでリーディングは本人任せにしています。スピーキングは話す機会を設けたほうが忘れなくていいだろうと思いました。
他のオンライン英会話でも私は構わないのですが、息子は女性講師が苦手なのです(トラウマでもあるのでしょうか?)。子ども向けのオンライン英会話では講師のほとんどが女性であることが多いため、必然的にDMM英会話を息子は選ぶことになりました。
実際に使ってみた感想
現在小学6年生になり(日本の公立小学校)、習い事などをしている関係で割といそがしい生活を送っています。スポーツは雨が降ればキャンセルになるので、そのようなときでも講師の在籍数が多く直前のレッスン予約が容易なDMMは使いやすいようです。
DMMは独自のテレビ電話ソフトを利用していて、パソコンのスペックや通信環境が不安定なところでも割と安定している印象です。
レッスンをする時間帯は夕食後が最も多く、その時間帯はセルビアの講師陣が充実しています。
ときどき窓から見える川の景色を見せてくれたり、部屋を駆け回るペットの犬がいたりして、息子も飽きずに会話をしています。
以前はフリーカンバセーションが多かったのですが、最近は何かのトピックをあらかじめ選んで話したり、文法のセクションを選ぶようになりました。
久しぶりに息子のレッスン履歴をチェックすると、「時制の一致」の項目を学習したようです。習った単語の中を見ると「anecdote(逸話)」など難しい単語がチラホラとあります。
評価の高い講師は、やはりレッスンの運びが上手なようで、相性の良い講師に当たるとレッスン中ケラケラ笑い声が聞こえてきます。ヨーロッパのサッカーマニアの息子は、サッカーファンの講師と有名選手の情報交換をしています。
思いついたときにレッスンができるDMMのおかげで、これまで継続できているような気がします。
これからDMM英会話を検討しているお母さんへ
私の息子は英語環境で生活していたことがあり、他のお子さんがオンライン英会話を選ぶときには、我が家の経験はあまり役に立たないと感じるかもしれません。
そこで仮に息子が日本から出ないで育ったと仮定したときに、DMM英会話について「良い点」と「残念な点」に分けて説明します。
DMM英会話の良かった点
英検などの資格試験合格のために短期間に集中してレッスンを受けたい子どもにはピッタリです。なぜなら、DMM英会話のスタンダードプランでは、一日一回毎日レッスンを受けられるからです。
そして料金は定額の6,480円です。一か月で10回のレッスンなら、他のサービスよりもお得です。
先述の通り、在籍講師の数が多いため、評価の高い講師の予約が比較的容易です。息子の話では300以上の授業経験と4.65以上の評価があれば大きな失敗はないとのことです。
また、教材の種類やレベルは多岐に渡り、子ども向けの教材『Let’s Go』シリーズを無料で利用できます。ただし、復習やメモを書き入れるメリットを考えると、紙の本を購入したほうがよさそうです。
学習レベルが英検4級未満なら、「キッズ向け」のボタンをクリックして講師を絞り込むと「子どもが苦手」な講師を選ばずに済みます。
DMM英会話の残念なポイント
先述の通り、週2回くらいのレッスンペースに落ち着いていますが、月4~8回程度だと他のオンライン英会話のほうが割安です。小さい子どもの場合、親がサポートする必要がある(画面の外で)ため、毎日レッスンを受けるわけにはいきません。
週一回程度のペースでの受講と英語を習いたてのお子さんの場合、他の子ども専門のオンライン英会話のほうが良いです。
Q&A
*英語ゼロの子どもでも大丈夫ですか
DMM英会話の主眼は大人向けです。確かに不可能ではないのですが、アルファベットもわからない状態でやっても得るものは少ないと思います。
アルファベットはもちろん、文法なら過去形までと基本単語を300個くらいはわかるようになってから挑戦したほうがいいです。
ただし初期の頃にオンライン英会話を始めるメリットもあります。子どもの周囲に英語の発音を教えられる人がいない場合、オンライン英会話を利用するのは有効な手段です。

DMM英会話のなんてuKnowでは、利用者の質問に専門家が回答しています。英語表現で悩んだらここを調べるとよい表現が見つかるケースが多々あるので便利です。一般の人も利用できます。
*正直効果はありますか?
効果については、「短期目標をきちんと立てられるかどうか」がポイントです。漠然と「英語を話せるようになる」と考えてもそれは「はるか先の目標」なので、いつまで経ってもクリアできません。
目標の立て方については3~4か月間でギリギリできそうなことを考えるといいです。例えば、「不規則動詞の過去形を会話で使える」「f、thを正しく発音できる」などです。
これらの目標は子どもにも伝えて、毎回意識してレッスンを受けるようにします。紙に書いて貼っておくといいです。少しずつできるようになってきたら、思いっきりほめてあげましょう。
スモールステップ(目先の小さめの目標)をうまく設定できると、「効果があった」と子どもも実感できます。子どもの英語の弱点を冷静に見抜き、DMM英会話で伸ばせそうなら短期目標を設定するのがポイントです。
*費用は高いですか?
私は3年間ほぼ毎日、子どもに英語を教えていましたが結構大変です。1レッスン(25分)で200円弱で代わりに教えてくれるなら、大いに助かります。
マレーシアに住んでいたときの私のランチ代が250円くらいでした(これでお腹一杯でした)。東南アジアの人々の金銭感覚と比較しても良心的な価格です。
*他のオンライン英会話と悩んでいます
しつこい売り込みや勧誘は一切ないので、無料体験をしながら比較するといいです。何もせずに悩んでいるのは「時間の無駄」です。
内容の良し悪しは他と比較することによって判断できます。例えば、子ども専門のオンライン英会話とDMM英会話で迷っているなら、二つとも無料体験を受けてみるべきです。それぞれの良さや特徴がよりはっきりと見えてきます。
または一か月とりあえず続けてみましょう。いったん休会にして、他のオンライン英会話を試してみるのもOKです。納得してからどちらかを続ければいいのです。
*先生と相性が合わなかったらどうしよう
多数の講師がいるので、相性の良し悪しはあります。特に子どもの考える話しやすい講師は大人の考える基準とは異なります。
子どもの英語による発話の回数や時間を多く引き出せる講師は、相性が良いと考えていいです。そのような講師は「お気に入り」登録しておくと、次回の予約以降、絞り込み検索するとヒットします。
あまり一人だけに偏ってしまうと、その講師が何かの都合で辞めたときに困ってしまうので、5人くらいはキープしておいたほうがいいです。
*ノンネイティブの発音はなまっていますか?
よく「フィリピン人やセルビア人の発音が…」というクチコミを見かけます。そこで3年間イギリス人ネイティブの授業をインターで受け続けた息子に講師の発音について聞いてみました。
私「そうは言っても、一人くらい発音が変な人いなかった?」
息子「(しばらく考えて)いや、いない」
息子の通う学校の先生はネイティブばかりでしたが、生徒は各国から集まっていました。当然、友だち同士の英語はそれぞれの母語の影響を受けています。
それに慣れた息子が「DMMの講師の発音について問題ない」と感じているのは「ノンネイティブのレベルとして充分」だったからです。英語学習初心者がとやかく問題にするようなレベルではない、ということです。
特殊な事情があってどうしてもネイティブにこだわるならオプションでネイティブ講師を指名することもできます。
*パソコンを持っていませんが受講できますか?
画面の大きいパソコンがもっとも快適にレッスンを受けられます。発音を学ぶときは耳だけでなく、講師の口元の映像がしっかりと見えるかどうかも大切です。そのためにはモニターは大きいほうが有利です。
実は我が家ではパソコンを用意していましたが、音声の不具合が発生しタブレットで代用していました。パソコンよりは画面は小さくなりますが、それほど不自由なくレッスンを受けられている様子でした。
一度スマートフォンで受講させたことがありましたが、あきらかに使いづらそうでした。
結論は、パソコンがベスト。タブレットでも代用可能。スマートフォンでも受講可能ですが、あくまでも応急処置として考えたほうがよさそうです。
効果的なDMM英会話活用法
小学生が効果的にDMM英会話を活用する場合は、短期集中プラス断続的に利用するといいです。英会話はアウトプットの作業です。アウトプットをするためには、当然、インプットも必要です。
英語の単語やフレーズなどの蓄積が少ないうちにアウトプットを続けると、すぐにネタ切れになります。話すこともなくなり、テキストも読めないので上達を実感できなくなります。
音読などである程度インプットを積んだら、1カ月間アウトプットに集中してみる、という使い方がよさそうです。
まとめ
DMM英会話は、たくさんレッスンを受けさせたい家庭におススメのサービスです。講師が多数在籍しているので、相性の良い講師を探すのは難しくありません。
週1~2回程度のペースで受講するなら、明らかにコストパフォーマンスが悪いです。他の子ども専門のオンライン英会話のほうがバランスがいいです。
DMM英会話に限らずオンライン英会話は気軽に始められて、気軽に休会できるところがほとんどです。何かで迷っているならとりあえずやってみて、不都合があれば休会してみるとか他のサービスに移行したほうが時間の節約になります。
子どもの場合まだ英語のインプット量が不十分です。そのため長い期間英会話ばかりを続けているとネタ切れを起こしてしまいます。リーディングのほうにも目を向けて音読トレーニング中心の時期と英会話中心の時期のメリハリをつけるのがコツです。